マナマ Jul/'13
 
@Jul/'13 Manama , Baharain


デーツ: 砂漠の民の保存食、栄養源


7月からサウジの週末が変更になった。 これまでは、木・金が週末であったが、一日ずれて、金・土となったのである。 その他の多くの国が採用している土・日週末に近ずいたことになる。 新聞等では、これでこれまで受けていた経済損失が劇的に改善されると騒いでいるがはたしてその成果は本当に出るのであろうか。 個人的には、このような経済活動や社会生活に極めて大きな影響を与えることが突然決定され施行されることに、驚きを覚えるのであるが。 今回のバーレン行きは、林蔵のビザ更新では恒例になったVIPバスを利用しバーレンへ行くことにした。 エージェントでチケットを購入。 以前と変わらず水曜日の15時リヤド発、金曜日の夜リヤドに戻るスケジュールだ。 当国の週末曜日が変更になると発表されたのは、林蔵がバスチケットを購入した後。 水曜日の午後発だと、水曜日の午後と木曜日の勤務を犠牲にしなければならない。 バス会社であるSAPTCOに問い合わせた。 バスの運行スケジュールは変更ないかとの質問に対する返答は、変更ないと言うものであった。 まー、良しとしよう。 お蔭でロングウイークエンドを得ることになった。 来週からイスラムの聖なる月、ラマダン月が始まる。 このVIPバスサービスは、ラマダン中運行中止だそうだ。 つまり、林蔵の予約した便がラマダン前の最終便となる。




サウジとバーレンを結ぶ海上ハイウエー, King Fahd Causeway


実は昨夜大変な失態をした。 バス停から徒歩でホテルに到着した時だ。 クレジットカードの入った財布がないことに気付く。 やばい。 現金は大して入っていないがクレジットカードが不正に使用されたらまずい。 早速、ホテルから日本のクレジットカード紛失センターに連絡を入れる。 紛失センターは24時間対応だ。 幸い難なく連絡が付いた。 いずれも対応が大変プロフェッショナルで迅速だ。 本人確認、紛失の状況、最後に使用した場所と日に金額を連絡、再発行の手配迄、全て電話一本で済ませることができる。 やれやれ、これで一安心。 だがキャッシュが無い。 ホテル代と帰りのバスチケットは既に支払済なので心配ない。 しかしこれから2日間、マナマの街歩き、食事はキャッシュもカードもなしでは不可能だ。 こんな場合の非常手段に、リュックの底に忍ばせておいた米ドル札が役に立つ。 カード会社への電話代と2日間の街歩きには十分だ。 街の両替店で当面必要ないくばくかのバーレン通貨(バーレン・デナール=約270円)をゲット。



Manama Gate: この向こうはマナマスーク(市場)



翌日、10時すぎ、City Centerを目指す。 林蔵の移動スタイルはあくまでウオーク。 湾岸の照りつける太陽のもと、いくらも歩けないと思いきや意外に歩ける。 旧市街は何度来てもおもしろい。 何処かに自分の居場所があるように思えるからだ。 ごみごみした、混沌さが何とも心地良い。 この時間、しかも建物の日陰をトラックしながら歩くせいもあり、意外に歩ける。 リヤドでは日中外を(長く)歩くことはとても無理だ。 アラビア湾からの海風のお陰で気温は幾分低めなせいであろうか。




東南アジア料理店: フィリピン、中国料理の表記が



と思ったのは甘かった。 旧市街を抜け、ハイウエー沿いに1時間半余り歩いた辺りで、熱中症の気配。 やばい、建物の中に入らなければ。 だが入れそうな建物は周囲に見つからない。 更に15分ばかり歩調を緩めないで、一定の歩調を保ち歩く。 DANAモールが見えた。 助かった。 後200mだ。 何とかセーフ。 モール内のCOSTA CAFE で水とアメリカンをオーダー。 暫く、ここで体調を整える。




マナマ・スーク: 一種混沌とした市場は居心地が良い 




マナマ・スーク: 殆どが海賊版DVDV、とにかく安い、1ドル〜数ドル
アパートの大型テレビで見るには十分の画質だ 



ラマダンが近い、街はラマダンの準備に大わらわ 




Danaモール内、Costa Cafeで休憩


1時間半余りの休憩後、再び外気温へ。 ここからはCity Center迄は何ほどもない。 20分程度で到着。 Kenpinsky Hotel 側から入る。 この国では食事の時間を気にする事はない。 どこでも自分の都合でレストランに入れる。 お祈りの時間を気にする必要がないのだ。 とても安心できる。 映画のチケットを買い、隣のFRIDAYSで食事。 チキンチーズパスタにスイカジュース、8BD。 今日のセレクションは、”Hummingbird” アフガンで心身ぼろぼろに成った、元戦士がロンドンの地下組織で繰り広げる復讐劇。 相役のロシア娘シスター、貧民街でホームレスに無料スープを配給。 内容が詰め込みすぎのきらいはあるが、久しぶりにかつて林蔵も足重く歩いたロンドンの街を大画面で味わった。 感謝。






個性的な装飾が施されたミナレット













林蔵@Manama Bahrain 2/Jul/'13 (Updated on 13/Jul/'13 #442)

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