山のちスキー時々岩
トップページ 特選山行記録 クライミング日記 家族登山
スキー日記 エリア紹介 リンク

尾瀬/笠ヶ岳〜至仏山〜ムジナ沢滑降
(2001年5月4日)


コースタイム:
津奈木橋6:30−−9:45笠ヶ岳下9:55−−11:12悪沢岳11:25−−12:15至仏山頂12:35−−13:10山ノ鼻−−14:34鳩待峠−−15:15津奈木橋


 4/29の火打でのスキーで気分をよくし、GW中にもう一つ日帰りでスキーに行こうと思いも山スキーのメーリングリストで評判の至仏に行くことにした。鳩待峠への道はGWに開通し、その後は規制がかかるので、今がちょうどいい時期だ。鳩待峠から至仏だけ登るとあっけなく終わってしまいそうだったので、笠ヶ岳から至仏へと縦走してから滑降することにする。

 3日の夜出発し、3時間ほどで津奈木橋に到着。途中から小雨がぱらついていて不安だが、寝ることにする。デミオはシートを倒すと結構快適なベッドになるので、以前のサイノスに比べて快適に車中泊できる。

 朝起きると青空であった。一安心して出発する。笠科川沿いの道はまだ通行止めで、除雪も15分くらい歩くと終わってしまい、シールで歩く。前方には白い笠ヶ岳の山頂が見えるが、道路沿いの雪は少なく、笠科川沿いを登れるか不安だ。30分ほどで笠科川を渡る橋になり、ここから道路を離れて沢沿いに登る。水流は完全に出ていて、右岸を行くことにする。沢は小滝が続いてなかなかきれいだが、夜の雨と暖かさのせいで雪はゆるゆるで、トラバースの時はちょっと怖い。タル沢出合を過ぎたところろでスノーブリッジを左岸に渡る。スリバチ沢を過ぎるとようやく沢は雪で覆われるようになり、沢の真ん中を登れるようになった。この辺りは林間コース風で、滑っても快適そうだ。針葉樹の中を登りやすい方へどんどん詰めていくと、1870mピークの少し西の広い尾根に出た。ここから至仏まで見渡せたが、まだまだずいぶん遠いなぁ(写真)

 ここからは緩やかなアップダウンの稜線歩きだ。稜線歩きなど実に久々である。多分99年12月末の中央アルプス縦走以来であろう。スキーとなると、99年4月の白馬〜雪倉以来か。ここまでは全くトレースはなかったが、1962mピークあたりで西側からのスキーのトレースに出会う。GWでこなんに静かな場所も珍しいだろう。針葉樹の間からは笠ヶ岳が見えるのだが、意外にも南面には全く雪が着いておらず、岩が露出している。当初は笠ヶ岳に寄る予定だったが、東面をトラバースしてしまうことにした。それでも一カ所雪が切れてヤブになり、スキーを外さないといけなかった。トラバースして笠ヶ岳の北東の稜線に出るとちょっとした下りなので、せっかくなので滑ることにした。幅広い稜線を緩く下り、小笠もシールをつけずに通過し、また少し滑る。あっという間に笠ヶ岳は遠ざかってしまった。再びシールをつけて針葉樹の稜線を150mほど登ると悪沢岳に到着。振り返ると笠ヶ岳が小さい(写真)

 至仏へはすごい人である。ここまでの静けさが嘘のようだ。トレースはすっかり舗装道路のようになっている。東に広大なワル沢を見ながら登るが、なぜか誰も滑っていない。雪が腐ってきたからだろうか?。尾瀬ヶ原の向こうには燧ヶ岳が見え、写真で見たような素晴らしい眺めであった。到着した至仏の山頂は黒山の人だかり。滑降は予定通りムジナ沢にする。北面に滑り込む、が、雪が切れてる??見ると右手に幅10mくらいの廊下状に雪がつながっていたのでそこに入る。ツボ足で歩く人がいるようで、滑りにくかった。しかしそこを過ぎると広大な斜面になり、傾斜もちょうどよく燧を眺めつつ快適に滑ることができた(写真)(^O^)。標高差800mの斜面を滑るなんて、剣の長治郎谷以来だ。欲を言えば、もう少し雪がしまっていて、シュプールで荒らされていなければいいのだが、この時期には無理か(^_^;)。

 雪に覆われた尾瀬ヶ原をテントで賑わう山ノ鼻へ向かう。後は鳩待峠に200mほど登り返すだけだが、スニーカーで空身の観光客と一緒に歩くのは、非常に疲れた。こんなに一般観光客がいるなんてびっくり(@_@)。鳩待峠から津奈木橋までとぼとぼと車道を下るが、幸い途中で拾ってもらえ、楽に車に戻ることができた。しかし帰りは渋滞で5時間もかかった。

 数えてみると、至仏はちょうど50座目の百名山であった。そのうち山頂付近からスキーで滑ったのは、伊吹、白山、御岳、乗鞍、焼岳、槍、鷲羽、剣、白馬、火打、四阿、巻機、至仏と13ある。至仏山頂から周囲を見ると、スキーで滑れる百名山がいっぱいあった。