かすみがうらマラソン @Apr/'03 土浦、千葉
霞ヶ浦は琵琶湖とともに日本の湖水を代表する湖だ。 文明の置き土産、水質汚染の浄化に取り組んでいるのも共通している。 毎年4月に開催される、「かすみがうらマラソン大会」は、そんな湖水を綺麗にしようと願う地元の人々の取り組みの一つでもある。 また、このマラソン大会は障害者とのバリアー・フリーな社会活動をも目的にしており、国際盲人マラソン大会が同時に開催される。 盲人ランナーは我々と同じコースを同じ距離走る。 年々このような催しが充実してきているのは、我が国もボランテイアーの量と質が向上していることが上げられる。 日本も少しずつ社会が成熟してきているのが実感されて嬉しい。
朝3時起床。 4時に家を出た。 今回は会場迄車での移動だ。 車は温暖化ガスの排出、交通渋滞の原因になると、ちっとも良いことはないが、偶のドライブとして許して頂こう。 この時間だと都心も楽々通り抜けることができる。 6号線沿いにある土浦市民運動公園が臨時駐車場だ。 予想通り途中の渋滞は無く、6時半に臨時駐車場に到着した。 ここに車を停め、JR土浦駅行きの無料送迎バスを利用する。 こんな早い時間から大会関係者が、日本全国からやってくるランナーの受け入れに精を出し、我々の遊びを支援してくれている。 ありがたいと思う。 会場はJR土浦駅から歩いて10分くらいの場所にある川口運動公園だ。 霞ヶ浦の港でもある。
早速受付に行き、登録を済ませ、主催スポンサーからの景品袋を頂く。 霞ヶ浦町特産の蓮根を使った蓮根うどん、マクドナルド・ハンバーガー引き換え券、何故かタイガー・バーム等が入っている。 スポーツ新聞とその日の朝刊も無料で配られる。 会場の通路には土地の産物模擬店が、チャリテイー・バザールを開催していて賑わっている。 淡水魚の佃煮、蓮根(大きな袋に掘ったばかりの蓮根がじゅじゅ繋ぎになったまま詰めてある。)、
パンにケーキ、おにぎりもある。 朝早くから来ている人が多いから、走る前の朝食にありつけるのも有難い計らいだ。 メイン会場では、毎回演奏を楽しませてくれる土浦高校のブラスバンド楽員が最後の音合わせに余念が無い。 先導のパトカー隊が、メイン・ゲートの傍に綺麗に並んだ。 今年も準備体操は元五輪マラソン選手の有森氏がトレーナーだ。
スタート後、5km地点くらいからペースが極端に落ちた。 昨年の9月のマウイ・マラソンも殆ど歩いたが、どうも近頃体力の減衰が気になる。 どんどん追い抜かれていく。 そんな追い抜いて行くランナーの一人、いやカップルが居た。 盲人ランナーとその伴走者である。 超おバーさんランナーだ。 年の頃80台と御見受けする。 イヤー、人間って凄い。 素晴らしい。 どんな人生を送ったのだろう。 きっと前向きで幾多の困難に打ち勝ち、打ち負けてきたのではないだろうか。 そして、今も尚、人生に挑戦している姿を見る思いだ。 あまりの感動に、ウエストポーチの入れてあったカメラを取り出し、後姿を撮らせていただいた。 もう、最敬礼でもしたい思いである。
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