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歩射神事・競馬会
京都は祭りや神事がどこよりも多いのが知られていますが、とくに5月の初旬には3日の流鏑馬(下鴨神社)、5日の競馬会(上賀茂神社)、駈馬神事(藤森神社)といった馬を走らせる勇壮な祭りがあって楽しそうです。今回はその中で上賀茂神社の競馬会(くらべうまえ)を見に行きましたが、その前に下鴨神社で15日の葵祭の前儀として行われる弓の神事があるので、そちらに立ち寄りました。

下鴨神社地図リンクの御神水は舟の中にあります。

歩射神事は弓矢で葵祭の沿道を清める魔除けの儀式です。

弓を放つまでいろいろ作法があるようです。

女性も二人おられました。

大的に向かって次々と矢が放たれます。

儀式の終了です。
子供の日なので祭壇が飾られていました
下鴨神社を後にします。

下鴨神社を出てから自転車でブラブラし一乗寺の新進亭で味噌ラーメンを食べた後、上賀茂神社地図リンクに向かいました。


いよいよ出走です。馬と格好いい衣装の騎手が勢揃いです。

競技は狭い埒中を2頭ずつ20メートルの短距離で5レース走ります。

目の前を勢いよく走り抜けるので迫力があります。でも芝内にゴール地点があるので、騎手は手綱を引いています。

馬が跳ね上げる土がかかりそうなぐらいの距離なのでいつでも逃げられる体勢で見物

走り終えて満足な顔です。

走る馬をこんなに間近で見たのは初めてでした。来年はもう少し早く来てゴール地点付近で脚立の上から…?

無事終了の後、記念写真です。よく見ると…

何故かばんばひろふみ氏がいました。
ばんば→「馬場」だから?

帰りは安倍晴明にも劣らぬ霊力の持ち主と言われる平安時代の学者であり文人の小野篁(おののたかむら)と「源氏物語」で有名な紫式部のお墓に寄りました。
地図リンク
どうしてこの二人が同じ場所なのか謎です。又この場所も意外に知られていません。
左が紫式部、右が小野篁のお墓です。
小野篁は紫式部より約170年も先に生まれた平安時代の初期の人なので先にあったのでしょうか…
この日は他にも午後から伏見の藤森神社で「駈馬神事」があり、アクロバットのような乗り方をしたりするので見るにはこちらの方が面白いかも。しかし賀茂の競馬は平安時代以前より記録があるという古い歴史があります。今の馬はサラブレッドですが、ずっと昔は荒い野生の木曽馬等だったそうで、観客に突っ込んだり、落馬もかなりあって危険だったそうです。