ステンドグラスランプのモールド(型)をボール紙で作る方法



優美な形のステンドグラスのランプを作るにはモールドが必要になりますが、既成のもので合うものがない場合、自作するにはどうすればよいでしょうか。旋盤で木を削ったり、紙粘土でこねてつくるのは大変です。ここで紹介するのは、ボール紙を組み立てて作る方法です。


断面がこのようなモールドを作ろうと思います。

 

水平に4段に分割して円錐形で近似して作ります。1〜5の曲線部分を曲り具合を見ながら(曲がりの強い所は細かく)2,3,4の点を打ち、4段に分割します。
1-2を上に延長して中心線と交わる点をイとします。
2-3を上に延長して中心線と交わる点をロとします。
3-4を上に延長して中心線と交わる点をハとします。
4-5を上に延長して中心線と交わる点を二とします。




白ボールに、まずは底とトップをコンパスで描いて切り抜きましょう。



次に、下から1段目の展開パーツから作りましょう。コンパスで1-イの長さを半径とする円を描きます。その内側に2-イの長さで円を描きます。



底の円が切り抜いてありますので、これをころがしながら必要な円周の長さを求めます。



押し付けながらころがします。



底が1回転した所で線をひきます。重なる部分を少し見て点線を引きます。これで底の円と同じ円周を持つパーツができました。



切り抜いて丸めると、



こうなります。



以下同様に2段目、3段目、4段目を作ります。円周の長さを合わせるには、下の段の内側にうまく合わせて決めてゆきます。この写真は1段目を平らにして下に置き、2段目を少し曲げて合わせています。この時、組立ての時に合わせるための目印を細かくつけておきます。


3段目、4段目も同様に作り、すべての展開パーツができました。


組み立ては、下段から上段へと積み重ね、最後に底とトップをつけます。1段目をセロテープで丸めて固定してから、2段目を乗せて目印を合わせながら、ボール紙が重ならないようにセロテープで上下に引き寄せながら止めてゆきます。さらに裏からもセロテープで固定します。3段目、4段目も同様に積み重ね、最後に底とトップをつけます。



下からみるとこんな感じです。底とトップは扱いやすいように穴を開けてドーナツ形にしています。更に強度をつけたいときは、底とトップの間にもう一枚円を入れてつっぱらせるとよい。



これは別の形で作った例です。丁寧に使えば何回もつかえます。



表面に厚手のアルミテープを巻けばハンダの熱にも強くなり、さらに長持ちします。デザインをサインペンで描いて、シンナーで消すこともできます。自分のデザインでモールドから作ってステンドグラスランプを作りましょう。



ステンドグラスHP