明通寺 |
第十九番 寺名 明通寺(みょうつうじ) 山号 棡山(ゆずりざん) 宗派 真言宗御室派 所在地 福井県小浜市
SPOT 「古色蒼然」と言う慣用句は、こういう時に使うのだという位にピッタリの雰囲気です。
国宝の三重塔。福井県の建造物の国宝は二つしかない。この塔と、ここの本堂。
鎌倉中期の作、高さ22.12m。
蝦夷地平定の命を受けた征夷大将軍坂上田村麻呂創建の寺として有名。
本堂での説教で、ブッダの言葉として、「己が身に引き比べて、殺すな、殺させるな、殺すことを見逃すな」(堂内にも掲示している)というお話がある。
朝廷の命とは言え、蝦夷征伐を行った、坂上田村麻呂が自分が殺した人たちへの弔いの思いを込めて創建したのだろう。捕虜にした蝦夷の首長アテルイの助命嘆願をしたのは坂上田村麻呂だった。
ブツダの言葉が、この寺の意味を分からせる。
Snap shot
まずこの朱色の橋が迎えてくれます 橋の下を流れる川は澄んでいて、いい感じ。 山門手前の庭園。なかなかいい。 山門は階段の上 山門の仁王 山門の仁王 鐘楼 棡木(ゆずりぎ)
山号の由来の木棡木の葉
若葉が出てくると古い葉が落ち、次々と代謝していく。ゆずり葉、譲り葉とも言われる。含蓄のある名前だ。この階段の上が本堂 三重塔から見た本堂 国宝
鎌倉中期の再建。単層入母屋造りの桧皮葺。
正面14.72m。側面14.87m。本堂内部−お寺の人が都度説明してくれる。
本尊は薬師如来坐像、脇士は極めて珍しいが、向かって右が隆三世明王(ごうざんぜみょうおう)。左が深沙大将(じんじゃたいしょう)。いずれも棡の木から掘り出している。本尊は、元は33年に一度しか公開しない秘仏であった。お帰り道
左が茶室。がらりと雰囲気が変わる清涼感一杯。お帰り道 勝手門
門の右の木(樹齢500年のカヤ)は巨木。枝は石垣を伝い下の道に..。風音(ふうね)
明通寺から徒歩3分のcafeです。今日のお昼はここ。建物は松永分校を改築したもの。
若狭牛のビーフカレーとレッドカレー(GW特別メニュー)を頼みました。
コーヒーは好みに合わせていろいろ楽しめます。
HP風音(ふうね)の店内
可愛い雑貨や手作りの木工、陶器を販売してます。
店長に、小浜一番の水産物のお土産店を教えて貰いました。本当はたくさんあるようですが、一つだけと無理を言って、「田村長」さんを教えてもらいました。神宮寺の項を御覧ください。
朱印
五木寛之の一言 「天罰が当たる」というのは、「天はそれを許さない」ということだ。
そこには、私たちが宗教とは意識していない、ある種の宗教的感覚がある。
そうしたものをきちんと理解することによって、豊かでいきいきとした生活を作って行けるのではないか
kazu_sanの一言 おみくじ
紅白の木のダルマ。
下部がくり貫いてあり、その中に、写真のように赤い紐で結んだおみくじが入っている。
「凶」が出たら、「結びの塔」があって、そこに納めて帰るようだ。
幸いに、吉と中吉だった。
無事に持ち帰って来た、ダルマ達。
一個300円。