グランドハイヤット６階の窓から見る景色は素晴らしい。　丘のある町、緑が意外に多い。　流石に中東の軽井沢と言われるだけあり窓を開けると心地よい空気が室内に舞い込む。　リヤドの平面的で埃っぽい景色とは違う。　静かで平和な時間が紺碧の夏空の下に広がる。　７年ぶりのアンマン。　ラマダン明けの祝日Eidの後半、短い休暇を過ごす為勝手のわかる街にやってきた。

リヤド空港：　第2ターミナル出発ロビー
第1と第2ターミナルは地下通路で繋がっている

リヤドを午後６時過ぎに発ち、８時過ぎにクイーン・アリア国際空港に降り立った。　見覚えのある空港ターミナル。　 ビザ無しで簡単に入国審査は済んだ。　荷物は預けていないので、リュック一つで到着出口へ向かう。　外気温は２７度程度だろうか。　さてバスを探そう。　市内行の高速バス時刻表がある。　朝の３時迄運行している。　次の便は９時だ。　バス亭はターミナル２にあるのを、既に忘れている。　チューリップ・ホテルのシャトルバスの運転手がターミナル２迄乗せてくれた。　チップ２デナール（２２０円）を渡す。　ターミナル２で停車中の高速バス（ミニバス）に乗る。　料金は町まで３デナール（３３０円）。

Royal Jordanian航空：　A320

夜なので景色は良く見えないが、見慣れた景色が現れるとうれしい。　街中に入りＪＩＣＡ事務所の近くでミニバスは動かなくなった。　エンジントラブルらしい。　しばらく車内で待つと運転手が　“チェンジバス”　とたどたどしい英語で言う。　後ろには同じようなミニバスが居た。　乗り換えたバスはザハラン通りを市の中心へ向かい走る。　途中で降りなければと思っているうちに、バスは遂にバスターミナルに着いてしまった。

Grand Hyatt Amman：　3連泊すると1泊分無料になる
第3サークルにある5つ星ホテル（ハムセンジュール）

バスを降りると直ぐにタクシーの運転手がやってくる。お決まりのパターンである。　この際、お互いに思惑は合致する。　客が欲しい運転手、宿にたどり着きたい旅行者。　問題は値段だけだ。　早速値段交渉が始まる。　英国人女性旅行者２人と一緒だ。　私を入れて３人。　私はハイヤット・ホテル、彼女たちは下町のホテルを運転手に告げる。　バスターミナルの位置がよく解らなかったので運賃の目安が付けにくかったが、 私が５デナール（５５０円）、彼女達は２人で５デナール（５５０円）の運賃で合意。　彼女達は休暇で２週間のヨルダン滞在だそうだ。　従って下町の安宿を取っているらしい。　ハイヤットに着いてみると、バスターミナルは然程遠い場所ではなかったことがわかる。　まー、夜間でもあるし、夜道に迷い寂しい思いをすることを思えば、５デナールは安かったとしよう。

林蔵＠Amman Jordan 22/Aug/'12　(Updated on 26/Aug/'12)