日々のこと
2025/05/19更新
ちょっと昔に流行った5円玉手芸の亀が何匹かでてきました。
穴あき硬貨をメタリックの糸でつないで、縁起のよいもの、宝船、打ち出の小づちなどもつくります。
大叔母のつくったものは当時は5円硬貨が金色に輝いていたのですが、時間の経過でくすんでいます。
自分でつくったものは、…。あらあら、わたしのはもっとくすんで黒っぽい。
取っておいてもしようがないのでバラバラに崩してみることにしました。
手作りのものには作った人の性格があらわれます。
丁寧な仕事ぶりにまず大叔母らしさを感じます。
鬼籍にはいって久しい大叔母ですが、ずいぶんお世話になったなぁと思い出されます。
硬貨の製造年を見て全部「昭和六十二年」!!
そういえば、どうやって5円玉をきれいにするか聞いたことを思い出しました。
「銀行で新しいのをもらうのよ」
自分でも金色に光らせるために洗ったりして、それでもなかなかきれいにならないので苦労しました。
だから大叔母の光り輝く亀を見たときに聞いたのです。
銀行で新硬貨の両替!!紙幣の交換は知ってるけど、へえ〜と感心しましたっけ。
繊細でいて豪胆な、まさに明治の女。
ちなみに、当時は頼めばできたのでしょうが、今両替には手数料がかかります。
手作りだからと大切にとっておいただけでは、これだけ大叔母を思うことはなかったでしょう。
自分のものも崩したのですが、ああ恥ずかしい。手を抜く悪いところ、詰めの甘さが明らかです。
いくつかはプレゼントしてしまって、どこかにあるのかもしれませんが、ああ恥ずかしい、取り返したい。
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