西湖ロードレース
@Jun/'02 大和田 山梨


20kmスタート前


梅雨時、このレースは開催される。 昨夜は酷い雷雨だった。 朝には雨は止んでいるが、まだ低く垂れこめた雨雲。 山間部の天候は如何にも怪しい。 しかし天気予報の曇りを信じて、ランニング・シューズとランニング・パンツをリュックに詰めバイクを富士5湖方面へ進める。 山中湖の手前、山伏峠ではいよいよ危ない。 小雨がヘルメットに当たる。 バイクを止めカッパを着ようか、迷いながらも山道を上る。 山伏峠を超えたが、雨は降っていない。 この分だと、マラソン大会には何とかもちそうだ。

18:30 西湖レイクサイド・キャンプ場に到着。 いつもの気の弱そうな受付のおじさんが出てきた。 料金、¥1,500を支払い、一般的なキャンプ場での決まり等を聞き、カラマツ林の木立の中にバイクを止めた。 小型バイク用テントを張る。 既に暗くなりかけている。 就寝前の散歩を1時間くらいしたら、真っ暗になった。
8:30就寝。 キャンプ場の夜は早く、朝も早い。



西湖レイクサイドキャンプ場


翌朝4:30 空がようやく白みかけた頃、目が醒めた。 今回は鳥の鳴き声は無い。 前回は、鳥の鳴き声、酷くうるさい鳴き声で目覚めたように想うが、今回は鳥たちはどうしたのだろう。 夕べは少し雨がぱらぱらしたが、雨水が流れる程雨は降っていない。 早朝のキャンプ場、あくまで平和で静か。 動くものと言えば、黒い1匹の野良犬が、すぐ側のキャンプ場内の道に丸く座って、こちらを見ている。  遠くに野良猫が歩いた。 湖岸に近い湖面には、既に釣り船が綺麗に1列に並び、釣り人が一様に湖面に向かい、釣り糸を凝視している。 釣りはこんな早い時間から始めるのだ。



早朝から釣り船には釣り人が


6:30、 会場内の足和田村体育舘で受け付けを済ます。 RCチップとゼッケンを受け取り、それぞれ靴とランシャツに付ける。
8:00、 開会式。 今年も村の人口の2.5倍に当たる、6,000人弱の参加者で会場は埋まっている。  ’95年に始めて参加以来、司会のおね‐さんは変わっていない。 今年も、最遠参加者、最年長参加者の紹介がある。 今年の最年長参加者は東京からの参加者で82才の男性。 元気と勇気を貰う気持ちになる。



東京から来た82歳のランナー


その後、準備体操が始まる。 前回は元阪神タイガースの選手で今はスポーツ・インストラクターの掛布さん指導のストレッチ体操だったが、 今回は軽快なリズムに乗って、若い女性のスポーツ・インストラクターが3人壇上に掛けあがってきた。 日本エアロビクス協会の公認インストラクターだそうだ。 アメリカの朝のテレビでよく放送されている、ワーク・アウトだ。 スポーツ・ブラにショーツで決めている。 均整のとれた身体をハイな気分でリズミカルに動かす。 最初は簡単な動作なので、問題なくついて行けるが、だんだん動作が複雑になってくる。 遂に足と手がインストラクターの言う通りに動かなくなる。 周囲を見ると、凄い。 周囲の老弱男女、殆どがインストラクターについて行っている。 私の運動神経の未発達ぶりが見事に証明された。

9:10、 20km(西湖2周)コースがスタートした。 記録は気にせず、マイペースで走る。 今日は雲っていたので、比較的走りやすい。 予定通り約2時間でゴール。 会場には足和田村のボランテイアの方々が無料のうどんや、様々な模擬店を出して、ゴール後の空腹を満たしてくれる。 12時からの抽選会で何か当たるかと期待し最後迄残っていたが、何も当たらなかった。 抽選景品はJALで行くホノルル・マラソン招待券や足和田村の観光旅館宿泊券等、随分と魅力的なのである。 西湖レイクサイド・キャンプ場に戻り、隣にある ”いずみの湯温泉” で汗を流す、¥800。 テントをたたみ、山中湖を抜け、道志街道R413を一路相模原に向け、 まだ慣れないBMWでワインデングの感覚を確かめながら15:30 無事帰宅。 健康的な土地のイベントに喝采。











16/Jun/'02 林蔵 @西湖 山梨(Updated on 7/Apr/'08)#109

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