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オフィッツ広場

・バラティーナ美術館
 見学の入り口で並んでいたら係りの女性が来て荷物を取り上げられた。宮殿内写真撮影禁止の様で、カメラを胸にぶら下げていたのがまずかったようだ。かなりの見学者で混雑しており、落ち着いて鑑賞する雰囲気ではない。ぼっちゃりとした聖母子の印象のラッフェロの絵も展示されていたようだが、予備調査なしの見学の為整理され

ずほとんど頭に残っていない。絵心のない者には 目も足も疲れた。荷物は美術館を出たら戻してくれた。
・午後の自由観光
 市内観光のオプションは以上であり、美術館で解散となった。1時を過ぎており、美術館横のレストランで軽食を済ませる。イタリア人とのやりとりでチョット緊張。お互いに片言英語と笑顔でノープロブレム。
 食事の後、再びベッキオ橋を渡ってフィレンツェ中心街に戻った。橋の両側に並んでいた店は午前中は木戸を降ろし閉店状態だったが、午後は店開きして賑わっていた。浅草の仲見世の雰囲気である。

・ドーモ宮鐘楼
 ドーモ宮に戻って見学。出入り自由で気楽に入った分 内部の荘厳さに圧倒された。幻想的なステンドグラスの窓から重厚な虹色の光がパイプオルガンに注ぎ、日本の寺院・神社とは全く異なる空気である。
しばらく、ドーモ内をうろうろして外に出ると、脇の鐘楼に列が出来ていた。せっかくだから登ろうと列に並んだ。鐘楼は狭いらしく、一度に登る人数を制限しており 30分近く待った。

ドーム宮 壮観

 やっと順番がきて中に入ると 入り口に 日本語でエレベータはありませんと落書きの様な走り書きがあった。そのときは気にもしなかったが後で重要なメッセージで有ることがわかった。
 階段の登りはじめは順調であったが かなりの高さである。すぐに息が切れ始めた。どこかで救急車のサイレンが聞こえてきた。どうも日本人が救急車で運ばれたらしい。ゆっくり登ろう。子供は元気に駆け上がっていた。元気だねとおだてたら その後はちょろちょろと我々の周りを行ったり来たりしている。ちょっとかまうと すぐなついてくるようで、どこでも子供は同じだ。
 鐘楼からの眺めは苦労して登った甲斐がありすばらしかった。ちょっとくすんだオレンジ色の屋根が整然と並んでおり、宮崎駿の世界が広がっている。いまにもほうきに乗ったキキの宅急便が目の前を横切りそうな感じであった。幻想の気分の中でしばらく休憩。

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