ドーナツ屋
@Jan/'05 Amman, Jordan


スエイフィーヤにあるドーナツ屋: Planet Donuts



アンマンのやって来てもう10ヶ月になろうとしている。 ’71年以来3度目であるが、昔に比べ随分と街の様子は変わった。 街は数倍に大きくなり、洒落た店も増えた。 ドーナツ屋もその一つだ。 昔はなかったものである。 World Donuts、Donuts Factory,  lanet Donuts と様々なチェーン店がある。 所謂西洋風のカフェが少ないので、ドーナツ屋をカフェ代わりに利用している。 こちらのカフェと言うと大抵はアルギーラ(水タバコ)を楽しむ場所である。 喫煙の習慣を遂に持つことがなかった私には、落ち付く気がしないので殆ど利用することはない。 

こちらのドーナツ屋は、丁度日本のミスター・ドーナッツのような感覚で利用できる。 アメリカン珈琲にミルクを入れてもらい、シュガー・ブレーズかココナツ・ドーナツを頂く。 仕事の帰り或いは、休日の午後、気分転換にドーナツ屋で原稿を推敲したりするのである。 ドーナツ屋は大抵2階席が設けられており、1階は男性席(或いはシングル席)、2階は家族席(或いはカップル席)となっている。 独り身の私は2階席には行けない。 何時も1階のテーブルに席を取る。 小さい店にも必ずボーイが数名居り、カウンターにも2-3名の店員が居る。 何処の店も同じだが女性の店員は居ない。 高級ブテイック等には女性の店員が居る場合もあるが基本的に店員は全て男子、特に飲食店の店員は男子である。 

私のよく通うドーナツ屋は2軒、事務所の近く、スエイヒーヤにある Planet Donats と、アパートに比較的近いラビアにある World Donutsである。 珈琲とドーナツでJD2.3(約350円)、日本のミスドと余り変わらない。 給料が日本の4-5分の1である、こちらの物価レベルにするとかなり高いのであるが、いつもかなりの客で賑わっている。 中級以上の富裕階層の人々が利用しているのであろうか。  

最初の頃、こちらのドーナツの味は余り頂けないと思っていたが、最近そうでもなくなてきた。 ドーナツの味が変わる訳がない。 と言うことは私の舌が変わってきたのに違いない。 これはやばい。 こちらのどちらかと言えば濃く荒い味に慣れてきたということであろうか。 そして日本の繊細な味の感覚を忘れてしまうのではなかろうか。 そんな心配をしながらも、ここに住んでいる間ドーナツ屋に通うことはやまりそうにない。 




ラビアにあるドーナツ屋: World Donuts





林蔵 @Amman Jordan Jan/'05 (Updated on 12/Jul/'08)#190

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