カタールの首都、ドーハにやって来た。 昨日は予約したバス便が突然運休、すごすごとバスセンターからアパートに戻った。 翌日、アパートからタクシーを拾い、再びバスセンターに行く。 本日のバス便は運行しているようだ。 やれやれ。 17:00リヤド発の予定だ。 6番ゲートから出る。 5時になったが、一向にゲートが開く様子はない。 10分や15分の遅れは遅れではない。 日本の交通機関の驚くほど正確な定刻発着に慣れていると、何故かそわそわする。 ゲートを間違ったのではとか、時間を間違ったのではとか、心配になる。 勿論、遅れの案内アナウンスや表示は一切ない。 案の定、15分の遅れでゲートが開いた。 A4サイズの印刷されたチケットを係員に渡しゲートを潜る。 バスに乗った。 だがバスは一向に発車しない。 係員が何度も人数を確認に車内を廻る。 IDカードや、ドーハでの宿泊先を確認している。 林蔵は日本人なので国境通過時のチェックは緩いが、隣国やアジアのある国の人達は、幾つもの書類を提示しなければならないようだ。 ようやく一時間遅れでバスはリヤド
バスセンターを出発した。
00:38 サウジ カスタムズ通過、イミグレ同時通過。 パスポートはまとめて運転手が集める。 乗客はバスから降りない。 00:57 カタール入国、イミグレはやはりパスポートを運転手に渡し、乗客はバスから降りない。 02:10
カタール イミグレ通過 。カタール入国ビザ、105SAR(約3000円:これも運転手に渡す。)。 カタールのカスタムズは空港並み完全チェック。 全ての荷物をバスの荷物コンパートメントから下し、X線検査器に掛ける。 そして麻薬検査犬による検査。 宿泊予定の宿、ヒルトン・ドーハに着いたのは、朝方四時半。 1日半の延着を告げチェックイン。 部屋はエグゼキュテイブにアップグレードされていた。 シャワーを浴び、取り敢えず就寝。
宿舎であるHilton Dohaの車寄せに止めてあった宿泊客のハーレー
完璧に磨き上げられている
6時前に起きてしまったが、無理やり二度寝。 8時半再び起床。 部屋の窓からは、半円形の湾が広がる。 眼下には Displpmatic Area
が広がる。 各国の大使館が居並ぶ。 実は、カタールに入る前に、この一角にある日本大使館に電話を入れ、ビザの確認をしておいたのだ。 こんな近くにあれば、いざという時便利かな。 朝食はエグゼキュテイブ・ラウンジを利用できるとレセプションで聞いていた。 林蔵は普通の大部屋ダイニングカフェが、実はお気に入り。 ということでGレベルのカフェ・レストランに降りた。 ところが、すごい混みよう。 これでは、せっかくの少しリッチな気分が味わえそうにない。 と、躊躇していると、ベテラン
ウエーターがおもむろに林蔵に歩み寄り、こちらは何も言わなかったが、「エグゼキュテイブ・ラウンジにご案内いたしましょう。」、と誘ってくれた。 これがハムセン・ジュール(五つ星)のサービスであろうか。
Hilton Dohaのプライベートビーチ
階上のラウンジ・カフェから
隣国旅行のお目当ては、いつも同じ、シネマ鑑賞だ。 コンセルジュで、映画は何処でみることができるか、訪ねる。 リヤドでは見られない、女性のコンセルジュが、瞬時に明快に答えてくれる。 ここにもCity Centerがあるようだ。 City Centerは、ヨルダンのアンマンにも、バーレンのマナマにもあった。 (離宿にはない。) City Centerはフランスのカールフール系の巨大モールのこと。 スーパー・カールフールは勿論、高級ブテイック、カフェ、レストラン、フードコート、室内アミューズメントパーク、アイス・スケート場、 シネマ・コンプレックス等が入っている巨大な施設。 今回は、 ”Gravity” (日本では12月に封切)を観よう。 ISS(国際宇宙ステーション)で作業中、宇宙ゴミとの衝突でISSが破壊される。 作業中の宇宙飛行士が宇宙に放り出される。 同僚の宇宙飛行士は全員犠牲になり、ただ一人、女性飛行士の Dr.
Ryan Stone (Sandra Bullock) が地球に奇跡的に帰還すると言うストーリー。 地球への帰還は、でき過ぎであるが、ゼロ・グラビテイーでのアクションが、物理学の理論に忠実に基ずき実に良くできている。
コーニッシュ通り(海岸通り)のオープン・ジム
ここだけではなく、数カ所に様々な器具が設置されている
<<翌日: トラブルは続く>>
トラブルに遭遇しない訳がない林蔵である。 翌日、バスの出発時間1時間前、リヤドに戻る為、SAPTCO社(サウジのバス会社)のバス停にやってきた。 ドーハに来る時は、バス便が予約した日のが運休になったわけだが、帰りの便は大丈夫かと、リヤドを出る際に確認して置いた。 その時は、問題ないとの答えだったので安心してドーハに来た。 だが、そうではなかった。 今日、ドーハのバス停に出発1時間前に行ったら、何の悪気もなく、”バスは明日”との説明。 何なんだ、これは。 ホテルは既にチェックアウト済。 今更、チェックアウトした宿に戻るのもかっこ悪い。 バス停の近くの安宿に転がり込んだ。
SAPTCOバス会社の事務所が併設されている、2つ星程度のホテル。 これが、月とすっぽんの違いだろうか。 昨日までの、5つ星との格差。 だが林蔵は、これしきの事ではへこたれない。 受付の少し年増の東洋系レセプショニストにも愛嬌をふりまく。 文句を言ったところでサービスが良くなることはない。 どーせなら、お互いいい気分で居たいと思う。 リヤドの出迎えの運転手には電話を入れ、明日到着の旨を連絡。 彼は、全く驚かない。 こんなことは、日常茶判事だから。
仕方がない、弓なりの海岸通り、コーニッシュ通りを散歩する。弓なりの海岸は20m程度の広い歩道が緑地帯を伴って5.5km続く。家族連れ、ウオーカー、ジョガーの恰好の場所になっている。一日リヤドへの、戻りが遅れても、未だ巡礼休暇中だから、仕事の心配はしなくても良い。(それでも、現場は365/7/24活きた回線なので、 何か緊急事態があるといけないから、 メールは1日2回はチェックするが。) 平和で安全なドーハに感謝。
林蔵@Doha Qatar 18/Oct/'13 (Updated on 01/Nov/'13)
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