心の糧(カレー)を失った日。


1年半くらい前まで、仕事の関係でよく大手町に行ってたのだけれど、キツイ仕事を続けてこれた理由のひとつとして、あるカレー屋の存在がある。大手町にいた他の同僚からは「高くて少なくて辛いだけのカレー屋」として酷評されていた店で、僕も話のネタとして「今日はオレがチャレンジしてくる」とふざけた気持ちで行ってみたのが最初だった。
ところが、実際に食べてみるとこれが何ともウマい! 洋食カレーとタイカレーをミックスさせた感じのカレールーは深い味わいと心地よい辛さがあり、それを独特の香りのあるタイ米ライスにかければ、まさに至福のカレーライスが現れるのだ。確かに値段は高い。600円前後のオフィス向け食堂が立ち並ぶ地下レストラン街で、一番安いカレーでも1200円、普通のメニューでも大盛りにしてスープをつけると2000円近くになるカレーは、それだけで敬遠されるだろう。それでも結構人は入ってたし、うまいことは確かだ。先の同僚たちは少々質より量的なところで判断しすぎてたように思える。
ともかく、そのサングリアという店がすっかり気に入ってしまった僕は、どうせ他に使い途のないお金だとばかりに週に二度三度と通ってエンゲル係数を上げまくっていた。しかし、仕事の客先が変わった去年は大手町に行くことはなくなってしまい、平日昼間しかやっていないそのお店に行く機会もすっかりなくなってしまった。
いつかまた...と思っていたところ、先日からまた前と同じお客さん相手に仕事をすることになり、再び大手町にいくことになった。厳しいスケジュールの仕事だったけど、またあの店に行けるのだからと喜び勇んで大手町に赴いた。でも、実際にはあんまりにも忙しくてお昼すら満足に食べられない日々が続いて、さすがに身体もまいりだしてきてしまった。せめてあのカレーが食べられれば...。そこで昨日の夜、いよいよ疲れた身体を引きずり、涙ながらに帰る道すがら、せめてお店の姿だけでもと思いたって店の場所に行ってみたのだけれど...。
店 が な い ! !
神様、僕はもう立ち直れません・・・_| ̄|○

投稿時刻: 2004年3月6日(土) at 03:06 PM       Feedback


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