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堅田
滋賀県堅田。比良山麓、琵琶湖の湖西、琵琶湖大橋の入り口にある町で江戸時代にかけて琵琶湖最大の自治都市が築かれていました。それというのも湖上交通の要所だった為人や物資が交わりかなり繁栄したからです。また芭蕉を始め一休や蓮如上人など深く関りのある人物が多いことでも有名で多くの寺社が点在しています。
車の多い国道を走ればそんな面影など全くない町に見えます。しかしひとたび湖のほうに行くと古い民家の佇まいや寺社等がかつての繁栄を偲ばせてくれます。
駅前の像は「湖族の郷」
日本最大の湖で最も繁栄を誇っていた時代がありました。
湖岸に向かいましょう。
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今は動くこともない大観覧車。かつての世界一も今は夢のあと…

古い民家。むこうは琵琶湖大橋です。
風光明媚な湖畔の新旧。
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民家の軒下にタマネギが吊されてます。

ここは琵琶湖で対岸が最も近いので船の行き来がよく見えます。

すぐそばには出島灯台。明治8年に建てられた木造の灯台で高さは7.8メートル。大変珍しい灯台だそうです。

魚港に来ました。船を覗くと大きなリールみたいなやつと照明灯。

船のガソリンスタンド。だから海に向かって置いてあります。無論軽油です。

多くの船があり湖族の繁栄を偲ぶ事ができます。

水鳥も休んでいました。これはゴイサギです。アオサギもいました。

こちらはゴイサギの若鳥。
路地を抜ければすぐ水辺…
こんな箇所がいくつもあります。

浮御堂の山門。芭蕉などの句碑があります。
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近江八景のひとつ「堅田の落雁」と呼ばれる浮御堂。

芭蕉はここで「比良三上 雪さしわたせ 鷺の橋」と詠んでいます。

このあたりの家並がとてもいいですよ。右は伊豆神田神社。

伊豆神田神社境内には天神さんも同居。

神社を出て右へ行きます。このまま進むと…

突き当たりなのでUターンし神社の正面まで戻ってみます。

神社の向かいに白っぽい建物が見えるので近づいてみました。こういう洋館の建物は京都にも多かったけれど今は少ないなあ…
近くまで寄ってデジカメで…光線の具合でこんなに違うけれどデジカメって色を鮮やかに見せる傾向があります。善し悪しですけど…

石碑にもあるようにここは一休さんが22歳から12年間修行された祥瑞寺。
ここで「一休」の道号を授けられました。

本堂は閉まっていて誰もいません。せっかく一休さんにあやかろうと思っていたのに…

小さな普通の神社に見えます。この神田神社は京都の下鴨神社と深い関わりがあります。葵祭の日にはここを出発し、魚介類が献上される儀式が平安末期から続いています。
近江八幡の時に紹介したヴォーリズの堅田教会。ここへ来る道を間違えてしまい余計に歩いてしまいました。
店の名前が面白い。店主は大阪人?

駅の近くの国道まで戻って来ました。皆さんの知っている堅田の風景です。
堅田も国道沿いや琵琶湖大橋側は新しい店や住宅が増えましたが古い地区の町並みは昔とあまり変わっていませんでした。これには、ほっとしました。
懐かしい風景に出会える日帰りの小さな旅…行動範囲は狭いけれど歩いて廻ったほうが発見も多く記憶に残ります。