仕事とビールと・・・(99/11/14)
11月14日(日)、卓球の県新人戦のために西条総合体育館へ行った。JR西条駅からタクシーで約10分。前日の夕方から西条で宿泊し、朝6時起床。食事をして会場へ移動すると、やはり噂は本当だった。体育館の横には、アサヒビール工場が…。(右の画像の左手の建物がアサヒビール工場です。右手が体育館です。)
卓球の試合は、体育館一杯に卓球台を並べて試合をする。団体戦ならともかくシングルだと、生徒がどこで試合をやっているか分からない状況ができあがったりする。なかなかすごい盛り上がりである。
運動部に所属していた経験が少ないせいちゃんは、盛り上がるのは決勝戦に近づくほど盛り上がるのだと思っていた。ところが、試合が進むにつれて、負けたチームは帰っていくので、どんどん寂しくなってしまう。ひどい場合は、卓球台の片づけがされている横で、決勝戦をしていることさえあるのだ。どうも納得がいかないなぁ・・・という感じである。
試合がはじまるが、毎度の事ながらせいちゃんは盛りあがるのに時間がかかる。1回戦や2回戦から応援する気になれない。生徒に悪いとは思うのだが、どうもいけない。卓球が分からないのが大きな原因だということは、前々から分かってはいるのだが、いまさら自分で卓球をしようとは思わないし、する気にもならない。やれやれである。
しかし、卓球はともかく勝負事になると負けたくないのがせいちゃんの気性である。団体戦の監督席に入ると気合が違う。技術は何も分からないので一昔前の精神論になってしまうが、「気合が足りん!」「打たんか!」「足を動かせ!」「もっと声を出せ!」などなどの檄を飛ばすことになる。生徒もいい迷惑かもしれない。でも、勝負事、ことに団体戦になると流れがある。技術が同等の場合、チームの雰囲気が勝敗を左右することも珍しいことではない。シングルスでの個人の精神面も同じであるが、どうも卓球は個人スポーツと考えられているので、そのあたりが生徒にも分かっていないのではないか?と思うのである。もちろん、卓球を知らないせいちゃんが偉そうに言えたことではないんだけど…。
とにもかくにも、試合はシングルス準優勝、団体戦ベスト4(3位)という結果に終わった。
アサヒビール工場へは足を踏みいれることなく、ただ眺めただけだった。まぁ、卓球で良かったのかもしれない。卓球は体育館の窓に暗幕をひくので、中から外が見えないだけでも幸せだったのだろう。これが他のスポーツなら、きっとアサヒビール工場を横目に試合観戦ということになっていたのだと思うと…。そんなふうに考えて自分を慰めるせいちゃんであった。