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頸城/妙高杉ノ原スキー場から三田原山滑降
(2004年3月19日)


 山スキーから遠ざかって3年ほど、久々に出かけてきました。今シーズンは、子連れでかたしな高原スキー場に出かけて、一応スキーの練習をしたし、コンタクトレンズを買ってスキーもやりやすくなった(最近のコンタクトって、随分やすい)。ただし、装備は変わらず、妻のテレマークスキーを使わせてもらう(本当はカービングにしたい)。

 久々ということで、以前行ったことがあり、楽に登れて、それほど急でなく、たくさん滑れて、雪が絶対にあるところ、ということで、妙高の三田原山に決定。夜の上信越道をひた走る。

 妙高杉ノ原スキー場に到着。以前きた時は妙高国際と杉ノ原に分かれていたような気がするが、合体したらしい。ゴンドラと高速リフトの券を購入して上る。リフト終点で、久々に板にシールを貼る。長さが板に合ってなかったので、少し調整する。別の板用のシールを持ってきたらしい。

 最初は沢状を横切るが、ここはよく雪崩が起こるところだ。堅いザラメの上に、昨日の雪が10cmほど積もっている。今日は大丈夫そう、ということでルンゼに入る。横切る途中でつついてみると、ザラメの下は顕著な弱層になっている。うーん、大丈夫かなあ?横断後に再び雪面をつつくが、今度は潜らない。斜面の向きによって違うのだろう。

 何もかも久々なので、どれくらいの斜度までシールが効くのか確かめながら登る。南側を見ると、高妻・乙妻北面が美しい。以前来たときも、滑ってみたいと思ったが、まだ滑っていない。さらに見ると、富士山やら北アルプスやら、快晴の下非常によく見える。鹿島槍北壁なども、ルンゼが一本ずつ見える。

 のんびり高度を上げていく。相変わらず、巨大なダケカンバが格好いい。雪質はアイスバーンだっったり、クラストだったり、新雪だったりと、変化が激しい。ちゃんと滑れるかなぁ。

 トップで出発したはずだが、稜線近くで1人のスキーヤーと2人のボーダーに抜かれてしまった。まあ、久々だから仕方ない。稜線に出ると、妙高がにょっきりと顔を出す。スキーヤーは北側の火口原に滑り降りていったが、僕はそのまま南面を滑ることにする。ちょっと風が強いのを我慢して滑降準備。

 出だしはアイスバーンである。イヤなので斜滑降で下る。少し下に新雪があるので入る。少しウインドクラストして重いが、何とかターンする。滑っていくと、そこそこの雪質で、楽しくなってきた。しかし針葉樹に入ると、ずらしにくいクラストが増えてくる。しかしそこをすぎるとザラメの上にべったりした新雪になり、かなり快適になってきた。

 下部では涸沢から笹ヶ峰に入ろうと思っていたので、右へ向かいながら滑る。少し藪っぽくなってきても、すぐ中斜面が現れて快適に滑れる。やがて涸沢(以前の地形図では柄沢となっていた)に入ると、予定通りゲレンデのごとき快適林間コースである。緩斜面が続くが、ところどころ急斜面があって楽しめる。自分のシュプールを振り返りながら滑る。下部で一カ所5mくらいの滝があるが、簡単に右から下れる。やがて砂防堰堤が出てくるとまもなく笹ヶ峰の林道に出た。



 広々とした牧場からは、真っ白な金山や、ほんの少し噴煙を上げる焼山がよく見える。林道はトレースも無く、静かなものである。あとは林道を歩いたり滑ったりしてスキー場に出た。

 スキー場では、少し下って高速リフトに乗り、車のある杉ノ原側に移る。ゲレンデでもかなりの距離を滑ることができて、駐車場に滑り込んだ。