トランシンゴ
@Apr/'02 Tulancingo Mexico
プチホテル Hotel Joya のロビー入口
突然の予定変更で、USA サイトから、5月の連休を返上してメキシコへ飛ぶとこになった。 シアトルから UA1011便に乗り、サンフランシスコ経由でメキシコシテイーに入る。 シアトル発が朝の8:00と早いので、前日にシアトルに入る事にした。 滞在先ワシントン州
chelanの宿 Campbell をチェックアウト。 レンタカーをシアトル乗り捨てに借り換えてチェランを出発。 国道2号線を西に向かう。 Cascade山塊に入る手前のリゾートタウン
Leavenworth で遅めの昼休憩。 山小屋風のレストラン・バーに入った。 アメリカの田舎でコーヒーを注文した後は、かなり強い意志表示を要求される。 カップの珈琲の量が少なくなると、こちらが強烈に要らないと言う意志を示さない限り、有無を言わずカップは再び満たされる。 休憩後、2号線をカスケード山塊に分け入った。 もう何度も通った道である。 4月末、道路両脇の森は未だ雪深い。 Steven
Passを超え、MunroeでR522、更にフリーウエーR405、R520、フリーウエーR5と乗り継ぎ、シアトル Seatac空港のレンタカー返却駐車場に滑りこむ。 レンタカーを返却し、翌朝の出発に便利な、空港の目の前にあるホリデー・インにチェック・インした。
シータック空港: メキシコに発つ前の腹ごしらえ
既にメニューはラテイノ風、ナイフはプラスチック
翌朝5時起床。 ホリデー・インをチェックアウトし、ホテルのシャトル・バスでターミナルへ向かう。 荷物と身体検査の厳しさは、昨年9月11日の多発テロ事件以来続いている。 PCは、アッタシュ・ケースから出す。 明かに外国人とわかる我々と数人の女性が、搭乗前に再度身体検査を受けることになった。 ブーツや靴迄脱がされ、ベルトも外す徹底ぶりだ。 サンフランシスコの悪天候で、シアトルの出発が30分遅れた。 ランウエーに出てからの待機である。 滑走路の飛び立つ位置の片隅でシスコの天候回復の連絡を待つ。 待機中、目の前を数十秒間隔で次から次へと出発許可を得た飛行機が我々の方めがけ、 まっすぐ誘導路を進んで来て、我々の機の直前で90度曲がり飛び立ってゆく。 大きな機体が目の前でターンするのは、なかなか迫力がある。
次々と我々の機の直前でターンし飛び立つ飛行機 (Seatac Airport)
やっとの事でシアトルを飛び立ったが、サンフランシスコに降りる時間になっても、地上の天候は回復しない。 シスコの上空で暫く旋回するとの機長のアナウンスがある。 せっかく窓側の席を取ったのだが、シスコの街並を見下ろす楽しみは悪天候で雲に遮られ味わえなかった。 暫く旋回した後、機長のアナウンスがあり、気流が安定したので着陸するとのことだ。 UA1011便は、サンフランシスコで機体を国際線用に換えて国際線ターミナルから飛び立つ。 其のためサンフランシスコでは、国内線ターミナルに一旦降りて、国際線ターミナル迄歩いてゆくことになる。 国際線ターミナルの入り口でまたセキュリテイーチェック。 ここでも再度身体検査を受ける。 靴も脱がされる。 出発迄暫く時間があるのでターミナル内のカフェで軽い昼を取ることにした。 既にメキシコ色が強い。 メニューの多くはメキシコ料理だ。 マヤ・トルテイリャを注文。 フォークとスプーンは金属製だが、ナイフはプラスチック、ここにもテロの影響が残っていた。
UA1011便は定刻通りシスコを13:10に飛び立った。
スモッグに煙るメキシコシテイ上空
いよいよメキシコシテイー上空にさしかかる。 うわさに聞いていた通り、上空には厚いスモッグが覆っている。 UA1011便は定刻にメキシコシテイー国際空港に降り立った。 シスコでも感じたことだが、メキシコでも空港の誘導路を行き交う飛行機の間隔が極めて短い。 数十mかと思われる程近くを、かなりのスピードで行き交う。 ニアー・ミスや重大な事故が起こるのではと、心配する程だ。
飛行機を降りイミグレーションに向かうが、搭乗客と同じロビー内をごっちゃになり進む。 免税店や土産物屋が通路の両脇に並ぶ。 土産物屋の大きなソンブレロが、メキシコへ来た実感を湧かせる。 途中に
Immigration の看板があり、そちらの方向へ進む。 入国カードを書く度に思うが、生まれた国、国籍、現在住んでいる国とそれぞれ別々の欄に記入する、
日本人には余り馴染みがないが、かくも人々は移動する存在なのであろう。
ホテル ニッコー・ド・メキシコ: トタンシンゴへ移動の前の宿
ホテルの予約をして居なかったので、空港から電話を掛け Nikko De Mexicoを予約しようと思ったが、電話が通じない。 仕方なく、予約なしで直接ホテルへ行ってみることにした。 ホテル・
ニッコーは当市では一流のランクである。 広く高い吹きぬけのロビー。 ロビー・バーではライブ・ショーが実演中だ。 航空会社の特別会員のお陰で、予約無しでも特別パッケージ料金でチェックインできたのに少し気を良くする。 始めての街に着くと、必ずその街(国)の通信状況を確認するため、家に電話を掛けることにしている。 早速掛けてみた。 ノイズも少なく、遅延時間も少ない。 国際回線は既に光ケーブルを介しているのがわかる。 ホテル・ニッコウには1泊だけで、明日は現場により近い
Tulancingo へ移動する。 Tulancingo の宿も予約無しで直接アタックである。 これまで関係者が良く利用していた Hotel
Joya に行ってみよう。
トランシンゴのプチ ホテル ホヤ: これから暫くお世話になる
メキシコ・シテイーからトランシンゴ迄は120km 程度。 高速132号1本で行ける。 ホテル・ニッコウでタクシーを手配して貰い、メキシコ市内を高速132号へ向かう。 市内では緑のフォルクスワーゲン(タクシー)がやけに目に付く。 VWが現地生産しているモデルだ。 シテイーを出ても、スモッグ煙る乾燥大地が続く。 高速道路の両脇に目立つのはテキーラの原料になるサボテン畑。 数ヘクタール規模のサボテン畑が、次から次に見え隠れする。 途中太陽と月の神殿(ピラミッド)を右手に見えるのを確認し、10時過ぎにはホテル
Joya(ホヤ)に到着。 ピラミッド見学は、仕事が終わって時間が出来たらにしよう。 ホテル Joya は、トランシンゴの街の入り口にあり、大型スーパーの横にある2階建、部屋数15程のプチホテルである。 その小さなホテルの駐車場は車で埋まっている。 嫌な予感。 ロビーで2部屋依頼すると以外にも
OK と気の良い返事。 後でわかったが、駐車場の車はコンフェレンス・ルームのお客であった。 実は部屋はがら空きだったのだ。 ホテルの部屋数に似合わぬ大きさのレストラン、会議場、バーが備わっており、ランチ付きコンフェレンスが頻繁に催されるらしい。
プチ・ホテル ホヤの裏庭: 立派なプールが備わる
Tulancingo の街は、Joya ホテルから更に10km位東に行った処がセンターらしい。 夕食を目当てに2日目の作業後行ってみた。 高い建物と言えば教会くらい。 平べったい街だ。 粗末な密に並んだ家々にも頑丈な鉄製の窓枠やドアー枠が施されているのが印象的。 街中を30分位レストランを探して散策する。 日曜日の夕方。 広場では野外レスリングの興行に人だかり。 路上には僅かの野菜や物を手押し車に載せて売る者、乾燥とうもろこしを湯で戻し焼いて売る者、狭いフードスタンドに混みあう人々、アイスクリームスタンドで並ぶ娘達、
路地で夕食の食材を調理する者、教会の前にたむろする人々、 携帯でおしゃべりに余念がない教会グッズ屋の売り娘。 そんな雑多な風景の中にいる自分は何なんだろうと、現実を超越した経験ができるのが、仕事の合い間とは言え、旅の醍醐味だと思う。
宿舎プチ・ホテル ホヤで見る夕焼け)
26/Apr/'02 林蔵@Tulamcingo Mexico (Updated on 13/Jul/'11)#098
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