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物質にX線を照射すると、その物質を構成している元素に固有のエネルギー(蛍光X線)が放出されます。この蛍光X線を分光し、波長と強度を測定することで、物質に含まれる元素の種類と量を分析することができます。
古環境研究所では、最新のエネルギー分散型蛍光X線分析システムを用いて、朱やベンガラなどの顔料分析、リン-カルシウムの含量分析などを行っています。また、指標となる特定の元素の検出パターンの比較から、石器(黒曜石)や土器(須恵器)の産地を推定することも可能です。
この分析は、石器や土器などの貴重な考古遺物を、非破壊で測定することができます。 |
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蛍光X線分析装置 |
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