iPodLinux


ずいぶん前にiPodにLinuxを移植するというプロジェクトがあるというのを聞いていましたが、その試みは未だ続いていて、今は簡単なインストーラさえ公開されているという情報を入手しました。しかも第1〜第3世代iPodオンリー。iPod mini購入後ほこりをかぶっていたかつての愛機がiPodLinuxによってよみがえる日が来ました。

今月号のMacPeople誌を読んでいたら、旧モデルだけに対応したiPodLinuxの記事が載っていました。
これは見逃すわけにはいかないと、昨年iPod miniを購入して以来ずっと箱の中で眠っていたかつての愛機・Shirayukiを取り出すと、さっそくインストールしてみました。

本家サイトはこちらで、インストーラはこちらからダウンロード可能。なんとたったの2.1MB。
インストールもワンクリックでわずか1〜2分くらいで完了してしまいました。
このiPodLinuxのすごいところはオリジナルのiPod OSとデュアルブート可能なことで、インストール後もこれまでのiPodとしての使用に何ら影響がないことです。Linux部分の容量は大体42MBくらいで、GBのディスクを積んでいるiPodにはゴミのようなモノです。

さてLinuxを起動するとiPodを抱えたペンギンの姿が出てきます。その後、bootメッセージが流れていき、やがてトップ画面が表示されます。
ブート時のムービーは [こちら]



Linux上からもオリジナルiPodと同様にmp3ファイルを再生することが可能です。ただし、AACは聞けなくて、mp3もファイルによっては再生がスローだったりノイズが乗ったりしますし、日本語は文字化けします。



その他、ゲームがオセロ、テトリス、マインスイーパ、ピンポン、シューティングの5つがついています。この隕石を壊していくシューティングは、海外ゲームでは超定番ですね。プログラム簡単なのかしらん。



その他、カレンダーや電卓等が付属していて、ファイルを転送しておけばJPEGやGIF、BMPの画像も見られるし(4階調)、テキストも表示できます。



/bin配下の各コマンドの大半がbusyboxというコマンドへのシンボリックリンクになっていて、てっきり作りかけなのかと思っていたら、どうやらbusyboxというのはコードの重複を回避してサイズを小さくするためのコマンドの集まりなんだそうで、親切にも掲示板でご指摘をいただきました(Tさん、ありがとうございます)。ということで、/bin/shがあるから試しにスクリプトでも、と思ってecho "Hello, world"させてみたらあえなくリブートかかってしまいました。残念。
組み込み済みのコマンドにはftpや、なぜかtelnetd(telnetではなく)があったりして。何に使うんだ?(^^;
この他、ツールはいろいろとプロジェクトが進行中らしく、Doomなんかのゲームや、Webブラウザなんかも開発中のようで期待してしまいます。

なにか自分でも作れないかと思っているのですが、Mac用の開発環境なんてあるのかな。

投稿時刻: 2005年1月30日(日) at 03:14 PM       Feedback


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