俺の屍を越えてゆけ・遺伝情報について



遺伝子の伝わり方とかをボヘボヘと説明。

「俺の屍を越えてゆけ」というゲーム内において、
親、そして親神の持つ遺伝情報がどのようにして子供に伝えられていくか。
これらをできるだけ具体例を挙げつつ、説明してみたいと思います。

その際、当たり前のことをクドクドと何回も繰り返し説明するのは、
初心者の方にできるだけわかりやすかろうと考えてのことです。
ご了承ください。



【父系遺伝子と母系遺伝子について】 《父系遺伝子》 父親から受け継いだ遺伝子のことです。 決して「父系遺伝子として自分の子供に受け継がれる遺伝子」というわけではありません。 《母系遺伝子》 母親から受け継いだ遺伝子のことです。 決して「母系遺伝子として自分の子供に受け継がれる遺伝子」というわけではありません。 もしかしたら、俺屍をプレイし始めて間もない方のうち数%は 多分ここらへんも勘違いしてたりするかと思われます。 私がそうでした(爆) 要するに、子供に受け継がれた時点で、父系遺伝子も母系遺伝子も関係ありません。 実際は、素質とか髪の色とか体の色には大きく関わってくるのですが、 遺伝子の伝わり方に関してだけなら「遺伝子A」とか「遺伝子B」とかの表現でも差し支えなかったりします。 とはいえ「遺伝子A」とかでは味も素っ気もないしわかりにくいですけど。
【遺伝子の伝わり方】 少しくどい表現になりますが、 産まれてくる子供の「父系遺伝子」は、父親の持つ遺伝情報によってのみ決まります。 子供の「父系遺伝子」に、母親の遺伝情報は全く影響しません。 産まれてくる子供の「母系遺伝子」は、母親の持つ遺伝情報によってのみ決まります。 子供の「母系遺伝子」に、父親の遺伝情報は全く影響しません。 ということが言えます。 当たり前のことぢゃねーか、そんなこと知ってるぜ、という声が聞こえてきそうですが、 これ、最重要。 これを理解しているのとそうでないのとでは雲泥の差です、いや、マジで。 要チェックです。 んでもって、仕上げ 父親の持つ「父系遺伝子」と「母系遺伝子」のどちらかが、子供に「父系遺伝子」として受け継がれる。 母親の持つ「父系遺伝子」と「母系遺伝子」のどちらかが、子供に「母系遺伝子」として受け継がれる。 結局は、これらが遺伝子の伝わり方の全てです。 まあ、こんなことを解りにくい文章でダラダラ説教されるのは苦痛だと思うので、 具体例を挙げて、遺伝子の伝わり方を説明しましょう。
【遺伝子の伝わり方・具体例】 ここから先は、できればゲーム画面の神様の遺伝情報を見ながら、 もしくは、公式指南書をお持ちの方はP47〜P74あたりを見ながらだと 解りやすいかとおもいます。 具体例の実験台として、 石猿田衛門と全く同じ遺伝子をを持った一族の男子がいると仮定します。 名前は「モン太」とでもしておきましょう。 モン太の持つ各遺伝情報は次のようになります。 モン太の遺伝情報
母系遺伝子父系遺伝子
心の火 716±0  674±42
心の水 460±0  373±30
心の風 787±43 373±30
心の土 611±37 704±42
技の火 257±25 674±42
技の水 520±0  400±6 
技の風 214±28 456±34
技の土 988±0  674±42
体の火 716±0  674±42
体の水 520±0  561±42
体の風 257±25 486±34
体の土 817±43 861±49
で、モン太に交神の義を行ってもらいます。 お相手として女神鳴門屋渦女様にお願いしましょう。 鳴門屋渦女の遺伝情報
母系遺伝子父系遺伝子
心の火 287±25 227±25
心の水 716±0  891±49
心の風 591±42 486±34
心の土 274±28 591±42
技の火 329±18 257±25
技の水 940±0  417±35
技の風 581±37 244±28
技の土 641±37 257±25
体の火 227±25 817±43
体の水 746±0  417±35
体の風 611±37 227±25
体の土 716±0  257±25
石猿田衛門と鳴門屋渦女を具体例として挙げた訳は、 二神とも遺伝子のばらつきが大きいからです。 それ以上の意味はありません。 で、モン太鳴門屋渦女の間に子供が授かります。 名前は「猿次郎」とすることにします。 で、猿次郎の遺伝情報は、それぞれ次のようになります。 猿次郎の父系遺伝子
父系遺伝子
心の火 716±0  または 674±42
心の水 460±0  または 373±30
心の風 787±43 または 373±30
心の土 611±37 または 704±42
技の火 257±25 または 674±42
技の水 520±0  または 400±6 
技の風 214±28 または 456±34
技の土 988±0  または 674±42
体の火 716±0  または 674±42
体の水 520±0  または 561±42
体の風 257±25 または 486±34
体の土 817±43 または 861±49
モン太(石猿田衛門)と鳴門屋渦女、そして猿次郎の遺伝情報とを見比べてください。 猿次郎の父系遺伝子には、モン太のもつ遺伝子のどちらかが受け継がれています。 そして、猿次郎の父系遺伝子には、鳴門屋渦女の遺伝情報は全く影響していません。 同じ事が、母系遺伝子にも言えます。 猿次郎の母系遺伝子
母系遺伝子
心の火 287±25 または 227±25
心の水 716±0  または 891±49
心の風 591±42 または 486±34
心の土 274±28 または 591±42
技の火 329±18 または 257±25
技の水 940±0  または 417±35
技の風 581±37 または 244±28
技の土 641±37 または 257±25
体の火 227±25 または 817±43
体の水 746±0  または 417±35
体の風 611±37 または 227±25
体の土 716±0  または 257±25
しつこいと思われるかもしれませんが、さらに繰り返して説明します。 猿次郎の母系遺伝子には、鳴門屋渦女のもつ遺伝子のどちらかが受け継がれています。 そして、猿次郎の母系遺伝子には、モン太の遺伝情報は全く影響していません。
【『遺伝子が交じり合う』という表現について】 「遺伝子が交じり合う」という表現がゲーム中にあったりしますが、 遺伝子を足して2で割るとか、そういう遺伝子の受け継ぎ方は俺屍では全く起こりません。 例えば、上記の具体例において猿次郎の母系の体の火は、 必ず「227±25」または「817±43」のどちらかになります。 「(227+817)÷2=522±α」といった遺伝情報が 猿次郎に受け継がれるということは絶対にありません。 故に、猿次郎がどのような遺伝情報を持った子供になるかの組み合わせは2の24乗で約1677万通りあります。 もちろん各遺伝子の±の誤差は別として。
【リセットを繰り返して良い交神結果を得る】 交神の儀の際に「遺伝子の伝わり方が気に入らなかったらリセット」ということを繰り返せば、 考えられうる上で最も良い遺伝子の受け継ぎ方をした子供を授けてもらうことも当然できます。 例として、上記の具体例の猿次郎において、 最良の組み合わせで遺伝子を受け継いだ場合を挙げてみます。 猿次郎の遺伝子の受け継ぎ方で最良のパターン
母系遺伝子父系遺伝子
心の火 287±25 716±0 
心の水 891±49 460±0 
心の風 591±42 787±43
心の土 591±42 704±42
技の火 329±18 674±42
技の水 940±0  520±0 
技の風 581±37 456±34
技の土 641±37 988±0 
体の火 817±43 674±42
体の水 746±0  561±42
体の風 611±37 486±34
体の土 716±0  861±49
このような最良の形で遺伝子を受け継ぐ確率はあっさりモードで約0.05% 最悪、約2000回リセットを繰り返すことになります。 ですが、もういちどモン太と鳴門屋渦女の遺伝情報をみてください。 モン太(石猿田衛門)は心の火心の水心の土技の水体の水体の土の6系統が、父系と母系でほとんど同じ値です。 鳴門屋渦女は心の火心の水心の風技の火の4系統が、父系と母系でほとんど同じ値です。 そのため、この場合これらの6+4=10系統の遺伝子はどちらを受け継いでも構わない、と割り切ってしまえば、 「ほぼ」最良の形で遺伝子を受け継ぐ確率はあっさりモードなら概算で約1.5%。 70回弱リセットすればいいことになります。 「実戦にはあまり影響しない心の値は無視して、とにかく技と体だけは重視する」 「技の値も、装備する予定の属性武器に対応したもの以外は低くても構わない」 といった感じでさらに割り切ってしまえば、 自分の望みどおりの遺伝情報を持つ子供を授かるのに、10数回のリセットで済むでしょう。 極端な話、父系と母系でほとんど共通した遺伝情報を持つ「やたノ黒蝿」や「苗場ノ白雪姫」との交神の場合、 望みどおりの子供を授かるのに、どっぷりモードでもリセット回数は大抵3,4回で済みます。 このように、絶対に良いほうの遺伝子を受け継がせたい部分 (鳴門屋渦女との交神の場合、父系と母系で極端に差が大きい体の火など) だけに注目して、他の部分は妥協しても良い、という感じでも十分優秀な子供は授かります。 ちなみに、子供がそれぞれ父系と母系、どちらの遺伝子を受け継ぐかは、完全に五分ではありません。 基本的に良い方の遺伝子を受け継ぎやすくなっています。 さらに、あっさりモードとどっぷりモードでは、あっさりモードの方が良い遺伝子を受け継ぎやすくなっています。 それぞれのモードで良いほうの遺伝子を受け継ぐ確率は、あっさりで7割強、どっぷりで6割強、といったところです。 くわしくは当サイトの雑学を参照してください。
【応用編・一代だけ弱い神様と交神してみる】 奉納点一万点前後の神様とコンスタントに交神していて比較的遺伝情報が上がってきた一族が、 いきなり奉納点10点の神様と交神したらどうなるか、 ここらへんを考察してみます。 例として、苗場ノ白雪姫と同等の遺伝情報を持つ一族の女性が、宇佐ノ茶々丸と交神した場合を考えてみましょう。 この場合、100%必ず、 父系遺伝子は12個全てかなり低く、母系遺伝子は12個全てそこそこ高い、 という子供が産まれてきます。 では次に、その宇佐ノ茶々丸の子供が男性だったとして、片羽ノお業と交神したとしましょう。 その場合、その子供(宇佐ノ茶々丸の孫)の遺伝情報はどうなるでしょうか? 母系遺伝子は、片羽ノお業の遺伝情報からしか影響を受けないため、12個全ての遺伝子が必ずそこそこ高くなります。 一方、父系遺伝子はリセットするたびに毎回大きく変わります。 あっさりモードなら大抵、12の遺伝子のうち8,9個は比較的高く、残り3,4個が極端に低いという状態になりやすいです。 当然、何回もリセットを繰り返せば、12個全てが比較的高い状態になります。 つまり、宇佐ノ茶々丸から受け継いだ低い遺伝子を、孫の世代で完全に消滅させることも可能なのです。 ただし、12個の遺伝子全てから宇佐ノ茶々丸から受け継いだ低い部分を孫の世代で消すには、 リセット回数は50回ほど必要になるでしょう。 ですので、孫の世代では、12個の遺伝子のうち3個くらいは低い部分が残っても妥協するのが普通です。 その孫が奉納点1万程度の神様と交神すれば、(宇佐ノ茶々丸から見て)曾孫の世代では、 遺伝子の低い部分(宇佐ノ茶々丸から引き継いだ部分)は、リセットを何十回も繰り返さなくても問題なくほぼ完全消滅します。 これと同じような理論で、 奉納点1000以下の神様と交神している一族が、一回だけ強い神様、例えば「太照天 夕子」と交神して、 その後また奉納点1000以下の神様と交神をしていった場合、 リセットを交神の度に何十回も繰り返せば、夕子の持つ強い遺伝子を何世代にも渡って維持することも可能ですが、 リセットを全くしなければ、玄孫(孫の孫)ぐらいの世代で、 夕子から受け継いだ強い遺伝子は、ほとんど消滅してしまうのが普通です。
と、遺伝子の伝わり方をここまで長々と説明してきましたが、どうでしょうか。 理解できなかったら、私のプレゼン能力の欠如が原因です、申し訳ありません。 これらの内容を実感として理解するには、 そこそこ強い遺伝子を持った一族の人物と奉納点10点の神様と交神させて、 子供、そして孫にどのように遺伝子が伝わっていくかをゲーム画面において目で見る、 というのが最良かと思います。 つーことで、この辺で幕。
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