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御岳西面・継母岳スキー滑降
(98年4月11日)


爽快!御岳・継母岳山スキー


 御岳ロープウェイスキー場上8:45−11:30山頂3040mピーク11:41−12:41継母岳12:58−
 −14:35山頂3040mピーク14:45−15:31スキー場上−駐車場15:45

 朝5時に家を出ると、8時には御岳ロープウェイスキー場につく。そこには、前夜発していたNさんはじめ、あつたの方がおり、奥さんにつれられるように副会長氏もいた。しかし彼らはツボ足であるので、残念だが一緒に行動できない。ゲレンデトップで、中村さんからスキーなら右の尾根からの方が良いと教えてもらい、夏道からはずれて登る。実は僕はここから御岳に登るのは初めてなのだ。
 しばらく混み合った樹林帯が続くが、1時間もかからず森林限界を越える。目の前には、よだれが出そうなくらい素晴らしい広大な雪原が広がっている。異様な暖かさで早くも雪は緩んでいてシールで登れ、さらに体調は絶好調である。3パーティくらいを追い抜いてトップに立つ。
 今回の目的は、山頂ではなく、その西側にある継母岳である。しかし、そこに行くためには結局山頂近くを通って行かなければならない。一回休憩しただけで山頂西側のピークに立つ。
剣ヶ峰西のピークに立つ継母岳を見下ろす
 ここから一旦300m滑るのだが、西斜面で上部は岩が出ていたので、少し歩いて下る。岩が見えなくなってから、スキー装着。さすが西側の雪は少し固く、滑ってもシュプールがほとんど残らない。途中一回コケたものの、快適にかつあっという間にコルまで滑りおりた。継母岳へは150mほどの急登で、板をかついで登る。山頂直下は岩場で、左から回り込んで登頂!。御岳東面にはたくさん人がいるが、西面には人っ子一人いない。いや、僕だけがのんびりたたずんで景色を楽しんでいるのだ。
継母岳から御岳西面をのぞむ

 継母からコルに戻るが、急斜面なので歩いて下ろうと思った。しかし板を背負ってきたくせに歩くなど、卑怯者のすることだ、と相変わらずのスキー根性で板をつける。稜線上は滑れないので、まずは南斜面を斜滑降。すると日射で緩んだ表面の雪がサーと雪崩れていき、後に残るはコチコチクラスト雪。何とか左にターンし、流れる雪面にシュプールを刻み込み、稜線反対側北東の浅いルンゼに滑り込む。適度な緩み具合で、スバスバとターンを決める。この間わずか数分である。
 コルから再び御岳3040mピークに300m登り返すが、かなりつらい登りだ。継母岳を振り返ると、南東斜面には僕の起こした雪崩のデブリ、北東斜面にはターンの跡が残っていた。「取っていいのは写真だけ、残していいのは足跡だけ」というキャッチフレーズがあるが、デブリとシュプールも残しておきたい。
 バテバテになって登り返せば、後はゲレンデ一直線、車まで1500mの滑りだ。一の池にまず数ターンで滑り、ついで豪速斜滑降で、さらに小屋に出て豪快急斜面、お次はチョー爽快な中斜面。休まず一気に滑りたい気持ちと、味わって舐めるように滑りたい気持ちが交錯する。

 今回のスキーは、本当に楽しいスキーであった。これまで滑った中では、五指に入るくらい素晴らしい。山スキーをやる人は是非このコースをどうぞ。ただし、厳冬期はカチカチだろう。