2.1-1 簡単なストレートモジュールの製作 〜土台と路盤を作る〜

ストレートレールのモジュールレイアウトは、やはり一番ポピュラーなレイアウトパターンだと思います。
しかし、ストレートモジュールは単調な感じになり易い・・・とも思います。
そこで大切なのは構図。
最初に構図をしっかり組み立てないと、面白みに欠けるモジュールになってしまう可能性大ですね。
そこで今回は、東京近郊私鉄でお馴染みのプリペイドカード「パスネット」に採用されたいた写真を元に
ストレートモジュールレイアウトの製作に取り掛かりました。

今回は、なるべく詳細な制作方法を記述しましたので、
モジュールレイアウトにチャレンジしたい・・・という方に是非見てもらいたい(笑

今回製作するモジュールのサイズは、奥行き300mm、長さ496mm(ユニトラック248ストレート2本分)です。
では、製作に入っていきましょう( ̄ー ̄)

まず板を切り出します。板材はシナベニヤ(板厚5.5mm)。
シナベニヤは切り出しやすくて、使いやすいです。(^^)
今回はユニトラックのS248が2本分の長さですので、496mmになるのですが、
モジュールの両端にそれぞれ1mm程の突出を設けますので、
板の長さは496mm-2mm ということで、494mmです〜
けがきます。
とりあえず、←の画像は線路の位置ですね。
この時にストラクチャーやシーナリーの作りこみのケガキを行っても良いでしょう。。。
で、やはり長尺の定規があるとラクです。(↑の画像のような)
この定規はアルミ製ですが、底に滑り止めが付いていますので作業はラクです。
私はPECOのPC枕木タイプのフレキシブルレールを使用しています。(画像手前)
画像中のものの他に、「ファイン」という枕木の表現が浅いタイプもありますが、
これは他のレールとの親和性が低いので、オススメしません。
画像奥側はKATOのフレキシブルレール。こちらは今回使用しません。
コルク道床はKATO製です。
KATOのフレキはレールを道床に固定するための釘を刺す穴が開いていますが、
PECOは釘を打ち込むための穴がありません。
自分でピンバイスで穴を開けて固定しましょう。
左はレールとレールを接続し、通電を確保する「ブラスジョイナー」。KATO製です。
姉妹品に非通電のプラスチックタイプもあります。
ギャップを切る時は後者を使いましょう。

右はフレキシブルレールを道床に固定する釘、「スパイクコード」(犬釘)。篠原製です。
本来、レールを枕木に固定するための釘ですが、ここでは枕木を道床に固定するために使います。
普通の釘と違って、あまり目立たないのでオススメです。

切り出した板に、コルク道床を貼ります。
今回は直線モジュールですので、直線が出るように気をつけます。
掘割の感じにしますので、土手の部分を作っていきましょう。
まずは大まかな土地の形をつくりますので、それを板材の切り出しで作っていきます。
土地の高低差は 実際に写真を見て、車両の高さや雰囲気で決めると良いでしょう。
案外 「雰囲気で決める」 というのは 重要かもしれません。
言ってみれば、それが「しっくりくるデフォルメ」ですから。
地形の作り方は、十人十色でしょう。
これはレイアウト製作How-to本を参照にすると良いでしょう。
ポピュラーなのは発泡スチロールの積層を、カッターナイフで切削していく方法。
直感的で簡単に地形作りが可能です。
ただし、発泡スチロールを用意したり、切り始めるとクズが出たりと、意外と大変な作業です。
そこで、私は新聞紙を丸めたものを使用します。新聞紙ならコストも安上がりですし。
新聞紙を用いた方法は、以前KATOも紹介している方法でした。

ここで仕切りを設けておくと、詰めた新聞紙の固着がしやすいと思います。

ボンドも惜しみなくたっぷりと・・・
結構な量の新聞紙を使います。
日頃読み終わった古新聞を溜めておくのも、レイアウトの材料集めには必要ですな。
画像はブレてしまいましたが、
とりあえず新聞紙を詰め込み終了です。
KATOでは、このあとプラスターシート(石膏付きガーゼ)で地形作りをフィニッシュさせますが、
私はこの後、お手軽な芝生シートを使用しますので、これで終了。
ボンドが固着する間、他のパーツの切り出しや塗装も。

こういったレイアウトに欠かせない材料は、欠かす事無くストックしていると良いかもしれません。
いざ使うときに無いというのは、製作意欲のダウンを誘いますしね。

同じく、ボンドが固着するまでの間に
フレキシブルレールの側面にサビ色をさしてみました。
ま、レール全体を塗ってしまっても、最終的にレールのツラの塗装を落とせば通電するのですから、
後ほどシンナーで落とすも良し。 サンドペーパーで落とすも良し。
レイアウト落成後もあまり手で触れる部分でもありませんから、プライマーを塗ったり・・・という必要は
特に無いと思いますが、後でレールのツラを磨き出す時に剥げてしまう事があります。
色はMrカラーのEarth(土地色)を使用。それにフラットベース(つや消し)を足すともっと良いかも・・・。
その他、タミヤのエナメルカラーのフラットブラウンも良いかもしれません。
レイアウトの両端は KATOのユニトラックにします。
(私の周りと規格を合わせる都合で。)
・・・・TOMIXレール使用の場合はTOMIXレールでも良いでしょう。。。。
で、とりあえずジョイナー部分は含まず、レールの先端から20mmのポイントでカット。

通常は端数レールセットの短いレールを使うのが良いです。

レールはニッパーでプチンプチンと切断。
んでもって、後ほどフレキレールと接合する時に使用するブラスジョイナーの逃げ部分の切欠きを作ります。
こんな感じ。
左から ユニトラック、PECOのフレキレール、KATOのフレキレール(ポイント


「ユニトラック」 と 「KATOのコルク道床+PECOのPC枕木フレキレール」 の接合だと、
ユニトラック側が若干高さが低くなりますので、
厚紙やプラ板をスペーサーにして高さ調節しておきます。
最初の時とは ちょっぴり配線を変えてみました。
手前の線路に保線車両のヤードを設けて、ちょっぴりアレンジしてみました。
GMの保線車両セット置くも良し、洒落でBトレを2両くらい置くのも良し( ̄▽ ̄)

ちなみに、ポイントは本線スルーで固定。
ついでに可動部分であるトングレールも半田で固定してしまい、
完全に本線使用に変更。
線路の上を道路がオーバークロスします。
そのための土手を製作。
道路は自作・・・も考えたのですが、
面倒だったのと、以後の作品でも同じクオリティーを確保したかったので
既製品を使用することに。
そこで白羽の矢が立ったのが やはり「ジオタウン」。
そこから道路部分のみを使用・・・とは贅沢な使い方かと思いますが、
やはり使いやすい。
ただ欠点は、直線しか使えない・・・ということ。
駅前系のちょっぴりカーブした部分も駆使すれば、ちょっと曲げた道路も出来る?!
ちなみに、オーバークロスの部分のガーター橋はTOMIX製を使用予定です〜
予定としては、こんな感じになります。
車も楽しめるモジュールになりそうですねぇ〜( ̄ー ̄)
脚を取り付けました。
これで、仲間のモジュールレイアウトと接合が出来るようになった訳です。
しかも高さの微調整が可能ですから、机に微妙な段差があっても 対処が出来るんですねぇ〜。
金具と台座の木材は流石に釘で打ち付けましたが、
ベースボードと脚の台座はボンドで接着しました。 強度的にはなんの問題も無し。
で、台座の中心はドリルでくり貫いてあるので、脚を短くすることにも対応。

つづく〜