ぎょぎょっと20 F8
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おもしろレンズ工房は、珍しくお堅いNikonがリリースした遊び心満点のチープなレンズセットである。発売当時は単なるオモチャということで気にも止めていなかったが、値段を超えた優れた描写性能が話題になり、少々気になる在存となった。基本的には3本のレンズセットであるが、その組み合わせにより、20mm魚眼、400mm超望遠、120mmマクロ、90mmソフトと、使用頻度が低いため投資に腰が引けてしまう特殊レンズを完璧にカバーしており、魅力あるレンズセットとなっている。「かわ」の場合、最もソソられるのは「ぎょぎょっと20mm」であったが、中古市場でもなかなか単品販売していないため、欲しいなぁと思いながらなかなか入手できないでいた。魚眼レンズというとその特殊な描写にちょっと憧れるものの、明確な目的がない場合、遊びで買うには高価すぎる。ということで、少々最短撮影距離が長いけれど本レンズを入手できれば良いなぁと思っていた。ところが、ちょっとしたきっかけで、本レンズが入手できることとなった。描写は良好とは聞いていたが撮影してみてさらに驚いた。4隅は甘いがそれ以外はかなりシャープで、コントラストも十分。周辺光量低下も少なく逆光にはむちゃくちゃ強い。ゴーストのかけらもないではないか。F8.0とは言え、2群3枚の簡単なレンズ構成で何でここまで写るのか。作例はとりあえずの物だが、そのうち作品といえる物をgetしたい。
2002/9/8
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