日付
| 地点と
発着時間 | コース・行動の状況
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8/17
晴れ
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黒部ダム | 7:00扇沢集合8:00トローリーバス発。満員のトロリーバスで黒部ダムへ。ダムは観光客でいっぱい。すばらしい晴天。 |
発 8:40
着 8:55 | ・いよいよ上廊下に向けて出発。
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ロッジくろよん | |
発 9:05
着 9:30 | ・道は湖岸沿いに水平につけられている。
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御山谷出合 | ★流出しているという情報を得ていた御山谷出合には仮橋がかけてある。 |
発
着 11:40 | ・7人が休める広い場所はなかなか見つからない。10:08休憩10:28発。
・ガレ沢を横切る地点では急なはしごになっており、結構疲れる。 |
平の渡 | ★平の渡船は12時発。結構いっぱい乗っている。 |
発 12:20
着 13:32 | ・平の渡を渡ってからしばらくは水平な道だが、やがてはしごのアップダウンが続き、地図で見るよりも疲れる。 |
ガレ沢 | ★雪の残るガレ沢で休憩。 |
発 13:50
着 14:22 | ・そのうち河原歩きになり、橋を渡ると奥黒部ヒュッテに到着。
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奥黒部ヒュッテ
| ★上廊下の情報を聞くと、水量は平年より多く一部スノーブリッジ有りという。本当? |
発 15:10
着 |
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東沢出合付近
| ★熊の沢出合まで入る予定だったが、本流を渡渉せねばならないため、東沢出合少し上流でサイトする。水勢は見るからに激しい。夕食は何と牛肉1kgを焚き火で焼くという超豪華メニュー。 |
8/18
晴れ
| 発 7:15
着 9:10 | ・起床5時。いきなり左岸への渡渉から始まる。4人と3人に分けてスクラム渡渉する。これ以降下の黒ビンガまで渡渉の連続。厳しい箇所はザイルを使用し、トップ3人、中間2人、ラスト2人の態勢で渡渉する。一度Nが渡渉中に流されるが、無事。一旦流されると肩がらみ確保だけでは支えることは困難だ。 |
下の黒ビンガ | ★右側に圧倒的な側壁、下の黒ビンガが現れる。 |
発 9:30
着 10:45 | ・ゴルジュに突入。一カ所チロリアンブリッジで渡渉する。
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口元のタル沢 | |
発
着 13:20 | ・口元のタル沢出合を過ぎた最狭部は水流激しい。水量少なければ泳いで突破できそうだが、難しい。一見左のルンゼが登れそうだったため試登したが、上部で困難となったため懸垂下降する。沢の音で合図の聞こえない場合の行動に課題が残った。結局左から右に渡渉して、右側から水線通しで胸まで水に浸かってへつり、岩に這い上がってトラバースした。ザイル、ハーケン使用。懸垂下降2回。通過に3時間費やす。陽の当たらないゴルジュは非常に寒かった。ここの高巻きはかなり下流からのようだ。 |
最狭部出口 | ★少し明るくなる。 |
発
着 15:29 | ・さらに続いて難所となる。水勢激しく右から左に渡渉することが不可能で、ここも右側をへつる。水線通しで胸まで浸かり、岩に登って微妙なスタンスをこなしてトラバースする。ザイル・ハーケン使用。ここのルート工作も1時間以上費やす。この部分を通過すると次第にゴーロになる。 |
廊下沢出合 | |
発
着 15:57 | ・廊下沢を過ぎると旧黒五の河原となり、緊張が解ける。広い河原をのびのびと歩く。予定の金作谷出合まで進むのは困難と判断し、中のタル沢出合でサイトすることにする。 |
中のタル沢 出合 | ★出合付近まで雪渓となっているが、快適なサイト地。ほかに1パーティがテントを張っていた。 |
8/19
晴れ
| 発 6:45
着 8:07 | ・起床4時45分。昨日の苦闘から今日の困難さを想像しつつ出発。すぐに上の黒ビンガとなり、両岸が迫ってくるが、昨日ほどの水量はなく、側壁から落ちる美しい滝を眺めつつ、意外とあっけなく通過。金作谷出合に至る。 |
金作谷出合
| ★金作谷出合では驚くべき光景が出現した。まず当初のサイト予定地は10m以上の積雪で埋まり、金作谷の水は雪のトンネルの中から流れ出ていた。そして出合の上部では、高さ20m、長さ100mのスノーブリッジが本流上に架かっていたのだ。 |
発
着 8:45 | ・スノーブリッジ中間部は抜け落ちており、危険を感じさせる。ここは左右両岸に分かれて(ただし、何となく分かれただけ)駆け抜けることにする。左右どちらも所要時間はそれほどかわらないが、右岸は一部泳ぐ必要があった。ここが今回の上廊下遡行の中で最も危険な個所であった。
・その後すぐ逆S字状ゴルジュに突入したが、それほどの困難は無かった。ここで、ザイルを使用した渡渉は最後となった。 |
ゴルジュ出口 | ★逆S字状ゴルジュ出口で休む。 |
発 9:10
着 10:25 | ・河原歩きとなって緊張がほぐれ、左右から流れ込む支流を眺めながら遡行すると赤牛沢出合に至る。 |
赤牛沢出合
| ★予想以上に速いペースで来れたので、大休止する。昼食はあらかじめ作っておいたパウンドケーキだ。 |
発 11:05
着 12:28 | ・岩苔小谷出合上部では右側を15mほど泳ぐ箇所がある。急流のためザイル使用。その手前の淵で横溝が流されていた。そこは流れ弱く無事。 |
大淵 | ★美しい大淵で泳いで遊ぶ。ただし水は冷たい。魚は釣れず。 |
発 13:05
着 14:15 | ・B沢出合下で右側を5m懸垂下降する。残置ハーケン有り。A沢出合に着い
た。 |
A沢出合上
| ★予想外に早く着いたことを喜びイワナを釣って塩焼きにして食べる。上廊下核心部はこうして終わった。 |
8/20
晴れ
| 発 6:40
着 7:22 | ・起床4:30。今日も晴天。大東新道を使いながら河原を進む。釣師や高天原に向かう登山者に出会う。 |
薬師沢出合 | ★ここで仕事の都合で薬師峠から折立に下山する玉腰と分かれる。 |
発 7:36
着 8:30 | ・ここから上流は河原歩きが続くが、やがてゴルジュになる。4m滝があるが通過は容易。そして赤木沢出合へと。 |
赤木沢出合
| ★赤木沢出合の淵の美しさは黒部第随一であろう。ここまで来た甲斐があったというものである。テントを張って不要な荷物をデポし、赤木を遡行に出発。 |
発 9:06
着 9:52 | ・赤木沢は美しい滝が連続する明るい沢。ほとんど直登できる。
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2150M | |
発 10:08
着 11:21 | ・休憩後間もなくで立派な30m大滝。右側の巻き道を使う。源流近くまでナメ滝が続き快適。最後は残雪とお花畑を通って中俣乗越に出る。 |
中俣乗越 | ★沢装備から縦走装備にかえる。 |
発 11:50
着 12:20 | ・さすが縦走路は人で賑わっている。下りで渡辺が足をひねる。歩行には支障なし。 |
ウマ沢乗越(仮) | |
発
着 13:03 | ・ハイペースで登る。
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黒部五郎岳 | ★今回の合宿の最初のピーク黒部五郎岳を踏む。 |
発 13:35
着 14:01 | ・仕事の都合で新穂高に下るUと分かれ、来た道を戻る。
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ウマ沢乗越(仮) | ★ここから再び沢装備にかえて、ウマ沢を下ることにする。 |
発 14:25
着 16:45 | ・ウマ沢はずっとゴーロが続くが、40分ほど下ると20mの滝が現れる。この滝は良い下降支点がない。流心を避けて懸垂下降するがWが振られて足をひねる。歩行に若干支障が出てきたため、ゆっくり慎重に下る。 |
赤木沢出合
| ★今日は10時間以上行動してすっかり疲れてしまう。しかし夕食の五平餅はうまかった。 |
8/21
晴れ
曇り
| 発 7:10
着 8:15 | ・起床5時。今日はいよいよ源流だ。Wの共同装備を分担し、3割ほどペースを落として歩く。水量はめっきり減少し、以前の渡渉の苦労はない。 |
五郎沢出合 | |
発 8:32
着 9:51 | ・ひたすらゴーロ歩き。時折釣り師とすれ違う。
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2231m | ★鷲羽がよく見える。 |
発 10:12
着 11:02 | ・2300m付近には長さ200mほどの雪渓が残る。厚みはかなりあったので上を歩く。やがて登山道に出た。 |
登山道 | |
発 11:37
着 12:30 | ・グサグサの雪渓が上部に残っていたので、ここから道を歩くことにする。下の黒ビンガ付近で我々を苦しめた水流は次第に細くなり・・・ |
岩苔乗越 | ★ついに黒部川を源流まで遡行した。感無量。しかしまだ先は長い。 |
発 12:50
着 13:33 | ・槍が岳を見る。
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水晶小屋 | |
発 13:47
着 16:08 | ・東沢乗越への下りはスリップしやすく結構やっかいだ。出発点である黒部ダムが見えた。14:48、2833M地点で休憩15:02発 |
野口五郎岳 | |
発 16:25
着 16:33 |
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野口五郎小屋 | ★今日も長い一日だったが充実していた。テン場はきれいで快適。 |
8/22
晴れ
| 発 4:55
着 7:04 | ・起床3:00。さすが稜線の朝は寒い。途中で御来光を眺める。
・縦走路は平坦で歩きやすい。 |
烏帽子小屋 | |
発 7:31
着 9:58 | ・Wのため、急なブナ立尾根はできるだけゆっくり下る。
・平日でも登ってくる人が多く、すれ違いに時間がかかる。 |
ブナ立尾根取付 | |
発 10:19
着 10:43 | ・濁沢に架かる釣り橋は流されている。
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高瀬ダム | ★とうとう長い合宿も終了。タクシーで扇沢に戻る。 |
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