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奥美濃/石徹白から銚子ヶ峰(99年4月4日)



コースタイム:

 白山中居神社5:30−−6:30倉谷出合6:45−−7:50橋8:15−−9:201400m9:35−−11:00銚子ヶ峰11:35〜〜13:50登山口上14:00−−15:50車

 石徹白周辺のスキールートを制覇しようと、4月というのにまたまた石徹白にやってきた。しかし、白山中居神社周辺の駐車スペースには全く雪はなく、広々とした駐車場になっていた。雪はあるのだろうかと不安になってくる。単独の場合は雪がなくても自分がガッカリするだけですむが、今日は2人を連れているので、滑れないと気まずいものがある。

 石徹白川沿いの林道は、入り口が軽トラでふさがれていたので仕方なく歩く。銚子ヶ峰山頂まで標高差1000m以上ある。しかし道路上には雪は全くない。テクテク歩いていくと、倉谷出合前後で道路が崩壊していた。だから通行止めだったのかと納得したが、初河谷出合くらいまで入れてくれてもいいのにとも思った。

 大杉登山口を過ぎるとようやくシール歩行に移る。しかし半月前と比べるとずいぶん雪が少ない。大滝前後のトラバースでも、土砂が斜面に流れ込んでいる。それでも特に問題なく願教寺山方面に向かう橋がかかる地点に出た。前回、橋を渡った後に林道がよく分からなくなっていたのだが、今回見たところ、石徹白川にかかっている橋の先には、実は何もなかったということが判明した。ここで釣り竿を出したが、さすがにちょっと出しただけでは釣れなかった。

 ここから先ははじめてのルートだ。地形図にある笠羽谷沿いの林道を行く。一応道はあるが、雪の上に土砂が流れ込んでいて板を外して歩かされる場面もある。やはり少し時期が遅かったようだ。

 周囲の景色はしだいに雪一色となっていく。やがて雪に埋もれた笠羽谷に下り、林道から離れる。結構傾斜のある沢筋を登っていくと、周囲が開け、広大な雪原が眼前に広がった。「ここは奥美濃じゃないよー」「あそこで滑ってる写真をとったら格好いいな」などと話しながら、素晴らしい斜面を滑る自分の姿を思い浮かべながら登る。やがて稜線に出ると、目の前には巨大な別山がデーンと横たわっていた。まだ真っ白だ。別山南面・カラスノ谷を滑ることは僕の一つの目標である。いつの日かあの急斜面にシュプールを刻みたい。

 銚子ヶ峰へは広い雪稜を南に向かう。途中で板をデポしてツボ足で行く。雪は締まっていて快適な雪稜歩行だ。ゆっくり歩くと銚子ヶ峰山頂に至る。無雪期とは比べものにならない素晴らしい景色の中で、僕はカップラーメンを食べることにした。しかし取り出した僕のカップラーメンは、つぶれてカップが破れていて、お湯が入らなくなってしまっていた。

 さて滑降である。ちょっと遊びで東面のブナゴヤ谷側の急斜面を滑ってみることにした。しかし、滑落しただけに終わった。気を取り直して、西側の笠羽谷に滑り込む。こっちの斜面は傾斜もちょうどよく、予想通り快適至極である(写真)。あっという間に400m滑り降り、あとは林道を滑る。林道歩きは長かったが、フキノトウをたくさん採集できた。このコースは3月に来るともっとよく滑れると思う。

この斜面は素晴らしい!!