願徳寺 |
番外 寺名 願徳寺(がんとくじ)宝菩提院 山号 仏華林山 宗派 天台宗 所在地 京都市西京区大原野 本尊は国宝の如意輪観音菩薩半跏像
SPOT 本尊は国宝の如意輪観音菩薩半跏像。奈良〜平安時代・8〜9世紀/像高88.2cm
凛とした、ほれぼれする仏像である。
寺伝によれば679年に現在の向日市寺戸に創建されたとされ、その後東山三条の宝菩提院に住した忠快(平安時代後期の武士平教盛の子)がこの寺に入って中興したと伝えられる。台密の中心的な寺院として隆盛したが、兵火等により衰退した。近代に入ってさらに荒廃し、1962年(昭和37年)に本尊の観音像などが「花の寺」として知られる勝持寺に移された。
その後、願徳寺も勝持寺の隣接地に移転し、再興された。
本当に小さな寺(京都で一番小さな拝観寺)だが、本尊は輝いている。
Snap shot
勝持寺から少し行った所 門は閉まってる 左のインターフォンで案内を乞う ススキ 藤袴 まだツボミ オミナエシ 隅田の花火(ガクアジサイ) 白蝶草(ハクチョウソウ)
名前も美しい花だ。宝物館
参拝者が来る都度開閉する。
朱印
kazu_sanの一言 国宝の如意輪観音菩薩半跏像のための寺と言っても過言ではない。
宝物館に入って座ると説明が始まる。
中央の如意輪観音菩薩半跏像だけが、薄暗い。出し惜しみ?と勘違いするくらい。
薬師瑠璃光如来、青不動明王、聖徳太子二歳像等の説明があって。
いよいよだ。
いきなり照明が暗くなり、周りは暗いまま、正面の如意輪観音菩薩半跏像だけにスポットが当たる。
オッ。思わず叫んでしまう。素晴らしい演出です。
カヤの一木彫。
肉体とそれを覆う衣、そこにできる皺を完璧にとらえた名作。
体部を複雑に廻る天衣も見事。頭髪、額、耳と実在感がある。
手足の先を除き、本体と台座が一本の木。瞳は黒曜石、白毫(びゃくごう)は水晶。
展覧会で一度会いましたが、感動が違いました。
一木にこめられた祈り 特別展 仏像
東京国立博物館 平成館 2006.10.19往訪
最後に、案内の方が
「一分間の合掌をお願いします・・・・・・・」
これって変と思うのは、ボクだけか?ご住職ではなかったけれど、せめて1分終わりましたの案内は欲しいな。