Santo Domingo
@May/02 SAnto Domingo Chile


太平洋岸、Rocas de Santo Domingoの海岸別荘地


サンチャゴには金曜日に着いた。 月曜日迄の2日半、サイトの場所確認と行き方を確認する。 何しろ始めての土地、5月の連休中でもあり、流石に社内からのサポートは望めないのである。 街の文具屋で買い求めたチリの全体地図を頼りに、何とかサイトの場所が確認できた。 サイトの位置決定には、サイトの緯度・経度を地図に書き込んでみたのである。 その地図上で緯度軽度の交わる地点にレンタカーを進めた訳である。 行き方も判ったので、サイトからの帰り少し寄り道をすることにした。 チリは南北に長い国、実に4,000kmに及ぶ海岸線を太平洋に接する。 海を見てみよう。 地図でみると、海岸部に出る街 San Antonio のすぐ南に Santo Domingo と言う如何にもリゾート的な名の街がある。 Rocas de Santo Domingo と言う地名もみえる。 ここにしよう。 名前からして風光明媚な気がする。

サイトから数km, Melipilla寄りの San Pedro で R66 とのジャンクションがある。 ここを R66 に進路を西に取る。 暫く走ると明かに木々の茂りが濃くなってくるのが感じ取れ、嬉しくなる。 道路の両側は葡萄畑、或いは牧場が広がるが、道路に沿って帯状の林が有る部分が多くなる。 そい言えばチリワインも安くて良いのが有ると誰かが言っていた。 海岸に近ずくと降雨量が増えるのであろう。 40分程で Santo Domingo に着いた。

San Antonio に向かう R66 から Santo Domingo と書いた標識に従い  "LENTO" と路上に幾つも書かれたスピード緩和ようのバンプが幾つもある上り坂をゆっくり進む。 高級別荘地で有ることが一目でわかる。 どの館も広く立派な門構え。 緑濃い大木がまばらな館に影を落とす。  坂を上りきると、真っ青な太平洋が眼前に飛びこんできた。 期待通りの素晴らしい眺め。 丸く角の取れた奇岩の岬が隆起海岸であることを示す Roca de Santo Domingo 。 渚を見下ろすと黒い砂浜の海岸に太平洋の荒波が白く砕ける。 この辺りは年じゅう西の太平洋から強い風が吹くらしい。 海岸迄降りてみた。 広い砂浜に駐車場も備わっており、日本人の感覚からするとレストラン、カフェやコンビニが有っても良いように思うが、売店等は一切無い。 広い砂浜と駐車場だけ。 背後の丘陵地には立派な別荘の庭園が一面に広がる。

せっかくの Santo Domingo だ、コーヒーの一杯くらい飲んでくつろぎたい。 R66 から Santo Domingo の別荘地にはいる三叉路に何かあたったような気がする。 そこまで戻ってみた。 駐車場があるので車を止めて様子を伺ってみたら、小規模のスーパーだった。 肉屋はスーパーの外のスタンドになっている。 牛の泣き声がテープで流されていたが、一寸趣味が悪い。 田舎のスーパーである。 大都会のような気の効いたフード・コーナー等有るわけがない。 土地の野菜が主に売られている。 続きの棟があり、何が有るかと覗いてみたら誰も客は居ないジムだった。 そのジムの端に小さな売店兼喫茶コーナーがあった。 テーブルが3卓、少し感じが良い。 父娘でやっている様子。 親父が英語が出来る。 お陰で難なくカフェ・コン・レッチェ(カフェ・オレ)を注文できた。 カフェ・オレには、砂糖瓶とネス・カフェの缶が一緒に運ばれてきた。 砂糖はわかるが、ネスカフェの缶は何だろう。 コーヒーの濃さを自分で加減しろと言う意味だろうか。

客は私だけ。 親父は学生時代日本から来た留学生と友人関係にあったと私に話しかけてきた。 成る程、日本の事にやけに詳しい。  さかんに日本の文化、歴史、スポーツ活動を誉めてくれる。 日本人はもっと自分達の素晴らしさを誇りに思うべきだと言う。 彼がこんな事を言う裏には、外に対して顔の見えない日本、日本の事等、あまり知らない人々が世界には多過ぎる事実を思い知らされる。 そう言えば、もうすぐ日韓共同のワールドカップが開催される。 メキシコのホテルで TV を見ていたら、韓国政府観光局の宣伝がやけに目だった。 日本からの情報発進は少なくともTVには無かった。



ホテルの部屋番号 (Four Points Sheraton Santiago)





05/May/'02 林蔵@St.Domingo Chile (Updated on 1/Apr/'08)#103

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