こんな道具があったのか!

「カクダ−」


カクダーを見つけてくれてありがとう



カクダーは多角推の隣接2面の角度を計算し固定する道具です。
発明者 ルオー工房(北 幹雄)  (実用新案・意匠登録申請済)
工房に1台置いておきたいツールです。
ステンドグラスの多角形ランプ、テラリウム、万華鏡の組立てに便利。
正12面体、正20面体の組立にはかかせません。









●多角形ランプやテラリウムの組立ての時、隣接するガラスピースどうしを正確な角度で支えてくれる道具がほしいと思ったことはありませんか?

●「4角形なら90度、6角形なら120度に決まっている」などと思わないで下さい。ピラミッドの隣接する面と面の角度は90度ではありません。正三角形を4面組んだようなピラミッドなら隣接する2面の角度は109度です。あらゆる角錐は裾が開くほど2面の角度はだんだん180度に近付いてゆきます。
では、どのように角度(2面角という)を計算すればよいのか?そしてその角度にどう支えたらいいのか?

●これを解決したのが「カクダー」です。ガラスピースの下隅の角度とランプの角数とにより三角関数を用いて、ピースどうしの正確な2面角を計算し「角度表」にしています。角度がすぐわかりますから、後は簡単。角度を合わせてネジでとめ、ハンダ付けをしましょう。
「角度表」はカクダーに付属しています。

(なお、付属の角度表には3〜15角形についての数値が示されていますが、16角以上の角度表と、54度以下についての詳細を追加角度表にしています。)

●単なる角度固定器としてもカクダーは便利です。90度、120度など一定の角度に金属板を曲げた道具が売られていますが、カクダーは1台でどんな角度でも自由に簡単にとめられます。分度器を使っても正確に角度固定をするのは意外に難しいものです。カクダーを1台手元に置けば解決します。

カクダーの使い方




6角ランプを組み立てる場合を例として説明します。
手元には6枚の台形のガラスピ−スがあるはずです。
まず、台形のガラスピースの下隅の角度Aを分度器ではかります。75度と読み取れました。



 ランプの角数Bは6ですから、角度表でA75度とB6角の交点の角度127度を読み取ります。




カクダーを127度に合わせてネジで固定します。




机の端にカクダーを置き、銅箔を巻いたガラスピースを2枚ならべ、
角と角を突き合わせるように、手で合わせながらハンダ付けします。



次に、カクダーを裏返して、外側をハンダ付けしてください。



このように、2枚づつハンダ付けしたものを作っておき、全体を組合わせてハンダ付けします。角数が多い場合には、3〜4枚ずつをハンダ付けしてから組合わせます。形を正確に決めることができ、作業が楽で簡単です。

●注意---ガラスの形状に不揃いがあったり、ハンダ付けに多少のずれがあったりしますと、全体をぴたりと合わせるのが難しくなる場合があります。このようなおそれがあるときは、2枚のハンダ付けを上下2点だけの点付けにして,、全体の組み合わせをしてください。ずれが出ましたら、ハンダをとかして微調整をしながら組み立ててください。



ヒント


カクダーを置くとき、このように鉛の重しなどで左右からはさむと、
作業がやりやすい。


万華鏡での使用例






万華鏡の6角の筒を作る場合、、このように細いピースを6枚組み立てるのは、角度固定のツールがないとなかなか難しい。カクダーを使って2枚ずつハンダ付けしてから、組立てると簡単です。



正3角形を19面使って正20面体のテラリウムを作る
138度に合わせたカクダーの上で組み立てると楽にできます。


作者 大坂 啓子さん



星型ランプ作品例
まずカクダーを使って5角錐を12個作ります。次に12個の
5角錐の底面どおしの角度は117度と読み取れますので、
カクダーの外側で5角錐を支えながら組立てます。
5角形の正12面体の応用です。


作者 新井美穂さん


材質  木材、アルミ、真ちゅう、ステンレス  開き時の板部分の寸法 18.5cm x 22cm

価格 4500円 (税別)
製造元 ルオー工房

ご注文の詳細は次をご覧ください。 
 「カクダーご注文方法」   


 ステンドグラスHP