ぬいぐるみを着て9年(回)?!(99/10/30)
先日、またも私学助成の拡充などを求める街頭署名運動で、ぬいぐるみを着ることになった。せいちゃんの年中行事のひとつとなってきたものである。ことの発端は、私学「助成」といっても私学「女性」のことと勘違いしていた22歳の頃にさかのぼる。
ある土曜の午後、職場の先輩から、街まで車に乗せていって欲しいと言われ、快く引き受けたのが間違いだったのかもしれない。目的地に着くと、今から暇かと聞かれ、言われるままにドナルド・ダックもどきのぬいぐるみを着ることが決まってしまった。今でも覚えているが、このぬいぐるみは、ドナルドの口の部分で視界を確保するのだが、これが見にくい上に、固いプラスチックが鼻に当たるので、痛くてたまらなかった。おまけにダニでもいたのか、身体中が痒くなったのを覚えている。
それから毎年、ある年はうさぎ、ある年は手(手の形をしたぬいぐるみが存在するのだ)、ある年はゴジラ、ある年はバルタン星人というように、毎年秋のこの時期はぬいぐるみを着続けてきた。今年はガチャピンである。こうして9年が経過した。このぬいぐるみも、当初はレンタルショップで借りていたのだが、最近では体育祭で生徒が作製したものを使っている。ゴジラ、バルタン星人、ガチャピンなどは生徒の作品だ。なかなかに素晴らしい出来栄えで、借りていたものよりも着心地がいい。上手く作ったものである。
とはいえ、ぬいぐるみを着るのは、想像以上に重労働なのである。ものにもよるが、とにかく暑い、重い、視界が狭い、息苦しいときている。さらに子供との闘いである。可愛いキャラクターのぬいぐるみなら、握手をもとめられる程度ですむが、怪獣などになってくると殴る、蹴るという一方的な暴行に耐えなければならない。子供と言えど全力での攻撃は、なかなか効果があるものだ。
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今年のガチャピンは、その点では楽であった。子供から愛されるキャラクターであったことが幸いである。ただ、ムックはどこにいるの?という質問には閉口したけれど…。
来年でぬいぐるみ師となって10周年を迎える。10周年を記念して引退したいのだが、自分の顔を出しての街頭署名の経験が少ないので、シャイなせいちゃんとしては、どうしたらいいんだろう?と悩んでしまうのであった。