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楽譜(参考運指つき)
楽譜(音の高さと長さの情報以外はほとんど削除した状態)


ゴルトベルク変奏曲〜第22変奏

手持ちの楽譜だとこの曲にはアラブレーヴェとか何だか素っ頓狂なことが書いてある。
第10変奏が小フーガならこの第22変奏も小フーガでしょ。
この曲はやけに堂々としてるというか晴れがましいというか自信たっぷりというかえらそうというか、私がこの会社の代表ですみたいな顔してる。こんなにえらそうなら変奏曲の最後を飾る30番目にしてもよかったんじゃないの、と、これは我々凡人の発想。
厳格なカノンを主軸にしたこの変奏曲群の中ではフーガなんてのはただのおまけ。
大した中身もねー中途半端なフーガもどきのくせにえらそうな顔をしやがった、そのお仕置きとして、バッハはこの曲をこんな中途半端な順番に押し込めた(21変奏でちょっとジメジメしちゃった空気をぱっと晴らしたかっただけかもしれません)

11小節目からのソプラノの長いトリルはいくつか弾き方がありそう。
四分音符1個につき、4つ打つか3つ打つか2つ打つか。
4つだと、なんかきょろきょろそわそわ落ち着きがない感じで、せっかくのえらそうな態度が台無しになる恐れあり(全体の速度落とせば大丈夫かも)
2つだと、この社長アタマからっぽのデク人形じゃねーの、と疑われる恐れあり(全体の速度上げれば大丈夫かも)
ちょっと面倒くさいけど3つがおすすめ。
電子ピアノでオルガンの音色が出せるならトリルなんて省略して押さえっぱなしでもOK。

いや、11小節目はトリルよりももっと問題にしなきゃならないところがあった。
4拍目のバスとテノールが9度です(自分はぎりぎり、ひっかけてどうにか)
ひっかけるのも無理ならタイミングちょいずらして(右手でトリルやりながらじゃきっついかな。まあ練習というか慣れでどうにかなりそうな気が)