プロ野球再編について


とりあえず今週末のストは回避されたプロ野球。
だがライブドアに引き続き、楽天も仙台に本拠地を構える予定だという...。
やっぱり何かウラを感じる展開になってきた。

NPB側が来季からの新規参入を認め、選手会もストを回避、なんとなく丸く収まりつつ感じられるプロ野球界。
だが、もともとは大阪、神戸を本拠地候補に挙げていた楽天が急遽仙台を本拠地に狙っていると発表した。仙台はライブドアが本拠地にと公言していた都市である。これによりライブドアと楽天の正面対決が明確となり、おそらく来季の新規参入はどちらか一球団となるのだろう。

ここにウラを感じてしまう。選手会側は一貫して来季からの十二球団維持を要求してきた。楽天が新規参入に名乗りを上げても「十三球団拡大」ではなく「十二球団維持」のままだ。つまり選手会もどちらか一方は参入させる気はないのだと言える。おそらくどちらか一方はNPB側が提案している審査委員会において何らかのいいような理由がつけられて不適とみなされ、選手会側もそれを受け入れるという構図ができているのだろう。マスコミもハナからどちらか一方が落選するのを前提に報道している気がする。先日某番組に出演していた堀江社長に「楽天との争いですが勝てそうですか」などという質問があった。それに対して堀江社長が「楽天とはあらそう関係ではない。来季お互いにリーグ戦で相まみえたときには負ける気はないが」と両者とも新規参入の方向で話をしていたのが印象深い。

しかし、恐らく落選するのはライブドアだろう。
堀江社長が起こした騒動により盛り上がった世論を押さえられず、NPB側も十二球団維持を認めざるを得なくなった。でもそのまま若造社長のライブドアを入れる気はない。そこで楽天の登場だ。Tシャツの堀江社長とスーツにネクタイの三木谷社長。球団改革を声高に叫ぶ堀江社長と既存の球団トップとも親交のある三木谷社長。さらに楽天はJリーグでの実績もある。どちらがよりNPBが受け入れやすいかは自明だ。さらに楽天はライブドアと同じインターネット企業なので、両者の対決姿勢は民衆にも受け入れられやすい。そこにとどめを刺すかのような仙台ブッキング。

楽天はNPB(ナベツネ?)が受け入れられる最大限の譲歩として登場した駒であり、選手会側ともライブドアではなく楽天が新規参入することで実は内々に了承を得られているのではないだろうか。
今後の展開を見守りたい。

投稿時刻: 2004年9月23日(木) at 01:25 PM       Feedback


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