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PowerShot S80使用感 (2007年4月5日最終更新) 


 3台目のデジカメ購入です。これまで使ってきたS30が発売されてから4年目にあたり300万画素から800万画素と大きく向上しました。4年間の技術の進歩を確かめるのは楽しみです。
ところでこれを買うまでは迷いがありました。S30に性能不足は感じつつもそのまま使い続け、デジタル一眼レフを買うという手もあったからです。
夏には大阪まで無料セミナーを聞きに行ってデジタル一眼レフの魅力についてプロの話しを聞くなどして買う気はありました。
しかし踏み出せないで迷っている原因はCCDのダスト問題と銀塩カメラに帰れなくなるのでは…という恐怖(ちょっと大袈裟)。
ダスト問題については屋外でレンズを交換しないで別のカメラ(銀塩を含む)に取り付け2台体制で対応しょうと考えたけれど、機材が重くなって機動性がなくなるのはやっぱりイヤ。一台のカメラで何もかもが欲しい、けれどコンパクトでなければイヤ。そんなわがままカメラ選びなのでダスト対策OKのオリンパスという選択枝しかありません。しかしフォーサーズの将来性がちょっと不安なのでパスし、もう少し様子を見ることにしました。
 余談が長くなりました。結局S30の最大の不満点は液晶モニターが小さく年齢と共に見にくくなってきたからです。それ以外はささいな不満。バッテリーの消耗が早い、35o広角では物足りない、ISO感度等の切替操作がややわずらわしい、といった程度。写りは今の同タイプのカメラに決して遜色ないのでまだまだ使えます。
 購入時に比較したのは手振れ防止機能で定評のパナソニックのカメラ。最後の決め手は使い慣れたSシリーズであること、キヤノンの最新の映像エンジンに惹かれたこと、パナソニックよりノイズが少ない事でした。デジ一眼をきれいにあきらめるにも買っておくのにはちょうどいい時期でした。押さえ込まれた物欲をはき出す為の購入だったかも知れません。
1.デザイン、大きさなど
 デザインはこれまでの同シリーズと明らかに違います。前面が黒く塗装されたので好みは分かれそうですが、どちらかと言えばビギナーや女性をターゲットにしていないようで、こういう男性好みの仕上がりは仕方ありません。ただこの黒の表面が滑らかなので指紋が付きやすいのが難点。きれい好きの人はしょっちゅう拭かなければならないかも知れません。
ボディ材質はアルミマグネシウム合金を使っているので従来通りコンパクトデジカメとしては堅牢ですが、気になったのは撮影モードダイヤルが出っ張っていてその位置がカメラの角にある事。以前にS30を誤ってコンクリート上に落とし同じ位置を傷つけた事があるので不安になります。取り扱いには注意しなくてはいけません。
 大きさは僅かに横幅と厚みが短くなり35g軽くなって225gとなり、S30では抵抗があった上着のポケットに入れる事も可能になりました。
2.操作性
 画素数以外にも色々と進歩しています。画像エンジンが新しくなって画質が良くなったり、大きな液晶画面により視認性が向上したのは言うまでもありませんが何と言っても操作性がかなり向上したことです。文字などの表示も見やすくなり、よく使う操作ボタンがうまくまとめられています。
 特筆すべきは十字キーを兼ねたコントローラーホイール(写真のFUNC.SETと書かれたボタン周囲の黒い円形部)。普通は十字キーなどで項目や数値を選択する為、目的の設定まで何度も押さなければならない事があります。これはホイールを左右に回したり、ホイールの左右を押すことで素早く選択出来てしまいます。ただこのホイールは必要以上に軽くて動きやすいので知らないうちに触れて設定が変わっていた、なんて起こりやすいです。しかし慣れると欠点というほどではなく、むしろもう後には戻れないのではと思うほどの軽快感があります。S30のマルチコントローラーが使いにくかったので飛躍的な進歩です。
 他にはISO感度、ストロボ機能、マニュアルフォーカス、マクロ切替がコントローラーホイールの十字キーで変更が可能。特にISO感度がワンタッチで切り替えられるコンパクトカメラは見たことなく、また露出補正(−2〜+2、1/3段ずつ変更可能)がしやすいのは有り難いです。
まず左手を使う煩わしさがほとんどなく(ショートカットキーと連写、セルフタイマー機能のみ)、右手の親指だけで大抵の操作を可能にした点はマル。欲を言えば露出補正とISO感度の数値表示がもう少し大きければ良かったです。
 マイナス点は操作性を考慮したのか撮影モードダイヤルをボディ側面の角に移動したのはいいが、出っ張っている点。バッグから取り出す際にダイヤルが動いてモードが変わりやすく、ぶつけた時の損傷も気になります。
3.液晶モニター・表示部
 液晶モニターは大きくなっただけでなく見やすくなっています。明るい戸外ではS30は全く見難かったのですがかなり改善されました。
ただ文字はもう少し大きくても良かったのではと思う部分があります。
 あとモニターの大きさに合わせて画素数が増えてない点はやはり不満。一眼レフカメラのファインダーに慣れた目にはマニュアルフォーカスのピントがつかみ辛いのは相変わらずです。幸いAF性能が向上したおかげでMFを使うことはほとんどないし…と慰めております。
4.機能と性能
 基本的な機能はS30と同じなのでそちらの「使用感」を参照してください。
レンズは28o〜100oで光学3.6倍ズーム。これまでの広角端35oには不足を感じていたのでより広角になったおかげで他のコンデジでは出来ないフレーミングが可能になりました。今までより活躍の場が広がりそうです。更には22.4oのワイドコンバーターが別売されているのでいざとなれば…。しかし宝の持ち腐れになるかも知れないので買いません。
 起動、レリーズタイムラグ、AF、再生時のコマ送り、画像取り込みの全てのスピードがDiDicUのおかげなのかかなり向上してます。またパソコンへのUSB2接続による取り込みスピードも速く50コマ程度ならあっという間です。
 レスポンスなどの性能は他社の最新デジカメとあまり比較できない(特にメモリへの書き込みスピード)のでS30と比較しての話しです。
 起動はスライド式のレンズカバーを手で開閉するスタイルのため他社には遅れをとりそうですが、カバーを開いてからレンズがくり出されシャッターを半押し合焦するまでの人間の動作を含めての時間は3秒程度でした。一連の動作全体では4秒前後。大ざっぱな計測ですが…
 S30の画質性能で不満だったデジカメ特有の深みのない色合いについてはかなり改善したように思います。偏った色あいもなく自然な風味に近づいた印象で気に入りました。ただ800万画素という高画質のせいかややキレのない画質のように感じられる事があります。後で紹介する機能で好みの画質にすることが可能なので、むしろノーマルでクセがないのは都合がいいです。
ホワイトバランスの変更が自由に出来るのは皆同じですが安定した正確さは健在です。マニュアル設定の項目に新たに水中モードが加わりました。縁がなさそうですが水中カメラマンには便利でしょう。
 AF性能はS30より優秀なのは言うまでもありませんが新旧での比較はあまり意味ありません。S30のAF性能がやや衰えてきたようにも思うからです。それでもマクロ時のAF性能は向上しているとは言え被写体の条件により厳しいのも確か。またワイド端での最短距離が4pとはいえ開放でのボケは中途半端で花などのマクロを作品にするのが難しいのはコンパクトさゆえの宿命でしょう。またワイド端の28mmは四隅の画像が流れぼけてしまいます。個人的には許容範囲ですがこういう事には神経質な人もいます。
 個人的に一番残念なのは液晶モニターの画素数。コンパクトデジカメで800万画素というカメラ画素数は十分すぎるので700万画素でいいから、その分を液晶モニターの画素数に回して欲しかったです。そうすればMF(マニュアルフォーカス)が少しでも楽になったはずで、ピントの確認もよりシビアにできたはずです。

 S80の機能は結構豊富です。前に述べたようにあまりビギナー向きではないと書きましたがこれはある意味間違いです。操作性の良さもさることながらビギナーが慣れるにつれて使える便利な撮影モードも用意されています。
 S30の「ポートレート」、「風景」、「夜景」、「高速シャッター」、「スローシャッター」の5種類に対してこちらは「ポートレート」、「風景」、「夜景」、「ナイトスナップ」、「パーティ/室内」、「キッズ&ペット」、「新緑/紅葉」、「スノー」、「ビーチ」、「打上げ花火」、「水中」、「デジタルマクロ」、「マイカラー」の13種類、撮影モードが豊富になり、マニュアル機ながらIXY並に初心者でも使えるモードを備えています。
 「新緑/紅葉」だけ少し使ってみましたがノーマルで撮るより空の色も含めて全体的に鮮やか、きれいに写りました。「水中」はオプションの防水ケースに入れて撮る時だけでなく水族館での撮影にも使えるかも知れません。ただし花火モードではISO50、絞りはF8、シャッタースピードが2秒に固定されたまま、花火の明暗に関係なく撮られてしまいます。経験的にはスターマインの露出時間(シャッタースピード)は1秒でも十分な場合が多く、普通の打ち上げ花火の場合は打ち上がる直前にシャッターを開けて打ち上げの光跡も入れるのが理想なのでマニュアル露出にして4秒以上の長時間に設定し、状況を見ながらシャッターを任意に開閉するのが良いのです。経験的にはスターマインは1秒か2秒、一般的な割物は2〜5秒、ゆっくり枝垂れるように落ちる花火だと最低5秒以上で絞りを1段開けることが多いのです。せっかくのマニュアル露出機能を使わない手はないのです。ただしマニュアル露出のコツを掴むまでは失敗は多いですが当たると満足度は高いです。
 面白そうなのは「マイカラー」。撮影時、「ポジフィルムカラー」、「色白肌」、「褐色肌」、「あざやかブルー」、「あざやかグリーン」、「あざやかレッド」、「ワンポイントカラー」、「スイッチカラー」、「カスタムカラー」の9種類の中からいずれかを選べます。「スイッチカラー」は撮影時指定した色を別の色に変える事ができるというもの。「カスタムカラー」は赤・緑・青・肌色のバランスを自由に設定できるというもの。
 「マイカラー」はなかなか使えそうな機能ですが頼りすぎるのは良くないでしょうね。ちなみに「マイカラー」の設定で撮った場合ノーマルな画像を保存する事も可能。後で好きなほうを選ぶ事が出来るので安心です。ただし撮影モードをプログラムAEや絞り優先などのマニュアル撮影で撮る場合は別に色効果モードを使います。通常設定(効果切)の他に「くっきりカラー」や「すっきりカラー」などがありますが「あざやかブルー」や「あざやかレッド」などマイカラーに相当するモードはありません。
 「色効果」「マイカラー」のサンプル画像を撮りました。(2007年4月5日)
 あと、動画性能がなかなか良くて最高1024x768(15フレーム/秒)、640x480(30フレーム/秒)。512MBメモリのメディアでも数分という短い記録時間さえ割り切ってしまえばパソコンに取り込んで使うには実用性十分でしょう。
 何だかS30より良い面ばかりのようですが、残念な点がいくつかあります。
S30では感度ISO800まで使えたのが400どまりになってしまいました。S30のISO800はノイズがかなり目立ち実用性がありませんでしたが非常用としては使えなくもないのです。キヤノンのデジ一眼が高感度では優秀なノイズ低減を実現しているにも拘わらず最新コンパクトでISO800がないのはやや残念です。FUJIの同クラスの最新機種は高感度対応であるのに…
 2つ目は連続撮影機能の高速タイプが省かれた事です。1秒間3コマと高速だったS30に対しS80は1秒間1.8コマしか撮れません。これは前機種のS70の1秒間2コマより劣るという退化現象でこれにガッカリした人は多いはず。きっと乗り物やスポーツ写真の好きな人には敬遠されるでしょう。その事ですっかり出番がなくだろうと思っていたS30は当分手放せなくなりました。
 3つ目はワイド端ではF2.8とS30と同じなのに、テレ端ではF5.3(S30はF4.8)と暗くなったのは残念です。
5.まとめ
 S30の上面や左右部に分散されていた操作類のほとんどが右側に集約されデザイン的にもすっきりして操作性が良くなったのはいいことです。
 確かに高性能だが画像エンジンがDigicUになったからと言って過剰な期待は禁物。手振れ補正もなく際だつ機能もなく個性的なカメラと比べるとパッとしないようで中途半端さが残ります。例えばキヤノンにしては連続撮影性能やISO感度が抑えられているのは納得できません。連続撮影は画質モードや画素数を落として使えば高速になるようにすれば良いのにと思いました。
液晶モニターの画素数がMF時には厳しい事、連写が遅い(ピント精度は不明)点、高感度や手振れ対策がなされていない点がクリアーされていれば完璧だったのですが…次のSシリーズの課題です。
 どちらかと言えば高機能より画質や広角にこだわるユーザー向き。なおかつコンパクトで価格もほどほどというのがこのカメラの位置づけでしょう。画質や広角にこだわらなければ、もっとコンパクトで夜間でも何でも気軽に使えるカメラは他にあります。
万能ではなく個性的でもないが、優れた操作性と高画質、バランスの良い性能は良くも悪くもカメラの基本・ツボを押さえた安心できるカメラという印象です。 (2005年11月7日)

レタッチとフィルムスキャン リンクページ、画像は表示されなくなったので打消し線が入っています。

 写真を修整したりするフォトレタッチというソフトがあります。プリンターやスキャナを買った時にもついてくるあれです。写真をよくホームページに載せる人なら私を含め必ずお世話になっているかと思います。
 このレタッチソフトはデジタル写真を修正するだけの道具ではないというのが私の基本的な考えです。撮影した映像をいかに伝えるかは人を介したカメラと銀塩で言う暗室の共同作業です。デジカメ内の暗室作業で出来上がった写真に撮影者の主観を取り入れた本来の暗室作業を加える、これがレタッチの楽しさであると思います。今必要と思わなくても大いに利用したほうが写真の勉強になって得だと思います。

 しかし今使っているデジカメの画像には概ね満足しているので失敗写真以外は最小限の使い方しかしません。アンシャープマスクと必要あればガンマ補正程度です。あとホームページに載せるための縮小とトリミングの時に使います。使ってるデジカメは古いですが優秀な(?)画像エンジンが処理してくれますしカメラの特徴を損ないたくないという前提があります。その特徴が気にいらなければ使わないかレタッチを登場させるでしょう。では必要な場合を書きます。

 実際より鮮やかでないとか空の色が悪いと感じた場合は補正をすることがあります。特に逆光で撮るとカメラで露出補正しても光の影響がもろに画質に表れます。デジカメの中には逆光で撮っても画質の劣化を抑えるようある程度カメラが処理してくれるものがありますがフィルムの場合は処理されないので色褪せや色のバランスが崩れたりします。しかしダイナミックレンジに分があるので、ある程度迄ならレタッチで修正が利くことに最近気がつき、今までの苦労が解消されました。実際のイメージに近づける、不自然になった絵を自然にしてやる、そういう使い方がレタッチの本道だと思うのですが、最近まで使い方を知らずにますます不自然な写真になっていました。
 見たままに写ってくれるカメラ(そんなカメラありませんが)やそれなりの良い写りのカメラであればそのままでいいですがCCDや画像エンジンなどの弱いカメラ、光の悪条件での撮影の後ではレタッチの必要性は大きいと思います。見た目を伝えたいなら積極的に活用したいものです。
デジカメですが逆光で撮った為失敗した元画像とペイントショップのレベル補正のみで救済した画像を見比べて下さい。→画像

 銀塩写真の場合はフィルム資産を残すならフィルムスキャナ等の導入も視野に入れたデジタル化が必要と思います。保管状態によっては古いフィルムを画像処理して元に戻すこともしなければ…
 現像されたネガフィルムには原色というものがないので色情報を与える処理をスキャナが受け持つ事になります。それ故スキャナの選択と設定、その補助としてのレタッチソフトがより重要になるのです。銀塩写真をスキャナでデジタル化したら銀塩の良さが失われるのでは…と考えがちですが、むしろその逆だと思います。せっかくの素晴らしい風景がイメージ通りでない写真プリントとなって渡され落胆した経験はよくあると思います。夕方なのに昼間のように明るい写真になっていたり、背景の明るい風景が白とびしていたり黒くつぶれたり…。ネガの場合よほど露出のミスがない限りこのようなことはなく、むしろ明暗や色の階調はデジタルカメラより上なのでそれを生かした画像がフィルムスキャナにより可能だと思います。スキャナにより取り込み時間の差、フィルムのキズやゴミを取り込まない物、ただ軽減するだけの物があります。画像をどんな状態(明暗、コントラスト、色あい等)で取り込みたいかをプレビューを見ながら本スキャン時にあらかじめ設定できるので後でレタッチするより画像劣化が少なくて済むようです。(注、最近のニコン製スキャナなどの場合)
 以前スキャナの設定に関する知識がないまま長い間レタッチで苦労したことがあります。今ではレタッチで奮闘することは少なくなりましたが、ホームページにある古い写真の多くが未処理のまま。ぼちぼち修正して再アップしている物もあります。
ポジ(リバーサル)の場合はネガに比べ補正する範囲は狭く、逆光による影響の処理以外はデジカメの場合とあまり変わりないと思います。スキャナ自体ネガよりポジに合わせた設計がされているからなのでしょう。まだポジ初心者なので明確な事は言えませんが。

 レタッチで本来の色や明暗を変える行為は現実的でない、それは写真ではなく脚色され作られた虚像だという狭い考えは写真の世界を型枠にはめるようなもので好みません。結果的に被写体に対する個人のイメージがそうする事でより伝わり共感できればいいのですから。写真など映像世界は主観的な世界なのだから、ここはこうあるべきとか、いけないとか囚われる必要はないと思います。その写真が好きか嫌いかの問題です。
 フィルムスキャナーとレタッチソフトを活用することで今まで気づかなかった銀塩の良さを再発見する事さえあると思っています。ただ、前にも述べたようにネガフィルムには原色がない為、イメージ通りの色に仕上げる難しさが伴います。それこそ1枚の写真を仕上げるのに1時間も2時間もかかることだってあります。その過程を楽しめるような人でないと敢えてお薦めは出来ません。

 撮った写真が見た時のイメージと違った、という事があります。「見た時のイメージ」はあくまで主観的なものですがイメージどおり近ければ苦労はしないでしょう。一般に出来上がりよりもっと美しい筈だったと思う場合と、あんなものが思ったより綺麗に撮れていた、という場合もあり、必ずしも見たまま(主観を含めて)が写る訳ではないという前提でカメラを操り、うまくつきあって行きたいものです。
 ひとくちにレタッチと言っても奥の深い世界という気がします。私もまだあまり使いこなせていないので偉そうなことは言えませんが銀塩写真のデジタル化を試みている間に気づいたことを含めた自分なりの考えです。
                                                 (2005/10/11)
追加(10/13〜15)) スキャナの画像
プリント写真、フィルムそれぞれからのデジタル画像の違いをご覧下さい。縦のサイズは共に650、横サイズは若干違います。僅かなアンシャープマスク以外は手を加えていません。

プリントから 2Lサイズのプリント写真からイメージスキャナで取り込んだ画像(4200x3000)を縮小
フィルムスキャナから ネガフィルムからフィルムスキャナで取り込んだ画像(2500x1677)を縮小


お断りするとイメージスキャナはフィルムスキャン非対応の当時1万円程度の旧型(1991年製)で、フィルムスキャナは現在6万円前後で売られてる物なので性能差を比べる事は無意味です。ここではイメージスキャナとフィルムスキャナの画像の特徴を見比べてください。
プリントから取り込んだほうは当然プリント写真のようにコントラストがしっかりしており青空の色も自然(お使いのモニターによっては違うかも知れません)でプリント写真のコピーといった感じです。しかし樹木などの暗部がつぶれています。いっぽうフィルムをスキャンしたほうはコントラストに乏しくフィルムの10年余りの経過年数もあってか空がやや緑かぶってる傾向があり、ややざらついていますが暗部のつぶれはほとんどありません。そこでフィルムスキャナのデフォルト設定を変更して緑かぶり、ざらつきを抑え、フォトレタッチでコントラストを調整してみました。→レタッチ後の画像
プリント屋さんは、クッキリしたきれいな色を出す為にコントラストを強くかける傾向があるので暗部がつぶれハイライト部が白トビしやすいのです。しかしネガフィルムにはきっちりと細部の情報が現像されているのがフィルムスキャナを使うことでわかります。その上、レタッチで色合い等を調整するよりスキャンの段階で色合いや彩度を変えるほうが破綻しないのです。これはデジカメで最初から色合いや彩度を変更して撮影するほうが、後からレタッチするよりもいいのと同じ事です。
ネガよりポジのほうがスキャン設定が簡単で取り込み時間も早く、ネガの取り込みは1コマごとに設定を変えなければ思うようにはならない上にスキャン時間もかかります。プリント写真からのスキャンに比べればずっと速いものの設定の手間を考えれば大差ありません。週に1日しか自分の時間がなくその半分を費やしても1年間でスキャン出来る量はせいぜい2000枚。設定を考える手間やスキャン後のレタッチなどを含めばもっと少なくなるのが辛い所です。どうしてもカメラ屋さん(又はプリント屋さん)の機械的設定では満足出来ない私のような道楽者にはもってこいだし、あるいは選り抜いた写真を自分の思い通りのイメージにしたいこだわり派の人にはお薦めします。

フィルムスキャナはスキャンする際の設定次第で多くはレタッチの必要性がないほど高機能です。ただ慣れ親しんだレタッチソフトのほうが使い易いと感じますが、フィルムのキズ、色あせ、変色は困難な場合があり、その場合はスキャナ用のソフトが重宝します。ただし低価格のスキャナ機器にはこれらのフィルムからのスキャン画像を修正する機能がないのが普通です。
最後に保存状態の悪い荒れた古いフィルムがフィルムスキャナの設定で、どこまで修正されるかを試してみました。
画像ページ(ブロードバンド以外では表示に時間がかかります)

参考書籍 「フィルム派カメラマンのための完璧スキャン&光彩プリント」(Gakken)
                            (2005/10/11初稿 2006/12/12写真追加)

最近見たSF映画 (ネタバレ注意)

 まずはスピルバーグ監督の「宇宙戦争」。
原作はH・G・ウエルズ。中学生の時にこの小説や「タイムマシン」などを読んだ記憶があり思い入れも少なからずありました。100年余りも昔に書かれましたが大まかなストーリー部分は映画も同じだったようです。人間を襲う火星人の恐ろしい描写は1938年オーソン・ウエルズの見事な脚本と台本によってラジオドラマ化され、その迫真の演出効果は全米が混乱した程リアルだっといいます。戦後映画化され、そして今回のスピルバーグとなりましたが、果たして…
 まず冒頭の後、空と雲が光り、妙な風が吹き…「未知との遭遇」でおなじみのシーンかと思いきや次に地震が起きて…そして登場する破壊兵器による恐ろしい破壊と殺戮シーンが繰り広げられます。逃げまどう主人公トム・クルーズの目線で黒々とした巨大な怪物機械の残虐さ、凄まじい恐怖がまざまざと描かれます。このシーンで観客は主人公と一緒に逃げまどい恐怖を体験するのです。そして次にどんな破壊と殺戮が待ち受けているのかと見る者を不安に陥れ、救いようのない重々しい絶望感が場内を覆う…。
 単純にこの映画の最も良い箇所を上げよ、と言われれば恐怖の描き方が実に巧いと答えます。炎をあげた列車が踏切を通過するシーンはショック、目に焼き付きます。
子役の女の子や息子を通してヒーローでも何でもない普通の父親像を演じるトムの演技にも人間臭さがあって良かったです。人間同士の醜い争いの描き方や各シーンのカメラワークもさすがにスピルバーグです。ただ引っかかる点は、主人公の家族があまりにも運が良過ぎることです。それは映画だから仕方ないか。それと火星人の動きは恐竜と蜘蛛を足したようであんまり怖くなくユーモラスな風にも見えました。
 さてラストですが、知らない人は見てずっこけるかも知れません。昔ならともかく今見れば侵略者である宇宙人がアホに見えます。このエイリアンたちの科学文明はかなり高度だが生物学と情報収集はかなりお粗末らしい。ここはちょっと原作と違ったひねりがあれば良かったのかも知れませんが…
 原作者は人類の奢りと狭い世界観の人間への風刺を通して人々への啓蒙を促す事が目的でした。ではスピルバーグの目的は?
 映画を見終わって考えてみるとユダヤ人である監督のホロスコープやイラク戦争に対する思いが反映しているように感じられました。これまでの主人公のように一市民として愛と正義の行動をするのではなくもし家族が戦場に置かれたら父親はどう行動するのかということに視点を置いた作品になっています。その為重々しく感じることはあるけれど異常な状況の下でのリアリズムを描きたかったスピルバーグの思いは叶ったと思います。

 スターウォーズ エピソードV
 あらかじめおことわりすると「エピソードU」だけ劇場では見ていません。それはTの出来が不満だったのとUの公開後の評判が今一つだったからです。よってこの映画もあまり期待していませんでした。しかし先行上映の評判がかなり良かったし、これがスターウォーズ最後の映画になるかも知れないのと、そして極めつけは―たまたま友人が余ったチケット(しかも公開日の予約)を持っていたのでそれなら行くしかないという事で行ってきました。
 旧三部作の謎が明らかとなるこの映画、しかしスターウォーズファンならおよそアナキン・スカイウォーカーを中心とした悲劇のストーリーであることは予想してた筈。そしてその通りの展開となり、わかっていながらもアナキンがダークサイドに足を踏み入れて行く過程は悲しい。ラストのダースベイダーの誕生とパドメ(アミダラ)の苦しみが巧みに交錯するシーンでは身体が震えそうになりました。おっとネタばれ、自粛、自粛。
 映像的には前作、前々作に比べても壮大なスケール感、緻密さ、戦闘シーンのスピード感は遙かにレベルアップしており、これを映画館でなくビデオで見るのは大変惜しいと思いました。先の「宇宙戦争」にしても同様、やっぱり良いSFは大きなスクリーンで見るべきでしょう。―ちょっと余談。
 気になるのは、アナキンは予知夢(内容は内緒)を見るのだが最後になって本当に予知能力があったのだろうか?という疑問が残ります。ダークサイドへ落ちてからその予知能力はどうなったのでしょう?権力欲や不満感情が能力にストップをかけた? ダークサイドに墜ちたから失った? もう一つ、パドメへの愛はどうなったの? 権力欲におぼれて人間的感情を失ったのでもう無くなった?シス卿の悪魔的な呪いで見えなくなった?ウーンわかりません。旧3部作特にエピソードYで検証するしかないのかなあ… どなたかフォローを。
 ちなみにアミダラは日本語にすると「阿弥陀羅」…彼女の存在がなければこの映画は救われない泥沼戦争と破滅を描くしかないのですね。
 さすがにサムライ魂や東洋思想を取り入れただけにシリーズ全般奥の深いストーリーとなり何度見ても飽きません。世界中に多くのファンを作り親から子へと受け継いで見られてきたたことは賞賛に値します。SF映画史上に輝く金字塔をうち立てた2つの名作の一つとしてこれからも語り継がれていくのは間違いないでしょう。勿論もう一方はA・C・クラーク原作、S・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」です。
ジョージ・ルーカスとスターウォーズに感謝。
ところで全9部作の構想があるらしいけれど映画は本当にもうお終い?どうなのルーカスさん。
                                                    (2005/07/13)
 
キヤノンPowerShot S30使用感

 1年間近く使用の2台目のデジカメCANONのPowerShot S30の使用感を書いてみたいと思います。このカメラやや古いですが新しいSシリーズの操作系、デザイン、基本機能とほぼ同じなので機種選びや比較の参考にも出来ると思います。主観と偏見もあると思いますのでご了承を。
1.デザイン
 これは好みの問題が大きいのでさらりといきます。特にと言うわけではありませんが満足しています。質感が良くスマートなデザインながらも使いやすく設計されている印象です。
2.大きさと重さ、堅牢性
 このクラスにしては厚み(42ミリ)があり、重量は260グラム(本体のみ)とやや重いようですが、軽量、コンパクトさを売り物のデジカメより堅牢で適度の厚みと重さはホールドしやすくブレにくいほうだと思います。アスファルト道路上に1メートルぐらいの高さから不覚にも落とした事がありますが角が傷ついただけで済みました。ただしレンズ部を閉じた状態でしたので事なきを得たと思います。
3.操作性
 
撮影のON、OFFは前面のスライド式のレンズカバーを手で開閉して行います。それでは開閉のロス時間が気にかかりますが、実際には全開していなければONにならない仕組みで、撮影待機中は全開直前(境目は軽い抵抗があるので勝手に開くことはないです)にしておく事が出来るのでわずかなカバーの開閉で済みます。全開すると収まっているレンズがせりだす仕組みです。電源スイッチを気にしなくて良い上に誤って電源スイッチを押す心配もなく、切り忘れによる電池消耗も防げて合理的です。しかしレンズの出し入れが遅く起動時間は4秒以上といったところです。
ボタン類の操作は比較的まとまっていて使いやすいと思います。特に撮影モードダイヤルは見やすく大変使いやすいです。残念なのはマルチコントローラーと呼ばれる横長の押しボタンが使いにくい事です。再生画像や液晶画面内の項目を選択してボタン(コントローラー)の中央を押すと決定されるのですが慣れるまで左右を押したとみなされる事が頻繁にありました。これは使用頻度も高く慣れてからも注意しないといけないので改善して欲しい部分です。同シリーズの最近の上位機種の評価記事でも指摘されていた問題です。
4.液晶モニター・表示部
 他のデジカメと比較した訳でもないので主観的に言うと陽射しの強い屋外では見づらいです。その点では液晶部のアングルを変えられる機種にメリットがあるようです。またマニュアルフォーカスでは中央部が拡大されるにも拘らず視認が難しいです。一眼レフ以外の全てのデジカメがそうかも知れませんが液晶性能を上げる事はコストに大きな負担をかける為難しいのかも知れません。やはりマニュアルフォーカスで使う場合は一眼レフカメラに限ります。
他に気になったのは画面内の表示記号や文字がやや小さい点です。コスト面とかで情報表示を独立させるのが困難なら表示拡大機能か表示切替機能があれば…と思いました。
5.機能と性能
 300万画素クラスの現在のデジカメと比較してもひけをとりません。撮影機能だけでも一般のオート撮影に加え被写体による撮影モードの選択、マニュアルフォーカス、中央重点測光、スポット測光、露出補正、AF枠の任意選択(撮影モードにより異なる)、AEロック、FEロック等、どちらかと言えば高機能タイプ(?)に入るでしょう。再生面も拡大、分割、スライドショー、音声メモ挿入といったひと通りの機能はあります。
性能面では起動速度やシャッターのタイムラグとかのレスポンス以外は優れた部分が多いと思います。個人的にはシャッターチャンス優先の使い方をあまりしないので気になる事はありません。肝心の画質も特に不満に思った事はありません。たまに色合いが?と思う時がありますが、これは機種固有の問題ではないかも知れません。撮影時に色あい、コントラスト、ホワイトバランス等カメラ側で調整できるのですが、このような事に手をわずらうより撮影に集中し、後で画像編集ソフトで修正すれば済むことです。
気になるのは、このカメラ固有というよりデジカメ特有の傾向と思うのですが明暗差が大きい被写体だと白トビがめだちます。ネガフイルムをそのままお店に出した時も目に見えていた淡い部分が白く飛んでプリントされる事が多いのですが、こちらは適正露出なら注文すれば修正がききます。しかしデジカメはどうもこのあたりの微妙さがないように思うのです。
腕のせいもあるかも知れませんがアナログ写真と比較して画質や色あいに深みがないように感じるのは気のせいでしょうか?たぶんアナログ派(私もどちらかと言えばこちら)の人は写真表現の微妙な差にこだわるのでデジカメではその差が出にくいと考えるのはこのあたりに理由があるようです。話が脱線してしまいました。
バッテリーは専用の充電式リチウムイオン電池のみなので一般に手にはいりやすい単3電池が使えないのが残念です。
まとめ
 まだ使いこなしていない部分もありますが、初心者から中級者まで幅広く使え、基本性能がしっかりしたカメラという印象です。同シリーズの400万画素クラスも安くなっているので先に書いたマルチコントローラーの操作性の問題さえクリアーされていれば誰にでもすすめられるのですが…。 (2003/11/30)

追記(2005/03/26記)
 使用感を書いた当時と現在とではかなりデジカメも進化してきました。2,3年前と大きく変わったのは高画素、起動が速い、薄型化の3点です。最近は薄型でも3倍以上のズームがあったり液晶モニターが大きくなったりしています。そんな変化の中で取り残されたかのようなPowerShot S30ですが、画質は最新のデジカメに劣っているとは思えません。むしろやや派手と思われる色あいは撮る対象によっては好ましい場合もあり、ノイズの少ないクリアーな画質はカメラ本体やCCDの大きさによるゆとり、画像エンジンを含めた基本的な作りの良さにあると感じています。勿論起動の遅さや液晶モニターの不満は大きいですが割り切って考えることにします。でもやっぱり液晶モニターだけは年ごとに見難くなってきて、そろそろ替え時が近づいている気がする今日このごろです。

気温(2月2日〜9日)比較グラフ

 「きまぐれ写真散歩」に書いていますが2004年2月九州へ旅行(4日〜8日)に行ったら意外に寒かったのですが実際に気温はどうだったか、その時各地の気温はどうだったのか?そんな疑問がぐつぐつと頭をもたげ調べてみることにしました。さっそく気象庁のホームページへ。「過去の観測データ」というのがあるのでデータを抜き出してグラフ化しました。



 グラフを見ると九州が寒かったというのは各地の気温と比較すればわかります。同じ九州でも長崎と鹿児島ではかなり違いがあるのも一目瞭然です。
4日の夕方に長崎に到着したとき寒いと思ったのは当然でした。なんと最高気温が5都市のうち最低(4.4℃)でした。6日、7日も同様です。
ここで寒いと言われる京都を見てみます。最低気温こそ京都はダントツですが最高気温は大阪とあまり変わりないことがわかります。京都は最低気温が低いために平均気温も低くなってしまうのですが、日中の日が高いうちはそれ程でもないんですね。冬の京都は寒いので観光客は敬遠するのですが、これは寒暖の差が大きいので体調を損いやすいから、といえます。
また3日からの急激な冷え込みで西日本各地が気温を大きく下げたのに反し前日寒かった東京が逆に気温が上がっているのも面白いですね。しかも3日から7日までの平均気温は鹿児島より暖かい!「何でやねん!?」と、この日の関西人鹿児島旅行者は一同に叫びたくなります…それはないか。
ちなみにサイトのデータは1961年からの全国の地域都市(例えば大阪では8市)の年別、月別、1日の時間別などから調べることが可能です。気温以外に天気、日照時間、降水量、積雪量、風速等のデータがあります。過去30年間余りの全国各地のデータがあるので興味あるかたは一度ご覧なってください。

USB接続フラッシュメモリのスピードテスト

フロッピーはどんなパソコンでも扱えるのでデーターを別のパソコンに移したりコピーするには便利でした。人にデーターを渡したい場合一番手軽でした。しかし時代は高容量、高速化に伴いMOやCD−RWが必要になってきました。
しかしMOドライブが最初から付いているパソコンはほとんどなく持っている人も多くはありません。CD−Rは書き込みが1回限りである事から小さなサイズはもったいないし書き込みがややめんどう。メールで送る方法もありますが高速通信でも10MBとなるときついし小さくてもファイルの数があれば使い勝手が悪いです。相手(送り手、受け手のいずれにせよ)が初心者なら難しい面もあります。LAN環境は・・・・・そんなもの設定めんどくさそう。個人でやっている人少ないですよね。
そこでUSB接続フラッシュメモリの登場です。昨年から出回っている製品ですが、その名のとおり直接USBに接続して使える高速で容量の大きいフロッピーディスク代わりみたいなものです。USB端子のある全てのパソコン(Windows95はUSBをサポートしていない為無理?)にも使えポケットに入れて持ち歩けるメモリです。
買ったのはアイ・オーデーターのEasyDisk EDHG−128M(USB2.0&USB1.1対応)。ヨドバシカメラで8980円です。この製品のスピードテストの結果です。
現在は製品のモデルが増え、高容量の製品も出ています。またUSB延長ケーブル(1m)が付属しておりこれをPCの背面に接続しておくと手元で本体の抜き挿しが行え状態を確認できます。USB2.0の時は写真のようにオレンジ色の光が発光、USB1.1の時は緑色になります。
製品は他にメルコやプリンストンテクノロジー、ロジテックからも出ています。USB2.0に対応している物とそうでない物があり容量は32MBから512MBの物までありますが1GBの物もアキバでは出ているそうです。店頭価格はアイ・オーデーターのもので32MBの3000円ぐらいから512MBの29800円があります。同容量でもUSB2.0対応の製品のほうが性能が高い分若干高めです。
読み書きにかかる時間はカタログではわかりにくいので試してみました。私のパソコン(Pentium4 1.7GHz)でハードディスクからフラッシュメモリへ102MB(153個の画像ファイル)をコピーするのに要した時間はUSB2.0で2分弱です。USB2.0接続MOドライブのディスクでは4分程なので倍のスピードです。反対にフラッシュメモリからハードディスクへのコピーは40秒ほどでした。しかしUSB1.1では1分50秒かかりました。ちなみに手持ちのノートパソコン(Pentium2 233MHz USB1.1)のハードディスクへのコピーは2分10秒でした。パソコンの性能差よりもUSB2.0とUSB1.1のスピード差は明白です。またハードディスクからフラッシュメモリへのコピーは逆より約3倍の時間がかかることがわかりました。わかりにくいのでまとめて毎度のごとく表にしてみます。テストしていない部分は予測値です。

テストファイル102MB(153個の画像ファイル)
パソコン フラッシュメモリからハードディスクへのコピー ハードディスクからフラッシュメモリへのコピー ハードディスクからMOディスクへのコピー
Pentium4 1.7GHz
メモリ 256MB USB2.0
40秒 2分弱 約4分
Pentium4 1.7GHz
メモリ 256MB USB1.1
1分50秒 5分強(予測) 11分(予測)
Pentium2 233MHz
メモリ 128MB USB1.1
2分10秒 6分弱(予測) -

いくらポケットに入れて持ち運びできるとは言ってもCD−RやMOメディアのように値段が安くないので耐久性とか気になる所です。そのうち衝撃性テスト・落下テストを・・・・・と思いましたがそんな恐ろしい事出来るはずがありません。 (2003/01/24)

SF小説を読まなくなって・・・・

 最近というよりここ数年本を読まなくなりました。理由はいろいろです。面白くないからです。めんどくさいからです。最近眼が悪くなってきた(たぶん老眼)からです。でも若い時は結構読んでいたりします。特にSF小説やミステリーです。中学生の頃火星旅行を描いたジュニア向けのSFがきっかけです。ロシア(当時はソビエト連邦略してソ連)の作者でした。火星旅行といっても火星には到着していなかったように記憶しており道中の隕石事故などのアクシデントを描き引力とか慣性飛行とかの科学的用語を理解してもらうのがねらいの科学教育的SF小説です。その後はミステリー(当時は推理小説とか探偵小説とか呼んでいた)も読みだしました。中でもシャーロック・ホームズ物ははまりました。日本のSFでは小松左京や星新一、眉村卓が好きでした。ミステリーは今でも気が向けば読むし、TVでも見ます。しかしSFはどうも・・・っていったい何故だろうと考えるわけです。そしてSFのどこが好きだったのかを思い出そうとします。思いつくのは奇想天外なストーリーと冒険、人類という概念での壮大な問題提起や警鐘、描かれる世界の驚異や意外性・・・・。では現在どうなのでしょうか?そういえば奇想天外と思われたストーリーは今のSFや映画などでマネされ繰り返されたりしています。描かれる驚異の世界や宇宙にしてもSFXとコンピュータ技術によりリアルな架空の世界を作り上げ見る者の想像力をかきたてようとしている様に思うのですが逆に奪っているとも思うのです。最初のうちは面白いでしょうが慣れてくるとより視覚効果に訴えるものを要求してしまいます。今のSF映画を受身に見ていると馬鹿になるような気がします。科学進歩と管理社会の功罪は人間から豊かな感受性や個性を奪い管理者にとって都合のいい馬鹿な人間を作り上げようとする事です。SFの題材によく使われる話ですね。
横道にそれそうなので戻します。ではストーリーの背景と作者の視点は・・・・そうです、これが大事なんです。。今のSFはこれまで斬新と言われたストーリーや背景設定の焼き増し、ハリポタなどに見られるファンタジーへの傾斜、強い超能力者を主人公にしたヒーロー物に人気があったりでこれといった物が少ない(読んでないだけ?)気がします。かといって社会問題を訴える物も重く面白みがありません。
SF映画史上に残る名作「2001年宇宙の旅」の作者アーサー・C・クラークの「都市と星」(ハヤカワ文庫SF)というSFがあります。1950年代の作品です。そこに描かれるのは波乱に満ちた冒険でもなく淡々としたストーリーと未来世界の寂寥感を背景に好奇心旺盛な主人公の少年の眼を通して作者が描く純粋で透き通るような世界観、人間観です。それは哲学的でもあります。個人的に現代SFの頂点と思っている作品の一つです。改めて読んでみようかと思っています。 
                                                     (2003/01/12)