5月5日(土)
いつもの事ながら、帰りの船内ではやることが無い。船の方も、朝方は揺れていたが、午後は往路同様、なぎ状態で揺れない。暇であると言うことを除いては、快適な船旅である。
昼食後、ビデオルームにて仮編集中のビデオを見せていただく。もう既に昔話になってしまったのだなとも思う。
午後、船内フォーラムが実施される。お楽しみは抽選会であるが、今年も何も当たらなかった。その終わりにウスリスク市長からプレゼントされた、「ウォッカ」と「水」を渡される。自走組としては、ちょっと荷物かなとも思う。
夜、#30,坪倉さんが現れる。もうちょっとしたら、昨日ロシア人エントラントがくれたカニがゆで上がるから食おうと誘いに来てくれる。その前にシャワーを浴びておくことにする。そして出てくると、エントラントが集まってワイワイやっている。先ほどのカニがゆで上がっており、皆で食っていたのである。遅れてはならじと私も食べる。非常に旨かった。
一眠りした後、何か面白いことは無いかなとぶらついていると、ミュージックホールの喧噪さに、場所を変えて飲み直すと言うTBS−i取材班一行と遭遇する。そこに紛れて爆飲する。
明日は日本に到着である。
5月6日(日)
朝目覚めると、船はまだ走っていた。昨日は海も荒れておらず順調な航海に思われ、今朝方には新潟沖に停泊しているかと思ったが、まだ日本の姿は見えていなかった。
それでも昼頃には新潟港に着岸し、下船する。毎年大荷物を持ち込んでいるのでフ〜フ〜言いながら荷物を降ろす。毎年、来年こそは荷物を減らそうと思うのだが逆に増えてきているようにも思える。
通関は問題なく終わったが、車両の積み降ろしで問題が発生する。泥落としが不良と言うことで降ろせなくなったのである。欧州で問題になっている狂牛病の絡みがあるようで、植物はもとより、土の持ち込みは御法度のようである。なので、港にビニールシートを敷いて、車両を一台ずつそこに降ろし、スタッフが泥落としをすることになる。落とした泥は、ロシア船に戻す事になる。保税解除はいつになるだろうかと思う。
そんな状況で、いつ解散できるかわからないと言うこともあり、昼飯の調達をしようという事になる。スタッフ,エントラント合わせて85食の牛丼を代表者が買い出しに行くことになる。頼まれた「吉野屋」も大変やろな〜。
そうこうしていると、港に宅配便のトラックがやってくる。#1,小杉さんが10名以上の希望者はあるはずだからと呼んだ物である。毎年港で荷物の詰め直しをしてから近所の店に宅配を頼むのが通例であったが、渡りに船な話なので、私もここで宅配を頼む事にする。
宅配便の手続きが終わった頃、先の牛丼が届く。港での大昼食会になる。
以前保税解除の目処は立たない物の、港で閉会式が行われる。毎年のことではあるが、こじんまりした派手さのない物であった。しかしこれがまたファミリーと言うような感があり、良いのである。
もっと時間がかかるのかなと思われたが、意外にも4時前には保税解除となる。各自思い思いに帰宅の準備に入る。昨年はクラッチトラブルにより、友人宅にバイクを置いて帰ることになってしまったが、今年は自走で帰ることができる。そして三々五々、エントラントが帰っていく。私も6時前に港を後にする。帰るときもまた最終組近くであった。
北陸自動車道・新潟亀田I.C.から高速道に入る。日は傾きつつある物の、天気も良く、気温も高いので、快適な高速ツーリングになる。途中、赤城高原S.A.にて、先に港を出発した、ORA,川崎さん,#23,白田さん,#29,鈴木さんに会う。
ここでトラブル発生。右ポケットに入れていたはずの通行券が無いのである。どうやらここの前に休憩した、栄P.A.で落とした物と思われる。ちょっと焦るが、まあ何とかなるであろうと思う。
今日はゴールデンウィークの最終日なので、渋滞が予想されたが、新潟港での出発が遅れた事もあり、スムーズに走行ができた。そしてPM10:30頃に練馬I.C.に到着する。通行券を無くした由を説明すると、事務所に通されて住所等を書かされ、通行料金を支払う。事務所の人の対応は非常に良く、好感が持てた。
その先、環八道も渋滞もなくスムーズに走る。走りながら、きらびやかであるが無味乾燥な所だなと、ロシアと東京を比べたりもする。
国道246号線に入り、多摩川を超え、PM11:30自宅に到着し、エンジンを止める。これで本当に「ロシアンラリー’2001」が終わったのだと感じる。
【総括】
今年のロシアンラリーは寒さが堪えたという毎日であった。寒さ対策は十分にしてきたつもりであったが、まだ足りなかったかなと言うところもあった。
コースは山有り川渡りあり、フラットダート有りで非常に楽しめた。好天が続いたという事もあり、ヌタ場が少なかったかなと言う所が多少残念ではあるが、それもまた良しと言うところである。
しかし今年のエントラントは皆、真面目に走っていたなという感がある。私はいつもの通り、プラプラと走っていたが、それでも通年であれば、コース端で写真を撮ったり遊んだりしているエントラントの姿を見かけた物であるが、今年はその姿を見ることは無かった。たまに誰か遊んでるなと思ったら、リピータだった。人それぞれ楽しみ方は違うであろうが、もうちょっと余裕を持ってロシアンラリーを楽しんで行っても良かったのではと思う。スタッフには怒られるかも知れないが。
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