四天王寺
第六十番
寺名 四天王寺
山号 荒陵山
宗派 和宗総本山
所在地 大阪府大阪市天王寺区
SPOT
五重塔

1400年前に聖徳太子によって創建された日本最古の官寺が四天王寺である。(寺としての最古は飛鳥寺であるが、この寺は蘇我氏の私寺)

「天王寺さん」と親しみを持たれて呼ばれている庶民のお寺。近くにありながら参拝するのは初めて(五木寛之さんも初めてだったとのこと−笑−)

元々、天台宗であったが、昭和24年から、「和宗」という宗派を名乗っている。聖徳太子が制定した十七条憲法の「和を以て貴しと為す」から名付けられた。



Snap shot
四天王寺式伽藍
諸堂が一直線に並ぶ方式。現在建物として残っているのは四天王寺だけ。
南大門 境内の中から
石灯籠の手前の玉垣内に、熊野権現礼拝石がある。ここで熊野詣の安全を祈願して参拝のスタ−トをした。
仁王門 五重塔の最上段
内部は拝観出来る。昭和34年8度目の再建。塔の総長は39.2mその内相輪は12.3m。鉄骨鉄筋造りながら木造のように美しく見える。屋根は本瓦葺。
金堂
本尊の救世観世音菩薩が安置されている。後方が講堂
回廊
奥に講堂が見える。
参道
JR天王寺から暫く歩くと「四天王寺 参道」の赤い旗が案内してくれる。
石の鳥居 重要文化財
創建時は木造だったが、1294年に石造りに。
日本三鳥居の一つ(金峯山寺の銅(かね)の鳥居、安芸の宮島の鳥居)
扁額には、「釈迦如来転法輪処当極楽土東門中心」と浮き彫りされている。

古代の大阪湾は、この石鳥居の近くであった。
ここから大阪湾に沈む夕日は格別であっただろう。その向こうに浄土を見たのかも...
引導石
引導とは、釈尊が「生者必滅・会者定離」の人生無常の迷いの世界より、人々を究極の悟りの世界へと導くこと。
引導鐘
納骨の時に、引導石を拝み、この引導鐘を三度鳴らすと聖徳太子が現れて、浄土の世界に導いてくださると伝えられている。
一回一誦
これを一回、回すと般若心経を一巻となえたことになるという説明。
なんとも安直ながら、何回か回して見た。
お砂踏み場
西国巡礼八十八ケ所の寺名を書いた石が並んでいる。ここで砂を踏んで回ると巡礼と同じ有り難さがあるとのこと。300円必要。
極楽門(西大門)
この日は、お彼岸を過ぎていたが、垂れ幕はまだ残っていた。
転法輪
極楽門の柱にある。あらゆる迷いの心が滅し、身心が清浄になりますようにと念じて、右に回す。
北鐘堂 六時堂 重要文化財
亀井堂
経木流し供養が行われている
聖霊院
南鐘堂 阿弥陀堂
なで布袋尊
なでた所の御利益がある。
背中の袋をなでると財を呼ぶ。宝くじ当たるかも。
総本家 釣鐘屋
屋根に釣鐘がある。四天王寺の釣鐘を模している。参道にある。
総本家 釣鐘屋の饅頭とセンベイ。
どこの百貨店にも卸していませんとのこと。
日本料理 たかおか
近くで食事するならおすすめ。
近くの一心寺に法要が有ったときに寄った。
「吉兆」で修行した料理が出てくる。少し高い。

朱印

五木寛之の一言
大阪大空襲の時に、大阪の市民と運命をともにした「庶民の寺」。だからこそ、人びとは四天王寺を必死で甦らせようと努力し、それがこうして成就したのだろう。
kazu_sanの一言
参道で見つけた巡礼の用具店の看板娘。

境内に十七条憲法の第4条が掲示されていた。。

百姓(おおみたから)礼有れば、国家自ずから治まる。

今風も、併記していた。
国民に礼儀が保たれていれば、国家はおのずと治まるものである

 聖徳太子の願いは、1400年経っても、まだ達成出来ずか。


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