Mexico
@Nov/'02 Tulancingo, メキシコ
Hotel Joyaの部屋から見る夜明け
2002年になって、二度目のメキシコに行く機会を得た。 先週はバーレン、サウジで今週はメキシコである。 現在の住まいオーストラリアのメルボルンから成田に土曜の夜着、そして日曜日の出発となった。 大きな荷物は成田のABCに預け、アタッシュと衣装ケースのみ持って一旦相模原の家に帰った。
が、まさにとんぼ返りの再出張だ。 ロス・アンジェルス経由である。 ロスは私にとって初めての空港だ。 アメリカはトランジットでも、一旦外に出、改めてチェック・インすることになる。 荷物を回転ベルトから取り出し、トランジット専用通路に進む。 トランジット専用の荷物預け場所で、再び荷物ベルトに荷物を載せる。 そしてチェック・イン・カウンターへ進むのである。 ロスは4本の滑走路がある巨大な空港だ。 チェック・イン・カウンターの天井は成田の1.5倍くらい高い。 明るく機能的な空港だ。 AからFまであるレーンの端には航空会社の案内板が、大きくなく、小さくなく、実にわかり易く表示されている。 スペイン語を話す人が多い。 メキシコ南米からの移民、ヒスパニックの多さを感じる。 英語がメインの国に来て、英語をあまり聞かないのは、我が家(国)に戻った気がしないでもない。 メキシカン・エアーは一番奥の列だ。 出発迄、未だ3時間くらいある。 早めにチェック・インして、セキュリテイー・チェックを受けて、出発ロビーに入った。 時間つぶしにショップをうろうろしようと思ったがショップが無い。 ショップは、どうもセキュリテイー・チェックの前、
チェック・イン・カウンターと同じフロアーに有ったのが全てだったようだ。 一寸残念で恨めしく思うが仕方ない。 メキシコ・エアーの割り当てロビーで、行き交う人や発着する様々な航空会社の航空機を見ながら時間を過ごす。 (帰りの便で、JALが出発する104ターミナルには免税店が有るのを発見した。)
太陽のピラミッド頂上からの眺め: 大規模な土木工事の跡が伺われる
メキシコ・エアー機は、夜の8時半、予定通りメキシコ国際空港に着陸した。 ボーイングの757-200のエコノミーは通路が中央にありその両脇に3列座席が並ぶ。 酷く狭苦しい感じがするのは私だけだろうか。 更に悪いことに私の乗った便は満席だった。 ホテルはヒルトン・エアーポートを取ってあったので、こちらはらくちんである。 税関を出て、エスカレータで1階(日本で言う2階)に上がり、エレベーターで3階へ昇れば、
そこがホテルのロビー、レセプションになっている。 明日の朝にはトランシンゴへ移動するのであるが、既に何回か泊まって我が家の感じさえするヒルトン・エアーポートで身体を伸ばし旅の疲れを癒す。 今回は体調の関係か、2000mの高度を体に感じた。 少し息苦しいのである。
翌日の朝、Marriotホテルに泊まっているH社のM氏に電話する。 トランシンゴへは一緒に行こうと、前もって約束をしてあったのだ。 レンタカーを借り、国道85号から132号へ車を進める。 メキシコ・シテイーを抜けるのが少し困難。 広い道に車が溢れている。 此方の人の運転マナーは決して褒めたものではない。
月のピラミッドから真っ直ぐに伸びる広場を貫く道
M氏はテオテイワカン(ピラミッド)に行ったことがないと言う。 トランシンゴへの132号沿いにあるピラミッドを見物することにした。 今日は天気が素晴らしく良い。 前回はスモッグに煙り近くの地形さえ良く見えなかったが、今日の空は雨上がりの透き通った空気で、何処までも見通しが利く。 超ラッキーである。 相変わらず物売りは多い。 しつこく付きまとってくる。 ”1ドル、殆どただ” 等と日本語で我々の気を引く。 太陽のピラミッドの頂上にたどり着くと、10名程度の陽気なおじさん、おばさん連中が居た。 声を掛けて見たら、イスラエルから来たという。 20日間のメキシコ観光だそうだ。 ピラミッドを降りると、また10人程度のおじさん、おばさん連中がいたので声を掛けて見た.
こちらはフランス人のグループ、彼らは英語を喋らない。 彼らの片言英語と、私の片言フランス語で短い会話をして握手。 旅先では誰でも友達になれるのは万国共通なのが面白い。 更に月のピラミッドに行くと、日本人のグループ観光客にあった。 前に会ったイスラエルやフランス人の観光客とは少し雰囲気が違う。 若いのである。 若いときから外国に出かけ、文化の違いや、マナーの違い、考え方の違いを身をもって感じ、人間的に成長するのは大変いい事に違いないが、何かしっくり来ない。 イスラエルやフランスの少し歳かさのいった観光客達は、恐らく若いころ貧乏で苦労をしてやっと人生の黄昏時になり、少しお金と時間に余裕ができ、好きな旅行に来れたのであろうか。 そんな彼らを見ると何か共感を覚えるが、日本の若者のグループには共感を覚えることがない。 大人の僻みであろうか。
エジプトのピラミッドにも劣らぬ太陽のピラミッド
トランシンゴでは、前回泊まったJoya(ホヤ)ホテルに投宿。 規模は小さいが、広い裏庭は良く手入れされいて清潔さ。 プールは如何にも西洋風にアレンジされ、木立に囲まれた佇まいはリゾート気分をそそる。 ホテルの隣にある大きなショッピング・センター
"San Franciscoへ" 行き、朝食用の食料を仕入れる。 パン、ヨーグルト、りんごにバナナ。 2日分買って40ペソ(約500円)。 ショッピング・センター内には、車屋、アイスクリーム家、おもちゃ屋、家具屋のような専門店もある。 日本のショッピング・センターと違うのは、広大な駐車場に車が数える程しか止まっていないことだ。 店内も店員の方が多いくらい。 これで商売が成り立っているのだろうか。 何年も営業しているところを見ると成りたっているようだ。 奥のほうにある炭焼きレストランに入ってみた。 英語は全く通じないが、牛、豚、魚、鳥は何となく判る。 鶏の炭焼きバーベキューを頼んだつもりだが、その他に薄切り豚肉のチーズ挟みが出てきた。 断る言葉もわからず、味も悪くない。 つい2皿を平らげてしまった。 さすがに大食の私でも胃が重い。
宿舎のHoya Hotel: 裏庭のプールは規模に似合わぬ立派な造り
食べることばかりが続く。 2日目の昼は、お客と一緒にトランシンゴの街にある海鮮レストランに行こうと言うことになった。 Aquario と言う如何にも海鮮料理店と言う名だ。 前菜に蛸のタコス揚巻(大型春巻きのようなもの)が出た。 これはいける。 メインには海鮮ボールを頼んだ。 大型ボール(鉢)に海鮮類がびっしり詰まったブイヤベースみたいな料理、 大変旨いがその量は半端ではない。 それでも百姓の生まれ、残すと勿体ないと言う罪悪感が拭い切れず、全て平らげたのであった。 壁の厚さが1m近くもある古い建物にある店の雰囲気は良い。 食後に店のマスターに頼み、一緒に写真を撮らせて頂くことにした。 店の入った所に飾ってあった名は知らないが大型魚の剥製を手に待たせてもらい、 ご機嫌の筆者を写真に収めて頂いた。
トランシンゴの海鮮レストラン Aquarioで店のマスターと得体の知れぬ大魚を手に
9/Nov/'02 林蔵@メキシコ・シテイー メキシコ (Updated on 28/Apr/'08)#128
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