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上越:清水から巻機山往復
(2000年5月5日)


コースタイム:

清水集落林道終点5:14−−8:27ニセ巻機8:37−−9:22巻機山9:55〜〜10:20ニセ巻機10:30〜〜11:49車


 今年4月に名古屋から埼玉に引っ越し、仲間とも遠くなったことや、家庭の事情もあってなかなか山スキーは行けないでいた。そうこうするうちにゴールデンウィークとなってしまった。ここ4年ほどは北アルプスで滑っていたが、今年は気力が湧いてこず、行く機会を失しかけていたが、あまりに天気が良いので、これではいかんと、有名な上越の巻機山に行くことにした。

 4日夜自宅を出発し、東松山ICから関越道に入る。関越トンネルをくぐると、道路脇に雪が見え、こんな低いところに残っているんだと感心した。湯沢ICで降りて清水集落に入り、除雪されて1〜2mほどの雪壁になった林道を詰め、終点に到着したのは1時過ぎで、自宅から3時間ほどかかった。ちょうど名古屋から御岳に行くような感じである。

 朝は結構寒く、しかも明るくなるのが早くて目が覚めてしまい、出発も早くなってしまった。緩い雪原を登ると、稜線近くに陽が当たり始めるのが見える。当初、標高750mに過ぎない登山口に、5月になっても雪が残っているのかと不安に思ったが、しっかりついていて一安心した。

 やがて尾根は井戸の壁と呼ばれる急斜面になったが、このあたりはもう藪が濃く、滑れそうにない。クラストした雪面を板を担いで登るが、時々藪にひっかかる。急斜面を登ってから一休みする。3月末に奥美濃の能郷白山に登って以来、運動らしい運動をしていなかったので、バテるのではないかと心配したが、400mを一気に登れたので一安心した。

 1400m付近まで登ると、樹林帯を抜け、一気に展望が広がる。眼前には広大な斜面が広がり、心は早くも滑降へと飛んでいく。後ろを振り返ると、谷川連峰が見える。どれがどの山なのか、いまいち分からないが、すばらしい景色であることは確かだ(写真)

 ニセ巻機の下では斜面が割れてしまっており、夏道が出ているので夏道を登る。3時間ほどかけてニセ巻機に到着。正面には広大な斜面を広げる巻機山頂が見える(写真)。前日は雪だったのか、周囲の灌木にはシュカブラがついている。

 ニセ巻機からいったん50m下って、登り返す。だいぶ疲れてきた。しかし、一番高いと思われる地点には、何も看板がない。うーん、ここが山頂なのかな?まあ、一番高いことだし、山頂ということにして、登山口からずっと背負ってきた板をおろした。山頂からしばし周囲の展望を眺める。見慣れない景色で、どうも落ち着かない。

 さて滑降である。山頂からは緩やかな200mの滑りである。久々の滑りを思い出しながらゆっくり滑る。快適なザラメ雪の上でだいぶ感触を取り戻し、ニセ巻機に登り返して次は大滑降である。割れた斜面は東から巻き、割れ目の下部を斜滑降してもとの斜面に戻る。その後の広い斜面は思う存分滑る。登山者が登ってくる脇を滑るのは実に気持ちいい!!。

 しかしこんな天気のいい日に、すぐ下山してはもったいないと思い、1400m付近で昼食のラーメンを作る。西側には天狗岩と呼ばれる岩峰が見えるが、やたらとブッシュが目立ち、本当にあんなところにルートがあるのだろうか不思議だ。この時間になっても下から登ってくる人がいるが、雪は腐っていてしかも暑いのでたいへんそうだ。朝早くから登って正解だった。

 休憩地点からは樹林帯になり、しだいに滑りづらくなって、1150m付近であきらめて板を背負って歩いて下る。昼前には下山できた。それでも帰りの関越道は断続的に渋滞していて、しかも車のエアコンがきかず、高速道路を窓を開けて走らないといけなくなってしまった。