サンセット・ラブ・ラン
 
@May/'12 Awaji , Japan


故郷、淡路島西浦、都志の海に静かに落ちる五月の陽
スタート時、梅雨空で小雨さえ降っていたが、ランニング中に雲間が切れ見事なサンセットを拝むことができた



成田空港からリムジンバスに乗り新宿駅へ向かう。 空港を出て1時間半余りの時間、リムジンバスの車窓に流れる景色に毎回感動を受ける。 何と豊かな国土だ。 この感覚は、1971年、初めての出張でヨルダンに1年間住んだ後、戻った時以来、未だ褪せることはない。 昨年11月から6ヶ月、振り返れば、お正月も無く働き詰めの感があった。 アラビア半島の国では週末以外の休みが全くない。 改めて日本は休日の多い国だと思う。 しかも未だ木曜日は半ドンと言う制度が残っていて、実質週休1日(金曜日)の感が否めない。 ビザの更新で一時帰国の機会を得た。 久しぶりの日本である。 帰省して親父や兄弟姉妹に元気な顔を見せておきたいし、何よりも旧友達が林蔵の帰国に合わせてサンセット・ラブ・ランと言う素晴らしく楽しいい企画を準備してくれている。 なんとありがたいことだろう。 ながく生きている甲斐もあったと言うものである。  




田舎の実家に居る老犬、名は?


今回も移動手段は車にした。 田舎では車が無いと動くのがとても難しい。 移動日は休日でないので、高速料金のETC休日割引(50%)を受けることはできないが、便利さにはかなわない。 移動日の朝、武蔵小杉に用があった。 小杉での用を済ませ、東名川崎から高速に乗る。 高速の渋滞はなくストレスのない運転を楽しむ。 御殿場から第2東名に入る。 一昨年、開通前に「ふじのくにサイクルFES 2011」と言う自転車レースが開催された。 KRB(神奈川レスキュー・サポート・バイク)活動の一環としての先導役をやらせて頂いた道でもある。 新しい高速はすこぶる走りやすい。 快調に三ヶ日JCTに到着。 ここから少し旧東名を走り、豊田JCTで伊勢湾岸高速へ舵を切る。 この道は中部空港ができてから、良く整備されている。 走りやすい。 四日市から亀山間がリフレッシュ工事で少し渋滞。 亀山から新名神に入る。 この道も新しく、大変走り易い。 此のあたりは若干雨模様。 紀伊半島は、少し低気圧があると必ずどこかで降雨があるようだ。 昨年の11月もこのあたりで雨に遭った。 土山SAでお昼休憩。 昔は、浜名湖SAでお昼にすることが多かったが、最近は一人で移動することが多いせいか、お昼休憩迄の距離が若干伸びている。
。 




実家では多くの兄弟姉妹が腕によりを掛けてそれぞれ自慢の手料理を持ち寄って大宴会
こんな機会がないとなかなか兄弟姉妹が一堂に会することはない



志賀、京都を抜け、吹田JCTでで中国道に向かう。 最近、神戸の街中を走る阪神高速を使うことが少なくなった。 神戸の山手を走る、中国、山陽道のルートを取る為だ。 こちらのほうが道幅も広く、車の数も少ない。 従って渋滞もなく走りやすいのを知ったからだ。 今回もこのルートを取る。 北神戸JCTで中国道から山陽道に乗り換える。 三木JCTで左にハンドルを切り本四道へ入る。 ここまでくれば、もう故郷に着いたも同然。 明石大橋を渡れば故郷の淡路島だ。 この車に2年前から乗っている。 今回がこの車での2度目の帰省だが、以前の日本車のような長時間の運転中に姿勢が疲れることがない。 決してハイグレードな車ではないが、運転に疲れをきたさないのは、流石に欧州車の造り込みと言うべきか。 田舎には日の高い内に到着することができた。 兄弟達は、未だ多くは仕事を持っている。 仕事を終えた後、それぞれの家庭で腕によりをかけた自慢の手料理を持ち三々五々集まり始めた。 親父は90歳を過ぎているが、今も農作業をするほど元気だ。 久しぶりの兄弟達の声を聴くと心が和む。 もう皆、孫のある身である。 だが話しぶりはいつまでたっても子供のころと変わらない。 素朴な笑いと何でもない平和な話題が心地いい。 多くの美味しいい手料理と温かく迎えてくれる人々の心に感謝。



ウエルネスパーク五色の全景: 宿泊所、コッテージ、レストラン、温泉、室内テニス場、イベント広場等があり、とても広い
手前の池の中央に浮かぶ4つの小さな島は北方4島を表す



翌日、いよいよサンセット・ラブ・ランの日である。 会場はウエルネスパーク五色を設定してくれている。 ラブ・ランは4時、宿泊施設のコテージ前スタートだ。 その後、パーク内のログハウス・コテージでBBQと言う段取りだ。 ウエルネスパーク五色には少し早めに着いた。 園内を散策する。 以下、ウエルネスパーク五色のHPより、 ”ウェルネスパーク五色は、五色町が生んだ偉大な先駆者高田屋嘉兵衛(たかたやかへえ)を顕彰して、永く後世の人々に語り継ぐために造られた公園です。 高田屋嘉兵衛の功績を紹介する資料館のほか、ログハウスやキャンプ場、公共の宿等の宿泊施設、また温泉や、スポーツ施設等、様々な施設を併設した複合施設です。”




高田屋嘉平とゴローニン像
司馬良太郎の「菜の花の沖」でおなじみの御二人である




高田屋嘉平碑@ウエルネスパーク五色



瀬戸内少年野球団碑@ウエルネスパーク五色



見事なバラトンネル@ウエルネスパーク五色


何と響きの良いイベントだろう。 昔の同期が仕組んだ故郷、淡路島でのランニングイベントだ。 12人もの仲間が集った。 既に定年を過ぎた歳とは言え、夫々多忙な身である。 林蔵の一時帰国にあわせてプランしてくれた。 皆の思いのこもったサポートと段取り、仲間の善意と極上の笑顔、絶妙のできあがり。 更なる極みは、淡路の新鮮で飛び切り上等の食材。 もう、今天国にゆくも思い残すことは何もないと言っても過言ではない。予約してくれたウエルネスパーク五色のログハウスは作りがしっかりした本格的なものだ。 ありがたい。 天候は既に梅雨時期で昨日来雲が低く垂れ込め小雨もちらほら、 ランニングには支障ないが、サンセット・ラブ・ランの名が泣く。 午後4時、ランニングスタート。 大勢のギャラリー(?)に見送られて、ログハウス前をスタート。 ところがどうだ、西の空は雲が切れ太陽が見えて来た。 これぞ神の恵み、皆の行いの良さが幸いする。 名の通り素晴らしいサンセット・ラブ・ランと成る。 神に感謝、友に感謝、 自然に感謝。 




上り坂、きつーぃ!!、T君は余裕
この緑豊かな故郷淡路島を走る幸せに酔う



うわっ、、凄いギャラリー



都志海岸通り
車の往来も少なく、走りやすい(良いのかなー、道路を独占しちゃって、、)




花束迄準備してくれて、大感激!!!
ゴール、コテージ前



その後のBBQの盛況は言うに及ばず。 淡路の新鮮極上の食材を存分に味わい楽しむ。 お肉、お魚、野菜、玉ねぎ、サザエ、アワビ、どれも時間単位で仕入時間を調整し、最高の質の物を揃えてくれている。 旨くないない訳がない。 昨年の11月帰国時に、神戸の同窓会でお会いしたのは12名の内、今回のイベントを企画してくれたT氏のみ。 他は卒業以来初めてお目に掛かる。 だが多くの時間は必要ない。 直ぐに昔の言葉で話ができる。 ありがたいことだ。 こんな駆け引きなし話ができる楽しい時間を過ごしたのは初めてだ。 




瀬戸内に沈む夕日を愛でながら先生も含め、最高の食材で旧友と頂くバーベキューは最高




ランニングの後、特別仕入の淡路島の極上食材でBBQ
皆の心の籠った準備に感謝、感激




コテージはしっかりした本格ログハウス、
平日と言うのに全棟チェックイン



そして翌日、天気は快晴。 友人がゴルフをやらない林蔵の為、瀬戸内のヨットクルージングを準備してくれた。 天候は抜群梅雨の合間の晴れ、31フィート、16HPの補助エンジン付きだ。 無線にレーダも装備、外洋にも対応できる本格仕様。 港を出るまでは、補助エンジンでゆっくり進む。 瀬戸内の海は外洋とは違いあくまで静か。 心地よい潮風を受け波と風に任せて進むヨットは優雅な時間を感じさせてくれる。 友に、淡路に、自然に、感謝。




都志海岸から瀬戸内海を望む
幼いころはここにくることさえ滅多になかった、遠い土地だった




翌日、ゴルフをしない林蔵の為、H氏がヨットクルージングを準備してくれた



静かな瀬戸内: 優雅な時間を楽しむ、


都志、橋の柵に掛かる幕末活躍した高田屋嘉平の北前回船のモチーフ



多摩への帰り、立ち寄った第2東名の駿河湾沼津SA、富士山が見える休憩所
一昨年の自転車レース時は、このSAが大会本部になったが、未だ工事中で営業はしていなかった




第2東名、浜松SA
流石、ヤマハの本拠地、SAの中にもこんな施設が












林蔵@Awaji Japan 30/May/'13 (Updated on 23/Jun/'13 #441)

{林蔵地球を歩く}[頁の始めに戻る]