Canon IXY DIGITAL 400
小売価格 | オープン価格 |
重量 | 185g |
僕にとっては2台目のでデジタルカメラであり、初めてのCanonカメラである。自他共に認めるNikonフリークいうことで、1台目はNikon Coolpix885をチョイスした。コンパクトカメラ(Konica Bigmini F、RICOH R1s)の代わりに、機動性を生かしたスナップショット撮影と、ファミリーユースに使おうと思ったがどうも気に入らず結局お蔵入りしてしまった。というのも、銀塩フィルムの方が圧倒的に画質が良かったからである。特に、日陰になった人物の肌の発色が悪い上、顕著な色収差が見られた。ピクセル数は3Mであるから通常使用では十分なのであるが、発色の悪さと色収差はサービス版でもはっきりと認められ、使う気がしなくなってしまったのである。デジタルカメラの可能性を感じながらもその画質にすっかり幻滅してから、1年近くが経過した2003年4月頃、治っていたはずの欲望が突然再発し始めた。近くのカメラ屋の展示用デジタルカメラで試し撮りをさせてもらい、L版に焼いてみて驚いた。銀塩写真と全く区別が付かないほど高品質だったからだ。このとき試写に使わせていただいたのは、Canon IXY DIGITAL 400とMinolta DIMAGE Xtであった。これをきっかけにネット上でいろいろした調べた結果、3M〜4MクラスではIXY DIGITAL 400がダントツに高画質であることが分かったため、本機の購入に至った。その際、存在価値の無くなるKonica Bigmini-FとRICOH R1sは下取りに出された。Konica Bigmini-Fは名機Bigminiの最終形(廃盤)として人気があり、また先日Konicaが銀塩カメラ撤退を宣言したためもあってか、かなりの高価で下取ってもらえたのは幸運であった。
重量は185gと少々重めだが、質感重視のステンレス外装ゆえ仕方のないところであろう。それでもKonica Bigmini-Fよりも軽量なので問題ない。落下防止のための携帯電話用ストラップを通し、シャツの胸ポケットに入れておけば、いつでも何処でも撮影可能である。最近はもっぱらこのスタイルだ。
起動スピードは平均的と言ったところである。それでもCoolpix 885に比べればかなり早い。AFスピードも特に問題ない。撮影イメージのズームイン/アウト、パンニングが超高速のため、ピントの確認が速やかに行える点がよい。ちょっと遅いなぁと感じたのは再生モード時のコマ送り(最高画質時)である。
画質は素晴らしいの一言につきる。小さな筐体からは想像できない程良く写る。A4に引き延ばしても全く問題なく、ISO400のネガフィルム以上の画質ではないだろうか?輝度の大きな所で若干の色収差があるが、このレベルであれば問題ない。また人物の肌色が綺麗に出るのが良い。またDIGICなる画像エンジンのおかげでノイズも少なく、少々暗い場面であってもイメージがざらつくことは無い。これであればスナップ写真には十分な性能である。
デジカメなので何枚とってもタダというのが良い。また撮影後すぐに結果を確認できる。完全に撮影スタイルが変わった。F2やFM3Aのような銀塩一眼レフにくらべ質感は遙かに劣るものの、その代わり写真本来の楽しさを数倍大きく味わえる点が良いと思う。カメラを前に付きだして液晶パネルを見ながら撮影するのがコンパクトデジカメの撮影スタイルであるが、ファインダーをのぞき込む銀塩カメラのものに比べ威嚇感が小さい。被写体の自然な表情を引き出すことができる。
もう、銀塩コンパクトカメラは役割を終えたなぁと思う。そしてもうすぐ一眼レフも同じ運命を辿るであろう。個人的にはこれでよいと思うし、デジタル一眼レフが安くなるのが待ち遠しい。僕はNikonフリークであるからNikonのデジタル一眼を買いたいのだけれど、そのときDIGICが幅を利かせていたらEOSユーザーになってしまっているかも知れない。がんばれNikon!
2003/6/15
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