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京都歴史ミステリー

京都にはミステリースポットがいくつもあります。以前にも「晴明神社と戻り橋」や「小野篁と六道珍皇寺」「鞍馬寺」などいくつか紹介しましたが今回は京都人もほとんど知らない場所です。

2月25日
この日は太秦(うずまさ)にある蚕の社へ行きました。太秦というと映画村があるのでご存じの人も多いと思います。地名の由来は古墳時代朝鮮半島から渡来した秦氏一族がこの地に住み勢力を誇っていたからです。また秦氏は製陶、養蚕、織物技術にすぐれ、西陣織の起源は秦氏の織物技術から始まったとされています。
本殿の東には東本殿というのがあり織物の祖神を祀っています。

入り口は普通ですが中に入ると深い木立に覆われ神秘的な雰囲気です。

本殿の左の鳥居の向こうが怪しい…行って見ましょう。

珍しい3本脚の鳥居が鎮座してました。
不可解なこの鳥居、たぶん唯一無比。雰囲気も不気味であります。

怖くなったら入り口近くのお稲荷さんへ。左側には保育園もあるので安心…?

3月1日
さて京都に古墳があったなんて聞いた事あります?京都の歴史は平安時代から急に始まったように思えますが、それ以前となると誰も知りません。勿論私も知らなかったし考えた事すらありませんでした。所でそれらの古墳の中には秦氏の有力者と思われるものがあります。これは秦氏が平安時代より以前に重要な地位にあったことを物語っています。しかしそう言えばうちの氏神は松尾大社でここも平安時代より以前に秦氏が建てた神社。現存する最も古い京都の寺でもある広隆寺の国宝第1号として有名な弥勒菩薩半迦思惟像は秦河勝が聖徳太子から承って本尊にし寺を建立したと日本書紀にあります。稲荷大社、上賀茂神社、広くは全国の八幡神社は秦氏が勧請したといいます。そういう意味で秦氏は京都の歴史と日本の宗教を語るに大変重要な筈なのですが何故か謎が多く表舞台に出てこないのです。後の権力者が秦氏の歴史を踏みにじったからでしょうか?

天塚古墳には稲荷さんが祀られています。地図リンク
横穴式の石室の奥には伯清稲荷大神が祀ってあり自由に入れます。
こちらは規模が一番大きな蛇塚古墳。地図リンク

詳しくはこちらをご覧ください。

3月7日
自転車で京都だけでなく遠くへも出かけられるGodzillaさん率いる「ミステリーツアー」の終盤に途中参加。Gozillaさんの案内で牛若丸(義経)の生誕地を巡りました。場所も北区紫竹牛若町地図リンクですから覚えやすいですが行ってみれば住宅地の中にある小さな石碑を探すのでわかりにくいです。
ところで京都のミステリースポットを巡る今回のツアーは2度天候で流れ今回ようやく決行になりました。寒い日でしたが私以外のメンバーは朝早くから流れ橋に集合して京都市内を巡ってこられました。中には大阪から自走してきた人もあると聞きます。そんな強力メンバーの中で唯一軟弱者の私はツアーのラストコース、いわば下りしかない楽ちんコースのみの参加となり私だけ楽しておりました(汗)。その節はお疲れさまでした。
ミステリーツアーはGozillaさんのサイトに詳しくあります。
総神社天満宮という変哲もない神社があります。ただひとつこの不気味な絵だけ気になりました。 牛若丸が産湯に使った言われる井戸跡。大正末期から昭和にかけての区画整理で井戸はなくなりました。 こちらも産湯の井戸跡。どっちが本物か…?
右奥の木の根元に胞衣塚があるそうです。