當麻寺
第九番
寺名 當麻寺
山号 二上山
宗派 真言宗.浄土宗
所在地 奈良県葛城市當麻町
SPOT
三重塔(東塔・西塔)共に国宝。手前が西塔、奥が東塔。西南院のみはらし台からの展望

當麻寺(当麻寺、たいまでら)は、飛鳥時代創建の寺院。法号は「禅林寺」。
創建時の本尊は弥勒仏(金堂)であるが、現在信仰の中心となっているのは当麻曼荼羅(本堂)である。宗派は高野山真言宗と浄土宗の並立となっている。開基(創立者)は聖徳太子の異母弟・麻呂古王とされるが、草創については不明な点が多い。
奈良時代 - 平安時代初期建立の2基の三重塔(東塔・西塔)があり、近世以前建立の東西両塔が残る日本唯一の寺。
二上山は、生と死の結界である。こちら側の大和は現世、向こう側の河内は浄土だ。修験道の開祖、役行者も祀られている。
2003.1 寒ボタンを見に
2004.2 参拝
2010.5 再訪


Snap shot
三重塔(東塔)国宝
初層は3間(柱間が3つある)だが、2層、3層は2間という珍しい建て方。奈良時代末期
三重塔(西塔)国宝
こちらは全部3間ある。
奈良時代最末期から平安時代初頭

仁王門 鐘楼
梵鐘
日本最古の梵鐘(国宝.白鳳時代)
本堂 【国宝】
本尊は、當麻曼陀羅である。
高さ約5メートルの巨大な厨子(国宝)に懸けられている。これを観音菩薩に頼んだのが、手前の銅像の中将姫。(現在のはそれを室町時代に転写したもの)
本堂内陣の右手奥の薄暗い所に中将姫像がある。なかなか魅力的な女性である。
五木寛之をして、その美貌と溢れる情念が16歳で仏門に入って心のバランスをとる必要があったのではと言わしめる位。
講堂(重要文化財)
本堂、講堂、金堂の3ケ所で拝観料500円。
説明は録音テ−プだが。
本尊阿弥陀如来坐像(重要文化財)のほか、多くの仏像を安置する。
金堂(重要文化財)
本尊の塑造弥勒仏坐像、乾漆四天王立像などを安置する。
塑造(粘土製の像)弥勒仏坐像(国宝)
白鳳時代のふっくらとしたお姿。
現存する塑造の像では最古
境内から二上山が見える
中の坊(僧坊)
庭園 香藕園(こうぐうえん)で有名
霊宝館では中将姫展が開催されていました
中の坊書院
ツキヌキニンドウ「突抜忍冬」
スイカズラの仲間。葉を突き抜けて咲いているように見える(葉が密着しているのですが)
中の坊 本堂「中将姫剃髪堂」
本堂の本尊
「導き観音」は、中将姫の守り本尊
庭園 香藕園(こうぐうえん)
大和三名園の一つ
庭園の借景になる東塔だが木が茂りすぎ? 茶室は片桐石州作で「丸窓席」と呼ばる。直径約1.8メートルの大円窓。
牡丹に傘が似合う 天井絵
テッセン クロロウバイ
黒と言うよりも赤褐色ですね
石灯籠 重要文化財
これも日本最古の石灯籠。白鳳時代。
西南院
西南院 水琴窟
現在2つあり。これは古い方。音はこちらの方がきれいに聞こえる。幸い他に誰も居ないタイミングだったのでじっくり聞けた。何とも言えないいい音である。
西南院 庭園
池に西塔が映る。見所の一つ。
奥院  楼門
浄土宗総本山知恩院k奥之院として建立された。
見事な楼門だが、現在の入り口は右。
奥院 入り口
朱色が美しい
奥院
ここは牡丹で有名。4000株あるとのこと。
この時期は、冬牡丹。一足早く、菰に寒さから守られて咲いている。清涼可憐という風情。
浄土庭園
奥院の奥にある。
石の阿弥陀仏(右手奥)や石の十三重(左奥)多数の石仏や石があり、浄土を表現している。
後方が、二上山。
宗胤院(そいにん)
境内にある。「茶がゆ」で有名。
予約制であるが、玄関にも、「一声かけてください」と書いてるので、予約なしで入った。
茶がゆ
2700円。何とも見事な配色。写真以外には、おしゃれな器に漬物。食後に抹茶と和菓子が付く
宗胤院 今回は藤が咲いてました 北門

朱印
本堂 奥院

五木寛之の一言
倶会一処(くえいっしょ)。  出典『阿弥陀経』 
どんな人たちであっても浄土の仏・菩薩たちと倶に一つのところで出会うことができる。
五木寛之氏の弟さんがなくなった時の、心に残る弔電。
「倶会一処 共に 浄土に 生まれん」
kazu_sanの一言
當麻寺の仁王門の手前に、カミムラ酒店がある。女将さんが親切である。奈良の地酒についてあれこれと話してくれる。偕老の北川酒造が近くにあるということで道順を丁寧に教えてくれた。
おすすめは、この二種。
偕老 北川酒造株式会社 原酒
透泉 中川酒造株式会社 こちらはいわゆるにごり酒。

奈良の酒はウマイ。


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