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比叡山延暦寺東塔
今年初めて京都市内に積もった土曜日の雪。あくる日曜日はほとんどとけてしまいましたが比叡山や愛宕山などの山はかなりの雪が見えます。見てきれいだけどやはり実際上まで上がって見てみたいものです。
そこで日曜日は比叡山へ。延暦寺の雪景色が目的なので京都側でなく、はじめて滋賀県側から上がる事にしました。

前日の土曜日の朝、雪が降り続き真っ白でした。

京阪の坂本駅地図リンクです。門前に2軒ある古風な店構えの蕎麦屋さんのうち「日吉そば」(別のもう1軒の蕎麦屋さんは有名です)という店で蕎麦を食べてからケーブルのりばまで歩きました。
坂本は風情のある門前町なのでいずれ桜か紅葉の季節に来てみたいです。

ケーブルのりばまで駅から10分ほどですが滋賀院門跡の周りを巡ったので倍近くかかりました。
待合室のストーブは降りてきたお客に占拠されていたので上はかなり寒いようです。

坂本ケーブルは昭和2年開業され、全長2キロの日本一長いケーブル鉄道です。それでも11分間は長く感じられません。
車名があって2両それぞれ「縁号」と「福号」と縁起のいい名前です。

上に行くに従って雪が多くなってきました。

到着した黄色い駅舎は近畿の駅百選に選ばれています。まわりは展望台になっていて琵琶湖や大津の街が見わたせます。それらの写真は最後にあります。

ケーブル駅から10分あまり、延暦寺東塔の入り口を入ると右手にいい眺めが広がります。琵琶湖が見えない?
地図リンク

まず見えてきたのが有名な根本中堂地図リンク。延暦寺は東塔、西塔、横川(よかわ)の三塔がありますが中心は発祥地でもある根本中堂です。延暦7年(788年)伝教大師最澄が創建し、大師自ら刻んだ秘仏薬師如来がまつられています。

上に行くと大講堂に着きました。
昭和31年に焼失したのち坂本から移築された建物だそうです。
建物の朱と雪の白さとの鮮やかなコントラストです。
大講堂の裏手から根本中堂が見下ろせました。
それにしても辺りの杉木立は大きい。

法華総持院へは石段を上がります。
862年慈覚大師円仁によって創建された天台密教の根本道場です。
こんな日は訪れる人も少なく深閑と雪景に佇んでいました。

雲間の太陽が法輪を照らします。

法華総持院の境内はとても雪が似合ういい所でした。
手がかじかんできてフィルム交換中カメラ落としそうでした。
寒いので境内を後にして戻ることにします。
再び根本中堂まで戻ってきました。
建物は下った所にあるため大きく見えませんが近くに寄ると広大です。

ケーブル駅へ戻る途中、木に積もった雪を撮りました。

駅舎のそばから見た琵琶湖。琵琶湖大橋も見えますが同時プリントの写真では琵琶湖も琵琶湖大橋も白トビしていました。。

大津市街方面です。夜景はきれいでしょうね。眼下の景色を満喫すれば旅ももうすぐ終わり。いつものパターンです。
帰りはケーブルで下りた後JR湖西線の比叡駅まで歩きました。駅に着いた時にはもう陽が落ちていました。
なお延暦寺すべて歩いて周るにはかなり時間がかかります。シャトルバスがありますが冬季は運休しているので歩くしかありません。