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FAX送信ソフトダウンロード
利用者にとって選択の余地がいっぱいあるってのは、PCソフトとして良いことなのか悪いことなのか、というながらくの疑問。
選択の余地ってのは、そのまま設定項目という言葉に置き換えることが出来るんで、たかがFAX送信のために、あれも設定しなきゃならないこれも設定しなきゃならないなんて冗談じゃない。
それでも、結果というか出来上がりを見て、何だこのザマは、これぐらいのことは利用者の都合に合わせて設定できなきゃ困るじゃないかというようなことも実際には起こったりします。
たとえば、フルカラーの画像を送ったら勝手に白黒に塗り分けられて何が何だか分からないものになっちゃった、なんてのはじゅうぶんありうる話。
「画像の出来に関しては完全おまかせ無責任」
「何らかの責任を負えるようにする」
どちらかを利用者に選ばせるのは、たぶん意味があります。
他にはたとえば、規定サイズオーバーの画像だったら、何もしなければ勝手に複数枚に分割されて送信されます。
これに設定は必要でしょうか。
「分割されてもいいから原寸のまま送信」
「巨大画像ファイルの場合は規定サイズにおさまるところまで自動縮小」
何となくですけど、前者を選ぶ人って殆どいないような気がするんです。
実際には世の中どんな事情があるか分かったもんじゃないんで、とりあえずは選べるようにしておきましたけど。
そんなことよりも問題は、自動縮小の設定をされたら、本当にその通り処理しちゃっていいのかということ。
もしかしたら、縦横ひっくり返せばそれだけで縮小せずにおさまるかもしれない。
規定サイズオーバーでなおかつ横のほうが縦より長い画像だったら、まずは縦横ひっくり返してみる。
これこそ完全に選択の余地なし、ということにしちゃっていいんじゃないかなと。
ひっくり返してもやっぱりおさまらなかったなんてことになるかもしれないけど、そこから縮小するにしても、出来栄えを考えたら縮小率は低いほうがいいに決まってますもん。
で、問題はこの縦横ひっくり返し。
自動縮小なんかより、処理としてはこっちのほうが厄介だったという意外な事実。
規定サイズオーバーの横長画像がDragDropされ、さて自動的に縦横ひっくり返し、となった場合、この処理はかなり時間を食います。
(jpg状態で150KB、bmp状態で2.7MBのファイルを使った実験結果はだいたい5〜6秒。うちのしょぼいPCでの話)
へたをするとCPUファンがぶんぶんうなり始めます。
縦横ひっくり返しごときで何やってんだボケ、この遅さどうにかならんのかい、と。
ならないわけじゃないんです。
人によるというかマシンによるというかタイミングによるというか運によるというか、本当のところは何ひとつ分からないんですけど。
縦横ひっくり返しに関しては、処理モードを2種類仕込んでありまして。
余計なことをしないで初期状態のまま使えば、遅いほうのモードでやります。
速いほうのモード(体感で10倍ぐらい、もしかしたらそれどころじゃないぐらい違うかもしれない)をデフォルトにするのはちょっと気が引けた。
何かね、そっちはたまにエラーが出るんですよ。
こちらが仕込んだエラーメッセージじゃなく(それが出るぐらいなら動作としては正常です)、Windowsから出される凶悪狂暴意味不明なやつ。
たまに出てきて、ひとたび出るとクセがついたみたいに続けて出てきてみたり。
悪いときは、閉じても閉じても繰り返し出てきて、仕方なくタスクマネージャーから強制終了なんてことになったり(これは違うかな。もしかしたら作成中実験中でプログラムコードにはっきりした間違いがあったときのことだったかもしれない。記憶に自信なし)
マシンによっては一度も出たことがなかったり。
要するに何だかさっぱり分からない。
このちょっとスリリングな速いほうのモードも、もちろんその気になれば使えます。
ただ、ひと目見て分かるようなまともな設定としては装備してません。
エラー覚悟でこれを試したい方は、何か適当なファイルを用意してください。
何でもいいです。
本当に何でも。
メモ帳txtでもWordのdocでもExcelのxlsでもペイントのbmpでも。
中身も何でもいいです。
住所録でも帳簿でもヘタな詩でも、空っぽでも。
で、そのファイルに名前つけてください。
これは何でもいいってわけじゃない。
「scanline」って文字列をファイル名のどこかに入れてください。
goto_scanline.txtでもいいし、myscanline.csvでもいい、scanline2013.bmpでもいい、拡張子なんか付けずにscanlineだけでもいい。
このファイルをソフトのEXEファイルと同じフォルダに置けば、縦横ひっくり返しを速い方のモードでやるようになります。
運がよければ何も問題なく使えてしまうかもしれません。
漠然とした記憶ですけどね、Windows発の凶暴なエラーメッセージは、性能の良くないマシンでばかり出ていた気がするんです。
今どきのマシンならもしかしたら大丈夫なのかもしれません。
さらに言っちゃうと、大丈夫かもしれませんけど、それでも、こちらで仕込んだ「画像読込失敗」のメッセージはたまに出ます。
たぶんですけど、どんなマシンでも。
この縦横ひっくり返しの、速い方のモードは、今までも別なソフトで何回も使ってるんです。
たまにコケることがあるのは前から知ってました。
ただそれは、こちらの仕掛けたエラートラップで完全に捕まえることが出来てたんです。
トラップでまんまとエラーを捕まえたその結果が「画像読込失敗」メッセージというわけで。
コケること自体に対しては特に何とも思ってもません。
無事捕まえることが出来て、穏便に済ませているんだから、まあいいだろうと。
変な言い方になりますけど、これほど頑張るエラートラップというのも珍しいと思いますよ。
危機管理用の装備なんてのは大体が活躍する機会も与えられないまま忘れられるかウザいだけの存在になっていくもんでしょ。
迎撃兵器が本当に役に立っちゃってるという状態が良いことなのか悪いことなのかはともかく、お前よく働いてるなと誉めてやりたい気分です。
そんな働き者のトラップも、このFAXソフトに限り、マシンによってはあっさりエラー側に踏み潰されちゃう。
踏み潰してやったぜといわんばかりの顔でWindowsの凶暴なエラーメッセージが登場してくる。
理由はわかりませんけど、実際のところ「たまにコケる」なんて処理に対しては、おいおいそりゃダメな処理だろと考えるのが正しいんで、使わずに済むなら、つまり遅いのが我慢できるなら、使わないほうがいいのかもしれません。
ところで。
規定サイズなんて言葉を、何の説明もなしに抜け抜けと使いました。
544 X 826pixelです
何だそれ?
って感じですよね。
A4で上下左右に19.1mmの余白をとった状態です。
ますます、何だそれ?
ですよね。
バカじゃねえの?
という言葉も出てきそうですよね。
これ、どうしようもないんです。
たぶん正確にはこのソフトはFAX送信ソフトじゃないんです。
WindowsのおまけでついてくるMSFAXに、起動送信命令を出すだけのソフトです。
あっちが使いにくいと思ったからこういうソフトを作ってみただけ。
どうやらMSFAXは、bitmap画像を送信するにあたって、MSペイントを間にかませているようです。
(細かいことをいえば、これはたぶん、bmp拡張子がMSペイントと「関連付け」されているためで、もしかしたらそうじゃないマシンも世の中には存在するのかもしれないけど、きわめて稀なはず)
FAXってのは一種のプリンターなんですね。
でもって、bitmap画像は必ずMSペイントから印刷される。
目に見えないところで、まったく問答無用で、MSペイントが使われる。
(物凄く性能の悪いマシンだったら、もしかしたら「見える」かもしれない)
このソフトではbitmapのほか、jpeg, jpgも送信できるようにしてありますけど、DragDropされたファイルがjpegでも、最終的にはbitmapに変換してしまいます。
jpegってのは、いってみれば干物みたいなもんでしょ。
水でもどさなきゃ絵になりません。
余白に関しては、MSペイントを立ち上げてみると分かりますよ。
「ページ設定」のところ。
何もしなければサイズはA4、余白は上下左右19.1mm。
A3ぐらいのものは送ったってバチはあたんねんじゃね、余白もこんなにいらね、5mmぐらいでいいんじゃね、で、変更。
それで一度閉じて、新たに立ち上げると、何事もなかったかのようにA4、19.1mmになっています。
もう手のつけようがありません。
MSペイントのページ設定はどこにも保存されないようです。
レジストリも探してみたけどそれらしいものは見あたらない。
利用者が設定した値を憶えておいてくれる気は、まったくないってこと。
どんな設定をしようが次に立ち上げたときにはA4、19.1mm。
FAXで画像が送られる場合も必ずA4、19.1mm。
自前のペイントソフトつくってbmp拡張子をそっちと関連付ければ、もしかしてページ設定も自由になるかも、という気はしないでもないですけど、どうなんでしょうね。
目的はページ設定のみと考えれば、すごく雑なものをつくるだけで済むんでしょうけど、そんな雑なソフトと拡張子の関連付けなんて、気分悪いと思いますよ。
これはもう完全に「パソコン汚し」でしょ。
適当に好きな場所にコピーして使えて、いらなくなったらその場でポイできるのがフリーソフトのいいところなんで、パソコンを汚さなきゃ使えないなんてロクでもないにもほどがあります。
おまけにそこまでやってもMSFAXがいうことをきいてくれる保証があるわけじゃない。
というわけでこの件に関してはあきらめましょ。