鞍馬から貴船へ
京都市内は12月になって早くも2回目の積雪。ついこの間も積もったのに… でも雪景色は恰好の被写体。天気も良くそんなに寒くないのでこの日は鞍馬方面へ出かけました。 鞍馬山は牛若丸(義経)が7歳から10年間修行した場所で、ゆかりの史蹟があちこちにあります。また古来より天狗伝説の山として知られ霊山として崇められていました。鞍馬寺は桓武天皇が京都の北方を守護する為建てたお寺。本殿には光(太陽の精霊)の毘沙門天、愛(月輪の精霊)の千手観世音菩薩、力(大地の霊王)の護法魔王尊の3体が安置され総じて尊天と呼ばれています。 護法魔王尊…今から650万年前に人類を救済する為に金星(!)からやってきたと言います。鞍馬の天狗伝説の主人公で大きな鼻と大きな羽を持っていました。牛若丸はこの魔王尊から力を授かり修行し、数々の伝説を生み出したと言われています。 自宅から修学院まで自転車で行き、そこから叡山電鉄で鞍馬を目指します。車窓から見た比叡山にも雪がかかっていてきれいでした。 |
朝は雪の愛宕山。市内はすっかり解けたけど山は残っています。 |
叡山電鉄で鞍馬へ。岩倉あたりから屋根は積雪。 |
お寺ではありません。鞍馬駅です。 地図リンク |
駅前に鎮座するでっかい天狗。鼻の長さは3メートルはあった!かな? |
鞍馬寺の門前。門前の風情がいいです。どこかのお寺みたいにこんな場所を駐車場にしたらいけません。 |
門前を通り過ぎて鞍馬街道沿いに歩きます。昼過ぎなのにすがすがしい気分です。 |
山にかこまれた街道の町並みは雰囲気がいいです。 |
鞍馬寺の仁王門に戻り、奥の院から貴船を目指します。 |
石段は除雪され歩きやすいのですが… |
「鞍馬の火祭り」で有名な由岐神社を過ぎて… | 木漏れ日浴びながら上へ上へ。 道は所々ぬかるんで歩きにくい。 |
もうすぐ本殿に到着です。 |
比叡山が見えます。ここまで来たら本殿はすぐそこです。 |
本殿の参道は除雪され両側にうず高く寄せられています。写真では確認できませんが狛犬のかわりに阿吽の寅がいます。 |
鬱蒼とした木に囲まれた社殿ばかりにあって本殿周辺だけ見晴らしが良く山内で唯一明るい場所です。 |
本殿から先は参拝する人が急に減ります。 脇道の注意書き。ゲッ! |
牛若丸の背比べ石。奥州に下る前に名残惜しんで背丈を比べたと言われています。 ルートの中で一番高い位置(235メートル) |
半分以上来ました。奥の院までもう少し。貴船まで約1キロ。この先には木の根道と呼ばれ、太い木の根が地面を這っています。 |
木の根道を過ぎると凍えた下りの石段。幸いすでに人が通った後で真ん中はかなり解けて気をつければ滑ることはないようです。 |
義経堂。護法魔王尊の脇侍(わきじ)として祀られています。 |
奥の院魔王殿。大地の霊王護法魔王尊はここに祀られています。ここまで来たら魔王尊からパワーがもらえます。だってここから先ほとんど疲れなかったからです。でも翌日ふくらはぎがちょいと痛かった… |
坂道がぬかるんでるのでこけたらお洋服が汚れますよ。注意しましょうね。キャッ!後方のアベックの女性が転びました。ほら、やっぱり。 |
やっと貴船に出てきました。京の奥座敷として知られ夏の川床はよく写真などで見かけます。 |
貴船神社です。冬は日が暮れると早い。暗くならないうちに貴船口駅まで行くには参拝をあきらめるしかありません。 地図リンク |
おなじみの写真だけ撮って先を急ぎます。 |
山と杉木立に囲まれた渓流。深閑とした空気につつまれています。 | 貴船川に沿ってさらに下ります。この橋は蛇谷橋といいます。 |
人を見かけないので、こんなのを見るとホッとしますね。 |
暗くなってきました。そろそろ撮影も限界。 |
叡山電鉄の花形電車ワイドビューの「きらら」で帰りました。修学院から自転車で帰宅。 |
我ながらよく歩きました。でも歩行距離は5キロぐらい。こんなに歩いたのは何年ぶりでしょう…? 翌日ふくらはぎが痛かったけど、たまにはこの程度歩かなくてはいけませんね。今度は逆廻りコースに挑戦!…か? |