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そんななかに、湯島中学校はあります。全校生徒7名。本当に小さな学校です。聞こえてくるのは、鳥のさえずり、海から聞こえる船の無線の音、ゆっくり時間が過ぎていきました。何かしなくては、と思いパソコンを始めたのです。機械音痴な私は、インターネット接続まで1ヶ月かかりました。苦労しながらも、湯島に初めてインターネットがやってきたのです。船でしか運ばれなかったものが、インターネットで運ばれるようになったのです。このインターネットは、湯島の子どもたちに大きな物を運んでくれたのです。
学校には、私が赴任した当時、古い古いものしかありませんでした。ですから、技術の時間に、私の家に子どもたちをつれていき、インターネットをしたこともありました。その後、本校にも新しいパソコンが導入され、全校生徒一人1台という、もしかすれば日本一のたいへん恵まれた環境になったのです。 |