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  北山氷室町

氷室とは冬に氷った水を貯えておく為の室(小屋)のことらしいのですが、その跡が残る北山の氷室の集落へ自転車で行ってみることにしました。
氷室町へ自転車で行くには鷹峯から京見峠への急坂が待ち構えています。これを変速機付きとはいえ折りたたみ式小径車で登ろうというわけです。自転車での初めての峠越えです。果たして…
鷹峯にある「しょうざん」のブライダルチャペル。
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広い敷地には日本庭園、ボーリング場、レストラン等があります。
京見峠への急坂(旧京見峠道)をほとんど自転車を押して歩きます。そうでもしないと心臓が破れてしまいそう。
しんどいけれど眺めはいいので救われます。
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なんとか京見峠を越え、杉坂にある小野道風を祀る神社に来ました。平安時代の代表的な書家で、花札の柳にカエルを見ている傘を持った人物です。また祖父は閻魔大王の元へ冥界を往来したという伝説の持ち主小野篁です。

そのそばにはシャガの群生する杉林がありました。ここから北山杉の産地として有名な中川の集落は近いです。
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少し先に行くとおじいさんが丸太の表皮を削る作業をしていたので撮らせてもらいました。
ここでUターンして戻り氷室町へ向かいます。

見覚えのある土蔵が…昔バイクで何回か通ったことがあるので憶えていました。

舗装した坂道を越え氷室に来ました。氷室町は町というより村落です。自宅を出てから寄り道、休憩をはさんで3時間ぐらいかかりました。

山の春は遅く八重桜がまだ咲いています。近くに氷室神社があります。
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一番開けた場所に来ました。私の背後にも田畑が広がり民家が集まっています。そちらは田植えなどの準備かなにかの作業をしていました。

氷室跡と書いた標識を見て、その方へ行きましたがわかりません。右の石垣の穴をのぞくと水溜まりの中にイモリがいました。まさかこれが氷室ではないでしょう。

用水路を見るとイモリが何匹もいたので捕らえて写真に撮りました。

北山杉に水田が似合う風景です。

山村のありふれた風景に見えながら被写体がまだまだ潜んでいる気がしました。

帰りは京見峠を経由して車道を下りの連続。ブレーキかけっぱなしの冷や冷やモード。帰宅に1時間あまりしかかかりませんでした。
自転車での初めての峠越え。しんどい思いをしながら峠を越え北山ののどかでなつかしい風景に出会って満足でした。残念ながら氷室は発見できませんでしたが代わりに何十年か振りにイモリに会えたことだし良かった良かった…