中間リング


PK-12 and PK-13
   中間リングは、マスターレンズとカメラ本体の間に装着し、繰り出し量を稼ぐことで接写性能を向上させるアクセサリだ。マウント径はレンズによらず一定なので、レンズを選ばず使用できるところが良い。また、クローズアップレンズのように光学系を持っていないので、余計な画質劣化を招きにくいところも良い。しかしレンズの最短撮影距離以内での撮影になるので、レンズによっては極端に画質が低下する場合もある。

    Ai対応の中間リングは、PK-11A、12、13の三種が発売されている。上の写真はPK-12、13だ。それぞれ繰り出し量は14mm、27.5mmであり、それぞれ105mm、180mmの繰り出し量とほぼ同じである。

    下にレンズと中間リングの組み合わせによる撮影倍率をまとめた。
 

20mm F2.8 28mm F2.8 50mm F1.2 105mm F2.5 180mm F2.8
なし 1/∞-1/8 1/∞-1/3.9 1/∞-1/6.7 1/∞-1/8.3
1/∞-1/7.5
PK-12
1/1.7-1/1.5
1/2.0-1/1.3
1/3.7-1/2.4
1/7.5-1/3.9
1/12.9-1/4.7
PK-13
1.1-1.2
1.0-1.2
1/1.9-1/1.5
1/3.8-1/2.6
1/6.5-1/3.5
PK-12 + PK-13
1.7-1.8
1.5-1.7
1/1.2-1.0
1/2.5-1/1.9
1/4.3-1/2.7

    色のついた領域は、「かわ」が実用的と判断した組み合わせである。これから、Ai105mm、PK-12、PK-13の組み合わせで、倍率1/1.9までほぼ連続的にマクロ撮影に対応できることがわかる。Ai105mmは接写能力に優れており、この高倍率でも十分な高画質を維持できる。この組み合わせほどではないにしろ、Ai180mmも接写リングと相性が良く、ワーキングディスタンスも大きくとれる利点がある。50mmにPK-12を装着することは可能であるが、画質はsoftyになる。これを逆に利用して雰囲気のある花のアップ等に使えるかもしれない。

2002/1/20



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