山のちスキー時々岩
トップページ 特選山行記録 クライミング日記 家族登山
スキー日記 エリア紹介 リンク

鈴鹿:朝明〜根ノ平峠〜愛知川下降〜赤坂谷遡行〜釈迦ヶ岳〜朝明
(2002年8月14日)

朝明5:30−タケ谷出合7:00−赤坂谷出合10:00−仙香谷出合11:00−釈迦ヶ岳14:00−16:00朝明

実家に帰省中に一人で沢に行って来ました。沢に行くのは実に3年ぶり。もっとも、登山自体も1年ぶりです。

本当は一泊で行く予定だったが、夕立がありそうなので頑張って日帰りすることにする。
朝5:30に朝明を出発、根ノ平峠へ向かう。峠の直前でかなりバテてきて、今後が不安になる。やはり体力がおちているのか?しかし峠で朝食を食べると元気が出てきた。タケ谷をくだるとすぐに愛知川である。沢装備に着替えるが、今回はハーネスやらヘルメットといった大げさな装備は一切なしである。渓流シューズの靴底はペラペラで、つま先部分のフェルトは無くなってしまっている。このシューズは今回で最後かもしれないなあ。

 しばらくはゴーロ歩きで、久々の石飛びの感触を味わう。足の裏のツボが刺激されて、気持ちいい。下水晶谷出合に近づくと、トロが出てきて、一泳ぎする。さらに大瀞が現れる(写真)。水に入るときはちょっとドキドキしたが、問題なく下れた。やっぱり泳ぎ下るのは楽だ。気温も高いので気持ちいい。
 ヒロ沢出合下のトロを泳ぎ、七丈淵に出る。細かいことだが、以前のチョックストーンがなくなっていた。ここも泳ぎ下る。天狗滝に近づくと、ボルダリングにちょうどよい岩が点在している(写真)。クライミングシューズを持ってくると楽しめそうだ(そんな人はいないか?)。
 いよいよ天狗滝になる。この滝はくるたびに滝壺の淵の大きさが違っているのだが、今日は広大な淵になっている。巻いて降りようかとも思ったが、せっかくなので滝をそのまま下ることにする。左岸からクライムダウンすると滝の裏側に入ることができるので、思い切って流水を突破して淵に飛び込む。あとは流れにまかせてダラダラと泳ぐ。いやー、気持ちいい。他にも要所で泳いで下る。
←天狗滝

 タケ谷出合から歩きづめだったので、ツメカリ谷出合で少し休憩する。まだ9時である。やっぱり下りは楽で楽しい。カラト谷付近のゴルジュも泳ぎ下り、取水堰堤は右岸の登山道を使って巻く。そうこうするうち赤坂谷出合に到着。まだ10時である。これなら十分余裕を持って赤坂谷を遡行できそうだ。

 しばらく赤坂谷を遡行すると10mくらいの直瀑で、右から簡単に巻く。その後は小滝が続くが、大きな釜を持つ斜瀑とその奥に直瀑が見える(写真)。記憶ではもっと下流にあったような気がしていた。ここは前回(94年)と同じく、泳いで斜瀑に取り付いて階段状の斜瀑を登り、直瀑は左から簡単に上れた。釜の左側には釣師のものと思われるロープがたれていたが、ホームセンターで売ってる細い紐で、よくこんなのに頼って下れるものだと感心した。

 その後も小滝や釜が続くが、意外とあっけなく仙香谷出合に着いてしまった。赤坂谷の上流部は明るい谷で、しばらくはナメ滝が続き(写真)、北アの赤木沢を思い起こさせるが、残念ながらすぐに終わってしまう。その後は小川のようなせせらぎが続く。滝登り指向の沢屋には物足りないと思うが、風情があっていいものである。でも、やっぱり長くてダラダラしている。

 だいぶ源流が近づいてきた。そろそろ稜線に上がろうと思い、沢靴から登山靴(といってもホームセンターで2900円で買ったもの)に履き替える。左手斜面を登れば稜線はすぐ、のはずだった。ところが、尾根に出たら、そこは稜線でなく、どこかの支尾根だった。あれ?さらに登るとまた尾根に出た。ふと振り返ると、釈迦ヶ岳とおぼしき山がずいぶん遠くに見える。どうやら沢から離れるタイミングが早かったようである。そのまま緩やかな尾根を登ると、やっと稜線に出た。だいぶ八風峠よりに出てしまった。やっぱり地形図とコンパスを確認しておかないといけないな〜。

 稜線に出ると、ハエがたかってきた。ハエならまだしも、アブもたかってきた。沢にはいなかったのになんで稜線にいるんだ?重い足を一生懸命上げて、ようやく釈迦ヶ岳山頂に到着。しかしアブのためゆっくり休めず、すぐに庵座谷に向けて下る。かなり足がヘロヘロになってきたので、ゆっくり下る。最後は夕立となって、駐車場に到着した。