灯台(北関東:冬季移動通信訓練) @Feb/'11 北茨木, 茨木 民宿旅館: 雪の降りしきる中灯台に到着 景勝五浦を見下ろす大津崎灯台の直ぐ手前にある、部屋からは太平洋の大海原が眺望できる あいにくの大雪予報である。 関東全域に大雪降雪注意報が出されていた。 それでも予定した冬季走行訓練を中止する訳にはゆかない。 既に宿の予約も済んでおりドタキャンをするに忍びない。 それにボランテイア活動とは言え訓練である、少々のことで中止とあっては活動の趣旨に反する。 (勿論、安全確保は最優先されるが。) 車での移動なら可能との判断から、バイクでの走行訓練は車両での移動通信訓練と名を変更しての実行とあいなった。 大洗シーサイドホテル: 真前が太平洋の大海原 夏場はさぞ大勢のお客で賑わうのことだろう、今はオフシーズン、お客もまばら ここのホテルお勧め:1日20食限定のアンコウ丼を頂く 今日は、鮟鱇ずくめ 一次集合場所である指定の私鉄駅へ向かう。 マンションのメインロビーを出る。 既に雪がちらついている。 積雪こそないが、この雪は止む気配はなくこれから本格的に降るとの予報である。 電車の遅延を配慮し、大分早めに出かけた。 心配した列車のダイヤ乱れはなく、私鉄駅には早めに到着。 駅のコンコースは流石に寒い。 幸い駅構内にカフェがある。 カフェへ避難、時間調整をする。 外では雪がしんしんと降り続く。 時間通りに予定の車両、人員が集合。 2次集合地、常磐道の守屋PAに向け、安全運転で進行。 途中、移動通信訓練である無線連絡を取りながら、互いにクルーの位置を確認し順調に移動する。 守屋PAで参加者全員の確認、次の目標(昼食休憩)地、大洗シーサイドホテルへ向かう。 常磐道、北関東自動車道とも降雪は続いているが幸い積雪には至っていない。 順調に移動を続ける。 大粒の雪が舞い降りる中、予定通り、お昼時間に昼食休憩地である大洗シーサイドホテルに到着。 太平洋に面したウオーターフロントのホテル、天候が良ければ海に面したレストランからは素晴らしい眺めが楽しめる筈だ。 今日は残念ながら窓の外には鉛色の海原が広がるのみ。 今夜の宿でも冬の絶品鮟鱇鍋が待っているはずだが、お昼にも、このホテルお勧めである一日20食限定のあんこう丼を頂くことにした。 実は筆者にとって鮟鱇を食するのは初めてなのである。 初めて口にするこの深海魚、なかなか珍味であるが、舌の肥えていない極めて味おんちの私には格別旨いという感覚はない。 昼食後、那珂湊港に併設された観光魚市場に立ち寄る。 観光魚市場と名打つだけあって、この悪天候であるが大勢の人出で賑わっている。 いずれの魚も相当安い気がするが買って帰る訳にもゆかず、岩のりの瓶詰めを1個お土産に買った。 那珂湊港に併設された観光魚市場: 小あんこう 降雪は続いているが、幸い路面の積雪、凍結はない。 低く垂れこめた雪雲の中、今夜の宿、大津崎灯台の直ぐ手前にある民宿旅館”灯台”に無事到着。 デイパックを宿の部屋に上げ、夕食までのしばしの時間、雪は止む気配がないが灯台(大津崎灯台)と六角堂見物に出かける。 この地は岡倉天心の絵で有名な景勝五浦海岸があるらしい。 晴れていれば絶景を堪能できる筈であるが、雪雲の垂れる寒空、六角堂あたりは灰色に冷たく煙っていたのは残念。 景勝五浦の六角堂もあいにくの天候で台無し 近くに天心記念五浦美術館がある 豪華な夕食: メインはなんと言っても鮟鱇鍋だ 雪の中の散歩から戻り、宿の風呂で身体を温める。 湯船は冷えた身体には何とも気持ちが良い。 そして民宿とは思えない豪華な夕餉が待っている。 満載の海の幸、冬の味覚鮟鱇鍋は言うに及ばすだ。 これはもう訓練(自費ボランテイア活動)とは言えない。 慰安旅行気分に浸る。 窓の外は雪が降り続いている。 明朝の路面状態が若干心配でもある。 積雪、路面凍結がなければ良いが。 もっと北へ行けば別だが、此のあたりでは、海岸沿いなら海水の温度調節機能で陸地の路面凍結には至らないのではと、勝手な期待を抱く。 太平洋の潮騒を聞きながらいつしか眠りについていた。 朝食: 普段パンと珈琲の朝食を取る筆者には、この量は凄いと感じる 翌朝、雪は止んでいた。 心配していた路面の積雪も凍結もない。 これなら安全走行で東京に戻れそうだ。 味噌汁、納豆に海苔、焼き魚、小魚に卵の朝食を頂く。 旅館の定番朝食とは言え、いつもパンと珈琲で過ごす吾輩には凄い御馳走に思える。 今回の訓練も無事終了。 日本の美味しい食事に、行動を共にできる仲間に感謝。
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