世界のハブ空港競争は激しい。 極東の端にある日本の代表空港成田や羽田もその地区でのハブの地位を狙っているが、インチョン、シャンハイ、シンガポールに比べその優位性は甚だ心もとない。 関係者の本気の取り組みを願いたいところだ。 成田等、日本的サービスはなるほど立派かもしれないが、少し遅い時間の出発便だと殆どのショップやレストランは閉まっていて寂しい限りである。 華やかさと利便性がひどく削がれている感じが否めない。 立派な箱モノが生かされていない感じで残念でならない。
最近の多くの新空港で見かける室内庭園
ここドバイにも各ターミナルにある
Aターミナルの室内庭園は日本風庭園だ
一年半ぶりである。ドバイの出発ロビーにいる。 林蔵はどちらかと言うと自然に反した砂漠に近代都市を築くのは否定的に観ていた。 だが今回のドバイ経由時、12時間を空港で過ごすことで少し考えを変えるべきかと思うように成っている。
成田は確かに清潔で日本的なサービスもゆき届いているが、 ドバイの規模の大きさ、中東はもとより、欧州、アフリカ、アジア、オセアニアなどへのアクセスの良さは、一目瞭然。
規模もここ1〜2年で2倍以上に成っている。 殆どの設備、レストラン、ショップは24時間営業だ。 免税店、専門店、レストラン、カフェの多さと充実度と便利さは我が国の空の玄関とは比べようもない。
Bターミナルビルボード
日本のカーメーカーのアドボードが掛かっている
規模を大きくしたり、行動空間を半地下にするなどで、 林蔵がこれまで懐疑的だったエネルギー効率も意外に現実的なレベルに持って行くことができる気がしないでもない。
考えてみれば、欧州だって寒く暗い冬場の暖房設備と費用は相当だ。 中東の冷房費用だって似たり寄ったりだろうか。 シンガポールやジャカルタのそれと同じ程度だろうか。
後は、公園や街路の草木の生育に必要な水だ。 こればかりは未だに、持続可能性を見つけるのは難しいのではないかと、ネガテイブの感を拭いきれないが。 日本のハブ空港を憂う気持ちが強くなるのは筆者だけだろうか。
林蔵@Dubai 9/Mar/'14 (Updated on 28/Mar/'14)
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