Delmon International
 
@Mar/'12 Manama , Bharain


Delmon International Hotel ロビー


マナマの4つ星ホテルの名である。 リヤドからの国際直通バスのターミナルから歩いて数分の場所にある。 タクシーを利用しなくても移動できる距離だ。 夜遅い時間に到着しても安心して徒歩でホテルに行けるので至極便利で重宝する。 毎月のビザ滞在期間延長で今回利用した。 前回の宿の隣にある。 前回の宿も悪くないが、今度の宿は入り口の位置が2百メートルばかり街のメイン通りに近い。 この距離が中東の昼間の太陽を避けて歩けるか否かで大きな違いが出るのだ。 今度の宿はそう言う意味で、街に繰り出すのに都合が良いと言う訳である。 グランドフロアーにあるレストランも街の通りに面しており、大変開放的だ。 夜には生バンドも入りムード満点。 




ホテル部屋: 広く明るい(窓が大きく街をみることができる)


建物は古いが部屋は広く清潔。 かろうじて4つ星の面目を保っている。 窓は大きく街の通りに面しているのがとても感じが良い。リヤドでは味わえない贅沢と言える。 お湯の出だって悪くない。 豊富なメニューのビュッフェスタイルの朝食つきだ。 これも助かる。 朝食をしっかり取っておけば、お昼は軽いもので十分だからと、つい生来の貧乏性が出てしまう。


ホテル廊下: ペルシャ風の絵画


廊下は異様に広い。 古い作りの証拠だろう。 階段の踊り場にはペルシャ風の美人画絨毯壁掛けが掛かっている。 そう言えば、目の前のペルシャ湾の対岸はペルシャ(イラン)だ。 このような壁掛けがあっても少しも不思議ではない。 昔イランに滞在した頃、一大迷路であるテヘランのグラン・バザールに足を踏み入れた際嗅いだ埃の匂いを思い出す。 そのグラン・バザールで買った銅の打ち出し模様丸盆が今でも林蔵の部屋にあるお気に入りの逸品だ。




ホテルカフェ・レストラン: メイン通りに面する


グランドフロアーにあるカフェ・レストランには、アジア系のウエートレスが、丁寧に客をもてなしてくれる。 ウエートレスである。 ウエーターではない。 こんな何でもないことが今の林蔵には大変新鮮で、リヤドでは味わえないサービスに感動さえ覚えるのだ。 月に一度の贅沢の一つ。 朝食後に、もう一杯珈琲を入れももらいゆっくり味わう。 この当たり前の風景がとても満ち足りた時間に感じる。  




マナマ市: 高速道路を渡りモールへ行く



マナマでお決まりの行動。 シネコン 20Cinema が入っているCarfoul系のスーパーモールCity Centerに向かう。 歩く林蔵である。 今回も徒歩で出かける。 この時期外気温はそれほどでもない。 十分歩ける範囲である。 お昼過ぎ、おそらく30度程度であろうか。 毎回思うが、街の作りは全く車社会に作られている。 もっとも、暑い夏場は外を歩くことは現実的ではないとは言えるが。 City Centerに行くには高速道路を横切らなくてはならない。 少し反対側に戻った処に歩道橋があるが、今回は真っ直ぐ目的地に向かって高速道沿いに歩く。 途中、立体交差の部分で歩道は途切れる。 200mばかり立体交差の高架の路肩を歩く。 立体交差の橋の頂上部では、ポリスが検問を行っていた。 歩行者は検問されない。 フリーパスである。 昨年の宗派間のいざこざの再発防止策であろうか。 そういえば、スーク(市場)の裏側一帯はシーア派の住居地区らしい。 黒一色の旗が家々の軒先に掲げられていた。




カールフール系のモール: City Center
目の前の高速道路を渡る陸橋も地下道も無い



City Centerに行くには高速道路を横断しなければならない。 2km程歩いたが、横断歩道がない。 仕方ない。 次の立体交差迄進み、道路を跨ぐ車道橋を渡る。 路肩は広く取られているので危険は感じないが、車専用道である。 少し後ろめたい気がしないでもない。 




歩道: 工事中の部分は途切れるが、それ以外は綺麗に整備されている



City Centerに到着。 カフェで一休み。 カフェではネットが一時間無料で利用できる。 カプチーノとテイラミスを注文。 一時間の無料インターネットパスを一緒に貰う。 ケーキ&カフェを楽しんだあと3Fのシネコンへ。 リヤドには味わえない大画面、大音響のシネマ。 今回のセレクションは、 Olympus has fallen (ホワイトハウス陥落)。 北朝鮮のテロ組織が米国大統領府を破壊乗っ取るストーリーだ。 今おりしも北朝鮮が韓国、米国に宣戦布告の挑発をしている。 何やら生々しいほど現実感のあるシネマだった。 




20Cinema: 20のホールがあるシネコン



翌日、午前中は街をジョギング。 そして、リヤドに戻るバスが出る午後の4時迄街散歩に出かける。 小さな街である。 コースはお決まりの宿の前から始まる。 スークの入り口の一角で凝ったバイクに跨った数名のライダーに出会った。 林蔵も元ライダー、自然と仲間意識が働く。 写真を撮っても良いかと声をかけると、心良く快諾のサイン。 林蔵もその類であるが、彼らは目出ちがり屋だ。 少しバイクを愛でてやるととたんに機嫌が良くなること請け合いである。




ライダー: この時期バイク乗りに取って最高の季節



スーク街の一角にある噴水モニュメントは魚。 この小さな島国の地場産業は魚業であることを物語っているのだろう。 スークは何度訪れても面白い。 この雑然とした空気、隙間の無い商品の陳列、安物と高級品が雑居する空間、歴史を感じる建物、人体のオーガニズム、生物の多様性に通じる気がしないでもない。




ダウンタウンのモニュメント:バーレンの地場産業は漁業だったことを示す



スーク: 狭い地区に夥しい数のショップが犇めく



アラムコ・ファション店: 今は石油産業で生きる国ではのファション


宿に戻り、ドリンクを取る為プールサイドに行った。 何やらイベントを行っている。 聞くと、バングラデッシュ・トレード・フェアーを行っているのだと。 バングラデッシュの不動産フェアーだ。 バングラの不動産等、日本ではほとんど聞かない。 まー、何処の国にもリゾート設備はあるのが当たり前だが。 バーレンでバングラの不動産を売る理由はなんだろう。 訪れている客層を見るとバングラデッシュ、インド人が殆どのようだ。 出稼ぎでこの国で一財産を稼いだ人たちが対象なのだろうか。 




ホテルプールサイド: バングデッシュの不動産フェアーをやっていた












林蔵@Manama Bahrain 28/Mar/'13 (Updated on 12/Apr/'13 #439)

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